トーキング・マイノリティ

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オランダ総督の見た原住民 その②

2016-10-05 21:40:13 | 読書/東アジア・他史
その①の続き 前回書いた様にクーンが最も信奉し、かつ必要としたのは「実力」だった。彼は意見書の中で原住民をこのように記していた。「東インドの原住民は最も強い者と交わる。此処では最強の者が正しい……この地方では皆風のままになびく。最強の者は彼らの最強の友である」 現地情勢を見据えたうえで下した彼の意見だったが、最強の者が必ずしも最強の友になるとは限らない。クーンの政策に対 . . . 本文を読む