トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

私がツィッターやフェイスブックをしない訳

2015-05-30 21:10:22 | 私的関連

 ブログの他に交流や情報発信のツールとして、ツィッターやフェイスブックも人気がある。ツィッターやフェイスブックをしているブロガーもいるし、ブログはせずともツィッターやフェイスブックの両方または一方をしている人もいるだろう。ネットユーザーの好みもあり、私にはブログが性に合っている。そして私がツィッターやフェイスブックをしない最大の訳は、ブログに比べて危険性が高いからだ。

 ツィッターは俗にバカッターとも呼ばれ、不注意な一言によって炎上、投稿者の身元を晒されたり、個人情報の流出や訴訟に至ることもある。このようなケースは極例かもしれないが、「つぶやき」の文字数が少なすぎて私的には物足りないのだ。それに頭脳明晰とは正反対のアタマゆえ、短時間で気の利いた「つぶやき」など出来ない。性格もあるのか、私が書くとどうも長文になってしまう。
 そしてフェイスブック。ブログや掲示板も広義的にはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に含まれるそうだが、既存の参加者からの招待がないと参加できないシステムになっているものもあり、気軽に始められるブログとは違っている。

 フェイスブックをしたことがないので詳しい事情は知らないが、写真や個人情報を公開する会員もいるそうだ。これでは個人情報が漏れる危険性は匿名ブログよりも遥かに高い。有名人や名前を知ってもらう方が得といった人物なら好都合だが、一般庶民にはそれほど便利なシステムだろうか。会員登録にしても身元を偽る「成り済まし」もいるだろう。
 フェイスブックについて検索したら、「Facebookを利用する上で注意、Facebookの危険性についてまとめ」「知っておきたい、Facebookの怖い話」というニュースサイトもヒットした。これらの記事に目を通したら、やはり私の予想通りだった。

 度々書いているが私はPCに疎く、実はネットにも詳しくない。女によくある機械オンチの典型だし、ネット接続も未だにADSL。今のところ十分ADSLで間に合っているし、何よりも光通信は高いからだ。そんな時代遅れおばさんだが、ネットは便利な反面、個人情報漏れやプライバシー侵害といった問題があることくらいは知っている。
 大手プロバイダからの個人情報が流出する事件はしばしば起きているし、個人がどれほど気を付けたところで、サイバー犯罪の技能も進化しているのだ。2011年11月頃、私のメルアドが何者かにより勝手に使われたことがある。誰が、なぜ私のアドレスを知ったのかも判らない。

Facebookで他人と自分を比較してばかりの人は「うつ」の症状を持つことが多い…海外の反応」という記事は興味深い。ヒューストン大学の研究者が、Facebookの利用の多さと「うつ」の症状に深い関連があるという研究結果を発表していたという。Facebookの使用頻度が高く、うつ症状がある人は、他人と自分を比較しがちであるそうだ。「Facebookに投稿する人の大半は、人生における「悪いこと」は省いて「良いこと」ばかりを投稿する傾向にある」とか。
 程度の差はあれ、他人と自分を比較してしまう傾向は誰しも持ち合わせているが、この研究結果には合点がいった。というのも、そのような人物が拙ブログにも現れたからだ。方々のブログで長文コメントを繰り返し、2ちゃんねるやFacebookまでしていながら、自らはブログを開設しない。聞かれもしないのに学歴や語学力を強調するのは元からの性格もあろうが、Facebookの影響もあったのやら。

 私の場合、ブログはあくまで趣味だし、ネットを通じて不特定多数の人物と繋がっていたいとは思わない。実はブログを始めたのは、ネット時間を短縮する目的もあった。1日が24時間なのは変えようがなく、ネットサーフィンをしていたブログ開設以前よりも、ネット時間は確実に減った。私はアナログ人間だし、ネットを通じた交際や恋愛を何処か嘘くさく感じている。
 一般にネットとは、仕事以外ではあくまで情報を得るツールか娯楽なのだ。ツィッターやフェイスブックも「娯楽」に入るし、それでうつ症状に陥るのならば、本末転倒ではないか。

 情報戦に疎い私でも、フェイスブック上の情報は全て国家に提供されていたことは予測できたし、グーグルやマイクロソフト、アップル等の巨大企業も同じことをしている。このような情報収集は米国に限ったことではなく、私の個人情報もとうに何処ぞに漏れていることだろう。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も… (ハハサウルス)
2015-05-31 22:39:44
こんばんは。

私もブログのみで、ツィッターもフェイスブックもしていません。機械に疎いので、新たに何かを覚えるには「必要性」の力を借りないと腰が上がらないのですが、今のところ必要性は感じず、ブログでさえたまにしか書けないでいるのに、頻繁にネットに繋ぐ生活は考えられません。

そして、私もmugiさんと同様にネットは情報を得ることが主目的なので、必要以上に危険性の高いことはしないでおこうと思っています。

機械が得手でない私が言うのも何ですが、機械は使うものであって使われるような状態は嫌なんです。小児科の病院の待合室でもスマホが手放せないお母さん方の姿を見ていると、何がそんなに重要なのかしらと思ってしまいます。(余計なお世話なのでしょうが…)

これからもマイペースにアナログ派でいくつもりです。
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Re:私も… (mugi)
2015-06-01 21:49:38
>こんばんは、ハハサウルスさん。

 私が未だに光通信にしないのも、料金が高いだけでなく必要性を感じないからです。ネットをした以上、どこかで情報は漏れているだろうし、「君子、危うきに近寄らず」はネット世界でも通じる格言でしょう。

 人間が機械を使うはずなのに、今では人間が機械に振り回されているようですね。小児科の病院の待合室でのスマホなら、まだマシかもしれません。今や中高年でも歩きながらのスマホが当たり前になりました。ベビーカーを押した若いお母さんの目が、スマホに釘づけになっていたこともあります。ベビーカーの中でも絶対安全とは言えないのに…と老婆心ながら心配してしまいます。

 最近では2~3歳の頃から、スマホをする子供もいるそうです。スマホを取り上げられると、幼児でもキレるとか。アナログ派の私は子供の教育によくないのでは?と感じています。
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