これは、少なくとも私にとっては、本当に不思議な映画だった。この不思議さを自分自身のために少しでも整理したくて、今こうして書いているのだと思う。
映画自体は、「パレスチナの幼馴染の若者2人が自爆攻撃へと向かう、48時間の葛藤と友情を描いた作品」で、日本のマスコミでは『自爆テロ』と訳されることの多い自爆攻撃を「決行する側(つまり日本流に言うと『テロリスト』の側)から描いた、これまでにはあまり見られな . . . 本文を読む
私には、学生時代からの友人が2人いる。互いに家を遠く離れて、初めてのひとり暮らしを始めた最初の頃からの付き合いなので、知り合ってから今年で35年になった。今でも電話やカード、メールなどのやり取りがあって、相手がどういう生活をしているのか、ごく大雑把にではあってもいつも双方が知っている・・・という関係が続いている。
そのうちの1人とは、卒業後の一時期、ほとんど「運命共同体」?とでもいうような生活を . . . 本文を読む