ママ猿すき~
とかわいらしいことを言う弟猿3歳。
なんで好きなん~?
ご飯くれるから好き~
・・・
日頃から、キラリと聡明さを見せる弟猿。
さすがズバリと真理をついてきました。
ご飯くれるから好きなんか、そうか、そりゃそうだよな
ママ猿すき~
とかわいらしいことを言う弟猿3歳。
なんで好きなん~?
ご飯くれるから好き~
・・・
日頃から、キラリと聡明さを見せる弟猿。
さすがズバリと真理をついてきました。
ご飯くれるから好きなんか、そうか、そりゃそうだよな
思えば、始まりは朝のニュース「パンダのシャンシャンが生まれました」だった。
今にして思えば、ですが。
その朝、兄猿は急に近所のおばちゃんにもらった薄汚れたパンダのぬいぐるみを引っ張り出してきて、
パンダくん。
と呼び出し、幼稚園に行くときはジャンパーの中にしのばせ、お出かけの際にはバックパックのなかにいれてやって連れまわすようになったのでした。
パンダくんはまさに寵愛、としか言えないような様子で兄猿にかわいがられ、幼稚園で離ればなれになる時はどんぐりなどのエサを用意され、
ママ、会社でお昼ご飯食べさせてや
眠る時にはお布団を用意されて兄猿の横に眠る、と、かわいがりぶりは日に日に増すばかり。
先日は、「今年の抱負を書きなさい」と用意された短冊に、堂々と
パンダくんの お せ わ
つたない平仮名で大きく書き出し、張り出されたのであります。
宣言したことはちゃんとします、とばかりに、今日も兄猿はパンダくんのために
ハンカチでお洋服を着せてやり、食事を前に並べて
パンダくんも一緒にたべよーね
パンダくん…
パンダくん…
お世話、がんばってください。
弟猿3歳。
色白で、まだまだ幼児体系ゆえ、ほっぺや手足がぷくぷくしている。
あんまりかわいらしいので、母猿は「豚まん」と呼んで愛でている。
豚まんや。こっちゃおいで
けれど幼児にも、なにやら馬鹿にされている、というのは伝わるようで、
豚まんちゃうっ 豚まん言うひとが豚まんやでっ
呼ぶたびにご立腹の様子である。
アホやなぁ~ 豚まん、いうのは、かわいいからやで。ほれ、豚まんよ。
こんなアホなやりとりを日々続けていると、弟猿も、豚まんというのは、なにやらかわいがられている、ということらしい、と思ったらしく、最近では呼ばれるままになっている。
豚まん
豚まんちゃん
豚まんくん
みんなに撫でまわされて、不本意ながらもデレデレしている。
・・・
やはり、バカである・・・
豚まんっていうのは、ぷくぷくしてかわいいからだけじゃなく、お鼻が母猿ににてブーちゃんだから、豚まんなのだよ・・・とは、しばらく明かさないでおくことにする。
ぐらり、と揺れて、22階にある母猿のオフィスは一時騒然。
ひゃぁ という声があがったものの、揺れとしては小規模であり、
けれど30秒ほどは上に下に、右に左にとカタカタと止まりませんでした。
時間にしてほんのr少し、でも積み上がる不安に、
怖がりの母猿は机の下に隠れたくて気持ちはいっぱい。
けれど椅子をずり下がっただけで、机の下にもぐりこむにはいたらず。
そんな外見を気にする母猿をしりめに、するりと机の下に身をかがめ、
机の下から自宅へ電話までした男性社員。
なかなかに潔くて、的確な判断に天晴れ
兄猿が口達者になり、自分のことは自分でできるようにもなり、お出かけの際に自分でおトイレへ駈け込んでいくことも多くなりました。
おしっこ
はいはい~ 何をおいても最優先でトイレに駆け込まないとえらいことになります
駆け足でトイレへ。
兄猿、こっちおいで
違うで、それ、女の子のトイレやで。
そう言って、ひとりで男性用トイレへ駈け込んでいく。
すっきりして出てきて、
母猿は女の子やからな。こっちやねん。ボク男の子やからな、はいれへんねん。
・・・ おんなのこ・・・
ひさしぶりにそんなん言われたわ~ なんか嬉しいわ~
それ以降もなにかにつけ、
母猿はおんなのこやからな、スカートはくねん
母猿はおんなのこやからな、ピンクがいいねん
調子に乗った母猿、
こら~ 母猿おんなのこやねんで、そんなんしたらアカン~
お馬さんして~
とふたりの子猿に背中に乗られて自己申告するも、そんなことは子猿どもには関係なかったようでした
おとこ親というのは哀しいもので、普段の子猿たちの様子を知らないがゆえに、
一度ウケると、ずっとそれを繰り返す。
「この遊びは、子猿たちのお気に入り」と刷り込まれてしまうと、それが更新される機会がなかなか無いのであろう。
やまだ(仮名)兄猿くんー
はーい
長いこと父猿と兄猿の遊びだった「お名前呼び」は遊び上手の弟猿に引き継がれて、日々進化を続ける。
やまだ(仮名)ウンチくんー ←下品で失礼します
ウンチちゃうわー
やまだ(仮名)アホの弟さるー ←アホという人がアホです
アホちゃうわー
やまだ(仮名)こぶたさんー ←墓穴を掘ったことに気づいていない
ぶたちゃうわ、おとーしゃんやっ
なかなか絶妙の返しに、弟猿の大阪人としての成長をみる。
兄猿、初めての歯医者さん。
怖がり、痛がりの兄猿はもちろん、 イヤヤ~
大泣き、とはいかないものの、逃げ腰でずっと下を向いている。(以前ならば、寝転がって大泣きした。成長。)
兄猿が嫌がるのは想定内。むしろ、歯医者さんなんてのは子どもが押さえつけられて、ギャーギャー鳴き声が聞こえていて、
それを聞いた他の子どもを恐怖に陥れる場所なんじゃないの?くらいの認識でした。
ところがドッコイ、最近の歯医者さんは違うらしい。
明るく元気な看護婦さん、まずは兄猿を院内中連れて歩いて、
ホラ、だれも泣いてないやろ?
そして椅子に座らせて、
これでお口のなかの水を吸うで
ガァーと大きな音を出すバキュームを子どもに握らせて、コップの水を吸わせた。
そして、 あらら なんて言いながらバキュームで手やホッペを吸わせた。
ビックリ仰天の兄猿、ビックリしながらもバキュームで自分から遊び始めた。
すると、 じゃ、お口でガァー ついには口に入れて唾を吸うことに成功。
続いて、同じ要領でドリルの着いていない治療器具を持たせ、最後には口の中で歯にカチカチ。
ね、痛くないでしょ。 じゃあ、寝転んでみよっか。サングラスもかけて。カッコイイー!お口も大きく開くね!すごいねー❗️
あれよ、あれよという間に、気がつけば兄猿はまな板の上の鯉状態に。
そして、緊張に手をモジモジする兄猿の気持ちは治療はスピードに最後まで追いつかず、気がつけば ハイ!よくがんばったねー
まさか一日で治療が終わるなんて、母猿、カンドー
そしてなにより、闇雲に新しいことを怖がっていた兄猿が、目で見て、触れて、理解して、恐怖を乗り越えていく様に、大感動
遠出して、疲れはてた日曜の夜。
気持ちがはしゃいでしまっている弟猿だけはなかなか寝付けないようで、半分以上まどろんでいる母猿のパジャマをひっぱり
だーだーだ!
うるさいよ!もう寝なさい!
少しキツイ口調になってしかると、普段は飄々としている彼が
ふぇぇー
めそめそと、これ以上ないというくらい悲しそうに泣きはじめた。
ごめーん
びっくりして頭が冴えて振りかえってみると、弟猿は舌ったらずに
きょうはたのしかったねぇー
と言っていたのでした。
ごめんねー。今日は楽しかったねー。いっぱい遊んだねー。
思いっきり甘やかしてあげると、スヤスヤと寝ていったのでした。
母猿も楽しかったよー
あんなにも「兄猿と違って」素直で、思い遣りがあって、場の空気を読めるオトナな赤子と評された弟猿が
2歳になったとたん、
白米は、ごはんですよ、で真っ黒になるくらいじゃないと食べません
オムツはオレンジ色のLサイズ以外NGです
今日は電車見に行くの。絶対、ぜったい、ゼッタイ
… どっかにこういう子、いたで
ん?
弟猿、アカンなぁ〜
新たなモンスターが誕生してしまったわけですが、兄モンスターとの違いは、
自分でできひん〜
に対して、
自分でやるっ
どちらも柔軟性は無く、母猿のイライラは募るばかり
なのですが、いちどに2匹のモンスターが出現する最悪の事態は免れてヨカッタ
兄猿が急速な成長を見せており、極度の甘えたのカレは、3歳を過ぎてもずっと、
くつ、自分で履けへん~
お絵かき、自分でできひん~
歩けへん~
と、身体は3歳児、お世話は赤ちゃんと一緒、という手がかかる子どもだったのですが、
ボク、自分でお着換えするねん。おっきいお兄ちゃんやからな
ついに、「自分でやる」使命感が芽生えたようなのです。
もちろん、うまく出来ないことも多々あるのですが、従者のように手足としてコキ使われていた状態からすると、母猿の負担感、雲泥の差
感情のコントロールも着実に成長しており、
電車、乗る!乗る~!!(道端に寝転がってジタバタ)
とにかく終始こんな調子だったので、一緒にお出掛けすることもためらうほどのモンスターだったのが、
電車、今日はダメ。今度の日曜、乗る。
今日はアカンのか~。
と、聞き分けるようになりました
それどころか、
母猿、このアメちゃんキャンデーおいしいで。ひとつあげる。
はじめて見せた他者への思いやりっ
おかあちゃんの苦労、報われつつあるのかなぁ