「ひとこと感想」その16。(こんなに遅くなってしまって・・・ゴメンナサイ。)
メモには、「『ゴッドファーザー PARTⅡ』を観た後、その内容のあまりの“冷たさ”に震え上がって、“寒さをやわらげるために”この映画もハシゴした。体調としては少々無理だったんだけど、それでも観て正解だった~。」とある。そしてさらに・・・
「ちょっと三谷(幸喜)さんの映画みたいな感じというか、俳優さんたちが肩の力を抜いて,楽しんで演じている雰囲気。でも、最後の大鹿歌舞伎の場面は皆本当に一生懸命で、結構長いそのシーンを観ていると、原田芳雄さんや大楠道代さんたちの過去の映画の場面が浮かんでは消えた。」
メモを見ながら改めて、この映画を観た時のことを思い出した。
「原田芳雄の遺作」と聞いて観に行ったのだけれど、私はこの俳優さんのことは、長い間特に好きでも嫌いでもなかった。『父と暮らせば』の父・竹造を見て、初めて私はこの人が好きになったんだったと思う。
この『大鹿村騒動記』の原田さんはごくごく自然な感じで、私が昔、『はなれ瞽女おりん』(1977)で初めて見た彼とは別人だった。
映画作りに関わる人々から好かれ、頼りにされていたという風貌が透けて見えるような、そんな役柄を何でもないことのように演じている彼が、終盤の歌舞伎で見せる真剣さに、なんだか胸が痛くなったのを思い出す。
原田さんはこの歌舞伎を、一度映画で取り上げたかったのだとか。チラシには「娯楽の原点」とか「芸能の原点」といった言葉も見える。
そういう真剣さを裏に秘めて、ノンビリゆる~い物語を「ごくごく自然に」演じたこの人の「仇も恨みも、是まで、是まで」という台詞は、人生の最後に相応しいとしみじみ思った。
「原田芳雄さん、長い間楽しませて下さってどうもありがとう。本当にお疲れさまでした。」
2 コメント
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- 見たかった… (Kuu)
- 2012-05-15 20:06:13
- 早くDVDで見てみたいです。
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- 原田さんはお好きでしたか? (ムーマ)
- 2012-05-16 00:15:06
- DVD早く出るといいですね~(^o^)
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