おくれ！

昨日の天気予報通り朝から雨
「散歩行こうかぁ？」
「・・・・・」
で、朝の散歩はキャンセル
昼を過ぎ、雨が上がってきた
「散歩行こうかぁ？」
「行く」
で、三時のおやつの後、散歩に出る。
日差しはあるものの、遠くの空は雲に覆われ風が強い
で、早々に帰宅

やることのないきのこは
「おやつ、おくれ」
「さっき、食べたでしょう」
貰えないとわかると、家じゅうを駆け回りデモンストレーション
足音が「おやつ、おくれ、おくれ、おくれ」

しかし、きのこだけではない。
人間も同じ
朝から軽く食べて、さて、お昼は何にしようと考える。
お昼を過ぎると夕食は何にしようと考える。
食べている時間だけでなく、
考えている時間もいれると一日の大半が食べることに費やされてしまう。
そして、これが死ぬ日まで続くわけである。
一日２４時間、一年３６５日、一生では・・・
寝ている時間を省き、いったいどれほどの時間を食べることに費やしていることか。
しかし、生きている限りはこれほど重要なこともないわけで
きのこのデモンストレーションももっともなことかもしれない。
なにしろ、きのこはテレビも見なければ、読書もしないのだから・・・



ピーターの保父さんの家のカタクリの花
　　
　　　　　　　　　　

ちょっと優雅でしょ
でも、雨の日は野生種なので咲かないそうです。

春

いっきに暖かくなって・・・ねむい

夕方の散歩
きのこ父と３人で（？）ぶらぶら・・
以前より少なくなった菜の花を眺め、堤防を歩いていると
土手下を、つばめがすい～と低く飛んでいった。
明日は下り坂になるようです。

早めに開いたあわてんぼうの桜には気の毒ですが
一雨ごとに季節が進んでいくのでしょう

竹藪の向こうから聞こえる鶯の鳴き声も
練習の成果があらわれて、ずいぶん上手に”ほーほけきょ”
やっと春
冬物の衣類をしまい、気分を入れ替え迎える花の春

・・・

受難の季節

朝からややこしい天気

花と野獣

日差しが見えたと思って油断すると
ぱらぱらぱら・・・
「せんたくものっ！」と、立ち上がろうとすると
さぁーっと、日が射し始める。
また、腰を据え、読みかけの本に目を落とすと
手元が暗くなり
目を上げると、灰色の雲が空を覆いつくしている。
しばし、空を眺め、目を本に戻すと
がたがたがた・・・・
強い風に、つる性の植木が踊っている。
わわわわわんっ！
風の嫌いなきのこは、とりあへずというように吠える

そして、今
風はぴゅ～～んと音を立て渦巻いております。
と書いている間に、陽がさしてきた。

春は風の季節でもある。
見えない風のいたずらは、理解不能のきのこ
きのこにとっては受難の季節である。

おやつの顔

きのこ父がいる時
きのこは忙しい
きのこ父が尺八をふく足元でじっと待つ
すると、たまにおやつが落ちてくる
疲れるとソファーで寝る
しかし、尺八の音が止むとがばっと起きだし
きのこ父の足元に座りじっと見上げる
すると、たまにおやつが落ちてくる

きのこ父がいない日
きのこは　暇
ソファーで寝るしかない
暖かい日はベランダで日向ぼっこすることもあるが
結局、寝心地の良いソファーで寝る
そして、ひたすらきのこ父の帰宅を待つ

きのこの頭の中には「おやつ」の言葉しかないようだ
ひょっとしたら
きのこ父の顔がおやつに見えているのかもしれない

そんなことないでっ

相性

昨日に続いて変な天気

夕方の散歩
家を出ると、ぽつん・・・と雨粒があたった。
大したことはないが一応、傘を持って出る。
角を曲がるころには、ぽつぽつぽつ・・・
傘を広げて歩く。

堤防に近づくにつれ、風がぴゅ～んと音を立てる。
傘を風に取られまいと横にすると前が見えない
前を見るために傘を上げると、風に吹き飛ばされそうになる

四苦八苦しながら、近いコースで帰ろうとしたところ
あいにく前方に　きのこと相性の良くないわんこの姿が見えた
なぜか、きのこはこのわんこを見ると後ろを追いかける。
まるで、ストーカー
で、せっかく早や帰りのコースへ行くところを、また、堤防方面にＵターン
幸い雨が上がったので、いつもの堤防のコースを風に吹かれて歩く

なぁ、きのこ、あのわんこの何が気にいらんのや

・・・

きのこ、黙して語らず・・・