うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

今年の新種牡馬その2

2008-03-13 22:31:00 | 競馬日記
山野氏の新種牡馬解説に従って見て行きたいと思います(記事その1)。

欧州2歳チャンピオンファスリエフが今年から日本で供用されます。既に輸入された産駒が走っており、デビュー前に評判だったコンゴウダイオーの父です。コンゴウダイオーのイメージでいいんじゃないでしょうか。Nureyev分枝で母父Raise a Native系の種牡馬で日本で供用されたものとしてはハートレイクパントレセレブルがいますが、どちらも大成功とはいきませんでした。

フォーティナイナーズサンはアメリカのフォーティナイナー系芝馬です。Mr. Prospector3 x 4のクロスがありますが、他に5代以内でメジャーな血はNorthern Dancer(Danzig)ぐらいです。これは救いです。後は母父Allegedの重厚さがいい方に出たらいいですが。

シニスターミニスターはOld Triesteの仔です。世代が新しすぎるのが気になります。フィットする繁殖牝馬は少ないのではないでしょうか。

スタチューオブリバティはStorm Catの仔でLemon Drop Kidの半弟ですが、エイダンが調教しヨーロッパで走りました。7戦2勝。2勝とも2歳時に挙げたものですが(コヴェントリーSを含む)、3歳時にはサセックスSで2着に入りました。血統的には大注目の馬と言っていいでしょう。超良血馬であることもありますし、父にSecretariatが含まれますので同じ牝系のA. P. Indyが血統表内で再現されています。そして父の16歳時種付けです。父Storm Cat×母父Seattle Slewの現役種牡馬としてはStormin FeverStormy Atlanticがいます。どちらも競走馬としては二流以下ですが、Stormin FeverはGI馬を3頭輩出、Stormy Atlanticは2006年の2歳リーディングサイアーで、どちらも種牡馬として成功している部類です。日本に合うのかは心配ですが、種牡馬適性のありそうな血統構成に見えます。ちなみにStormin Fever、Stormy Atlanticの仔ではフサイチアウステルシベリアンバードが日本で走っており、そこそこの成績です。

スタチューオブリバティの近親で日本で種牡馬生活を送ったのは下の2頭です。

ゲイメセン:父Vaguely Noble。12戦5勝。主な勝ち鞍サンクルー大賞典。
フォティテン:父Nureyev。10戦2勝。主な勝ち鞍シェーヌ賞。

ゲイメセンはフランスではマルセルブサック賞のAlmeria、サラマンドル賞のNoblequest、ロベールパパン賞のBalbonellaを出しています。全て2歳GIですね。日本では重賞勝ち馬を出せませんでしたが、持ち込み馬メジロファンタジーがグランプリ2勝の逃亡者メジロパーマーを出しました。フランスに残して来た牝馬からはKendorAnabaaAlways Loyal、アルゼンチンで成功したRitonらが出ています。
フォティテンは競走成績はゲイメセンより下ですが、日本で種牡馬入りし、桜花賞馬ワンダーパフュームを出しました。これはNureyev直仔の日本供用種牡馬が日本で出した唯一のGI馬です。
スタチューオブリバティの属するStorm Bird分枝も日本での実績がありませんでしたが、昨年はサンライズバッカスゴスホークケンといきなり2頭のGI馬が出ました。スタチューオブリバティにも期待したいです。

日本におけるNorthern Dancer系の中央GI級勝ち馬はこちらにまとめてあります。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今更ながら。 (オオハシ)
2008-06-19 01:10:29
いつもお世話になっております。

今更ながら「日本におけるNorthern Dancer系の中央GI(JpnI)級の勝ち馬」を拝見しました。

良い仕事、ありがとうございます♪
返信する
Unknown (much_better)
2008-06-19 23:10:42
何か見えてくるかなと思って作ってみました。

先ほどブリッシュラックを牡にしているのに気付き、修正しました。
まだ不備があるかもしれません。
返信する

コメントを投稿