7月18日付の河北新報の読者コーナー「声の交差点」に、田偉祥なる自称21歳の中国人留学生の投書が載った。田氏は仙台市青葉区在住だそうで、投書のタイトルは「謝罪の言葉は気持ち込めて」。以下の青字はその全文。
―日本は礼儀正しい国と言われています。特に挨拶は、人間関係が良くなるための手段です。中国から日本に来て、「すみません、ごめんなさい」という言葉をよく聞きました。町で知らない人とぶつかった時、「すみません」と言われ、本当に心が温かくなりました。日本に来て、もう1年余りがたちました。生活の中でも「ごめんね」「すみません」とよく言ったり、言ってもらったりします。
でも時々、「ごめんなさい」と言っている人たちの顔に、本当の気持ちが見えないことがあります。そんな時は相手の心が温かくならないのではないでしょうか。礼儀というものは、心から他の人の気持ちを考え、優しくすることだと思います。謝る気持ちは心から言わなければ、相手にはその気持ちが伝わりません。
「すみません」は言葉だけでなくて、自分の気持ちを表すものではないてしょうか。
読者の感想は様々なので、田氏の投稿に感銘や共感した人もいるだろう。だが、私はこれを見た家人同様「無礼千万」の一言だけだった。これまた家人と同じく、「このような意見を書く方も書く方だが、載せる方はもっと始末が悪い」と思う。
実は2006年3月にも河北新報は中国人留学生の投書を載せており、拙ブログでも記事にしている。李薇(当時30歳)なる中国人留学生は仙台市営バスの時間遅れを責め、「乗客のためには安全である限り、時間を守ったほうがいいと思う」と結んでいた。この者は「冬は雪の日が多いので、自転車に乗らないで、いつもバスで通学している」とのこと。冬の仙台でも自転車利用する日本人学生や留学生は多いのだが。
「声の交差点」には高校生や小学生の投稿もたまに載るが、本当に高校生又は小学生?と思うものもある。視点が何とも未成年らしくないし、親が代筆したのか?と疑いたくなる投稿もあった。ネットでは新聞社のヤラセと勘ぐる人もいるし、上記が本当に中国人留学生の投稿であったにせよ、このような留学生の意見を載せる処にこの地方紙の特徴が出ている。一方的に心から他の人の気持ちを考え、優しくすることを日本人に要求する中国人の意見を。
元から中華思想による侮日と反日狂育を施している国の若者らしいが、彼らの気持ちを考え優しくするのは、“宋襄の仁”そのものなのだ。同民族さえ気持ちを込めて謝罪しても通じない者もいるし、まして異民族なら尚のこと。
こんな新聞の投稿は目にするのもウンザリするが、ネットにも人にエコや思いやり、優しさ、道徳を説きながら、方々のブログをウオッチ、嫌がらせする者が徘徊している。拙ブログにもその類が現れたし、文面から精神疾患と社会不適応性があからさまだった。さらに右寄りとは思えないブログにも、環境保護や脱原発を訴える者が書込みするらしい。2011-08-04付で、このようなコメントを頂いた。
―実は今同じような女性からあれこれ言われていまして、メンドウなんで世界史ランキングから抜けました。私も女同士でツルんでよく飲みに行きますけれど、まず、こういう話題、内輪では冗談でもしないでしょう。これだけ原発問題が深刻化しているのに、話題にして相手を暗くさせる権利なんてないですよ。一人一人がすでに対峙している問題ですしね。
そこを小学校のHRじゃあるまいし、底の浅い道徳感に立脚したくーだらない同調圧力をかけてくる人たちはリアル世界ではフツー、相手にされないのではないでしょうか。結局、ネットでしか存在出来ない人たちなのでは?
全面同意させられるコメントだった。だが、小学校のHR並みの底の浅い道徳感に立脚した下らない同調圧力をかけてくる男女は、リアルでも蔓延っているのではないか?殊にマスコミではその手合いが大手を振っており、御意見番と呼ばれる人々の説教などまさにその典型。彼らは視聴者ではなく実はスポンサーを相手にしているから、勿体ぶった道徳感を振りかざし、大衆に訓辞を垂れるのだ。
新聞が上記のような中国人留学生の意見を取り上げるのも、全てはスポンサーの御威光なのだ。他人にモラルを説きたがる者ほど非モラリストなのと同じく、謝罪を要求する者くらい他者には謝罪しないもの。この先も河北新報は、おこがましい外国人の投書を掲載し続けるだろう。
◆関連記事:「隣国留学生の投書より」
「ネットが阻む人のつながり」
「21世紀の国防婦人会的現象」
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中国人全体に対して悪い印象を持っているわけではないのですが、実際、さほど悪くはない、むしろ日本人より優れている面があることも確かですが、あえて言えば、その場凌ぎのために、我々が思いもつかない嘘を吐く時があります。中国人同士ならそれでうまく行くのかもしれませんが、日本でそれをやる人もいます。唖然としてしまいます。そういう嘘をつくときは、大声で他人の発言を遮りながら、身振り手振りも大仰になります。ですから余計嘘とわかってしまいます(笑。
http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/0ed82e397170e7e336e7e7ab8cf3eb58
この投稿は日本人批判をするためではなく、“要請”にちかい内容だと私も思いますが、それを言うなら「先ず隗より始めよ」ですね。もちろん古い歴史と文明を持つ民族ですから、日本人には到底敵わない資質を持っています。だからこそ油断ならないんですよね。中国人が平然とその場しのぎの嘘をつくのは有名だし、日本人だけでなく欧米人も結構騙されています。
「口に蜜あり腹に剣あり」の諺どおり、むしろ甘言を弄する中国人の方がアブないかもしれません。身振り手振りも大仰に、大声で他人の発言を遮ぎったりする“正直者”の方が安心できるでしょう。
この故事を知った時には、口だけで世渡りする中国人らしいなと思いましたね。
>古い歴史と文明を持つ民族ですから、日本人には到底敵わない資質を持っています。
と思わせるのが、中国人ですよ。
始皇帝の時代からほとんど進歩してませんし、それを受け継いでいたかもしれない層も文革で止めをさされました。
基本、「大きな朝鮮」程度と思って対応するほうが良いです。
以前コンビニにいたころ、格差社会の影響で日本に出稼ぎに来る若者たちがお客さんとして来るのをよく見ていました。激安スーパーで勤務していて、チューヤンそっくりの若者が、振り込み用紙に中国の水飴を零したらしく、すまなそうに提出されたのを覚えています。
日本は仕事に対する意識が高すぎてそれに付いていけない一部の若者がニートになったり、中国では格差が大きく貧しい家庭は子どもでも働かなければいけなかったり。
何人であれ、バカ正直に生きる必要はなくてもある程度は真摯な態度であるべきと思いますよね。無意味な嘘を付く習慣などどこの国にも通用しない。
それに自分の国が立派であれ愚かであれ、自分自身が他の国の人の前に出ても恥ずかしくない何らかの技能は身に付けたいです。
ブラックユーモアな記事、ありがとうございます。
何せ、他国には謝罪を求めても、自らは絶対に謝罪しない国の国民が、謝罪の仕方を指南するのは。
その国民は、あの毒餃子事件から何か謝罪したでしょうか?
一方的に謝罪を求めるのは、あの国の伝統で、謝罪を求めているのではなく、奴隷化を求めているだけのように思えてなりません。
ま、お店の方の「ありがとうございました」という言葉の軽さ等、???なものは確かにあります。
(ありがとうございました、と、上の空で言われたり、相手を見ずに言われても、という事はあると思います)
あ、でも、どんなに援助されても、感謝しないのは、あの国の伝統でしょうか??
え、中国人内輪でも福建省人がすごい嘘つきと言われていたのですか??蛇頭で有名な本土の福建省人はともかく、台湾人も嘘つきと言われていたのは意外でしたね。
「先ず隗より始めよ」ですが、「物事は言い出した者から始めよ」といった意味合いで使ったのですが、先の引用は不適切でしたね。戦国時代から中国大陸では、郭隗のような人物が世渡りしていたということになります。
http://kotowaza-allguide.com/ma/kaiyorihajimeyo.html
「礼儀というものは、心から他の人の気持ちを考え、優しくすることだと思います」など、中国人が何をぬかす、と不快だったし、こんな投稿を載せる新聞にはもっと腹を立てています。
2000年に沈没事故を起こしたロシアの原潜クルスク号を憶えておられますか?あの事件で息子の安否を問う母親に対し、後ろから近づいた女が注射を打ち、母親を静かにさせた出来事があり、いかにもロシアらしい…と思いましたね。
『ここがヘンだよ、日本人』という番組でこの事件を取り上げた際、会場にいた中国人がロシア当局のやり方を人道的でない、と非難しました。これにロシア人は、「アンタの国に言われたくない」と反発していました。これまた中国人らしいと感じたので憶えています。
どうも日本人は中華コンプレックスのためか、古い歴史と文明がある民族はまだ偉大な面が残っていると思ってしまうのですね。嘘のつき方にせよ、確かに英米はもちろんインドに比べても稚拙です。やはり「大きな朝鮮」と思って対応するほうが、ベターなのでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/aa8ff54cfe9a93644fc1e0b5272abc45
日本人が総じて仕事に対してのプロ意識が高いのは、異民族流入の殆どなかった島国と、自然災害の多いことがあると思います。日本も島国でなかったら、今の様な民族性は形成されなかったはず。
中国以外の第三世界も格差社会は凄まじいですよ。個人的にインドに関心がありますが、こちらは中国より激しいのです。特に低カーストやアウトカーストの女性は人間扱いされないことも普通。それを抑えるのが、あの国特有のカースト制です。
全員とは言いませんがニートになる若者は、仕事に対する意識が高すぎてそれに付いていけないというよりも、学生時代から不適応性があったのではないか?と感じますね。第三世界と違いニートでも食べていけるし、親も甘やかす。日本も戦後間もなくなら、ニートをしていられなかった。
第三世界では格差社会ゆえ児童労働や物乞いの強要、女児なら売春を強いられたりします。紛争地では兵士として子供が駆り出されることもある。日本のような社会の方が世界では特殊でしょう。
>>自分自身が他の国の人の前に出ても恥ずかしくない何らかの技能は身に付けたいです
この箇所はとても日本人的ですね。口先だけで世渡りする技能を身に付けた者は日本人にもいますが、その類が多くなると、正直者がバカを見る社会になります。こうなると社会全般の水準が下がるのは明らかでしょう。
>日本人が総じて仕事に対してのプロ意識が高いのは、異民族流入の殆どなかった島国と、自然災害の多いことがあると思います。
なるほど、と思いました。そう言う見方があったのですね!
あと、第三世界の格差社会については記事を拝見するたびに考えさせられます。いかに自分自身が恵まれているか、こうして好きな仕事をして生きることが当たり前ではないこと。第三世界の虐げられている人たちの為に何が出来るかと言えば出来ることは少ないですが、キリスト教徒のように『祈ることしか出来ない』と言ってカッコつけて逃げを決めることが一番卑劣であるということも最近にしてようやく気づいたところです。
口先だけの技能を身につけるということは、『あなたがたは正しすぎてはならない』という聖書の言葉通り、『蛇のように賢く鳩のように素直であれ』というキリストの教えを守るクリスチャンのことでしょうか。
私みたいな無学低学歴の人間が身につける技術など知れていますが、(朝は以前と同じく歯科医院勤務ですが)最近では夕方からはリラクゼーションサロンでボディケアの指圧マッサージのお仕事をしていますので、時々外国人も来ますから、どこの国の人にも満足していただける腕前を磨く位です。ですが口だけ番長よりはマシかと思っています(笑)