全行程終了です。常磐道で帰ります。余裕で帰れるつもりが気付けば結構な時間にはなったものの、三郷まで走り通して100kmということは約1時間、その前後の移動を含めても2時間あれば十分ですから、大きく破綻することはないでしょう。天候にも恵まれ、束の間の息抜きとしてはまことに好適な一日でした。次は帰着後にお会いしましょう…
日帰りの小旅行の最後は東海のMOSで締めくくります。常磐線の駅のほど近くに建てられた真新しい店舗は、数年前に流行した白壁にオレンジ瓦の南欧風店舗の外観そのままながら、最近の傾向を受け継いで内外装とも安っぽい建材に置き換えられてしまっているのが少々残念ではあります。しかし、一時横行した眉をひそめるような安っぽさではなく、クリームとベージュでまとめられた店内は明るく清潔で、鴨居に置かれた小物や壁に掛かった油絵のキャンバスがさりげないアクセントを加えています。特に何が秀でているというわけではないものの、このままの形で長く残れば、その年代の特徴を表す良モスの一つになるでしょう。
★モスバーガー東海村店
那珂郡東海村舟石川駅西3-13-25
029-306-0806
700AM-2400AM
★モスバーガー東海村店
那珂郡東海村舟石川駅西3-13-25
029-306-0806
700AM-2400AM
丸一日滞在した水戸を後に、北へ向かって走ります。目当ては東海の新モスですが、その前に定点観測で寄るべき場所があります。このblogではおなじみの勝田駅前店です。十年一日のごとくに変わらぬ赤看板、台形の敷地に合わせた奥行き方向と斜め方向を組み合わせた店内のレイアウトは今年も健在でした。水戸の梅ともども、変わらぬ姿で来年も再会したいものです。
★モスバーガー勝田駅前店
ひたちなか市勝田中央3-4
029-273-7352
730AM-2100PM(日祝日900AM- )
★モスバーガー勝田駅前店
ひたちなか市勝田中央3-4
029-273-7352
730AM-2100PM(日祝日900AM- )
一時間ほどの夜梅見物を切り上げ偕楽園を後にします。千波湖畔の桜の蕾は辛うじて遠目に見分けられる程度で、まだ固く結ばれています。この蕾が色づき花開くまでには、おそらく一週間でも足りないのではないでしょうか。遅咲きだった梅と同様、今年の桜はかなりの遅咲きになりそうです。
狙い通りに暗くなったところで夜桜ならぬ夜梅見物に繰り出します。ライトアップされた梅など想像もつかないといっておきながら、おぼろげに想像していたことが二つあります。そしてこれらはいずれも的中しました。まず、ライトアップといってもかなりささやかだということです。本園のメインストリートに沿って一部の木だけが照らされており、その照明も夜桜などに比べればかなり控えめです。当然ながら行き交う人もまばらで、観光客で大賑わいだった日中とはかなりの違いがあります。控えめな照明とまばらな見物客は、あの「自粛」によって大幅縮小に追い込まれた去年の高遠の夜桜によく似ています。
もう一つ分かったことは、やはり梅は桜に比べてライトアップに向かないということです。夜桜でも、ライトアップで本来の色が分からなくなると、花の色の微妙な違いが分からなくなり、何もかも同じ桜に見えてしまうということがよくあります。この点、一本一本の花の色や形や大きさの違いを鑑賞するのが観梅の真骨頂であることからすると、白梅と紅梅の違いしか分からなくなるライトアップは持ち味を損ねることになりかねません。やはり、華麗な花と枝振りが命の桜だからこそライトアップに映えるのだという至極当然の事実を、梅のライトアップと比べることによって再認識しました。
とはいえ、照明にぼんやり浮かび上がった水戸の梅は、夜桜とも一味違う上品で奥ゆかしい佇まいを見せてくれました。去年の高遠で眺めたつつましやかな夜桜を重ね合わせつつ、しばし名残を惜しみます。
もう一つ分かったことは、やはり梅は桜に比べてライトアップに向かないということです。夜桜でも、ライトアップで本来の色が分からなくなると、花の色の微妙な違いが分からなくなり、何もかも同じ桜に見えてしまうということがよくあります。この点、一本一本の花の色や形や大きさの違いを鑑賞するのが観梅の真骨頂であることからすると、白梅と紅梅の違いしか分からなくなるライトアップは持ち味を損ねることになりかねません。やはり、華麗な花と枝振りが命の桜だからこそライトアップに映えるのだという至極当然の事実を、梅のライトアップと比べることによって再認識しました。
とはいえ、照明にぼんやり浮かび上がった水戸の梅は、夜桜とも一味違う上品で奥ゆかしい佇まいを見せてくれました。去年の高遠で眺めたつつましやかな夜桜を重ね合わせつつ、しばし名残を惜しみます。
六時を過ぎても明るかったのは対馬の話、東日本ではすっかり日が落ちて、辺りは次第に暗くなってきました。この後は移動しないでこのまま暗くなるのを待つことにします。目当ては本日限りの偕楽園のライトアップです。絢爛豪華な桜ならともかく、あの慎ましやかな梅の花をライトアップするといわれても、どんなものやらにわかには想像できませんが、そう滅多に観られるものでもないためよい機会です。この調子だと真っ暗になるのはおそらく七時前後になるでしょうか。九時の終了まで粘るかどうかはその場の流れに任せて、見物が終わったらMOSに一軒立ち寄り常磐道を走って帰ります。
現在の気温は9度、空には下弦の月が出ています。汗ばむほどの陽気だった日中から一転、日が落ちてからはかなり肌寒くなってきました。いかにも春らしい天候です。
現在の気温は9度、空には下弦の月が出ています。汗ばむほどの陽気だった日中から一転、日が落ちてからはかなり肌寒くなってきました。いかにも春らしい天候です。
千波湖畔から水戸市街を臨みます。市街の彼方に巨大な雲が浮かんで夕日に染まっています。結局今日は朝から晩まで文句のつけようがない快晴でした。花見の旅もこの調子で乗り切れればよいのですが。
五時の時報を聞いたところでようやく終了。今年はまさかの終日滞在となりました。しかし、始まりが遅かった分と休憩時間を考えれば正味六時間ほどですから、かけた時間は例年並みです。やはり、この天候下で心行くまで鑑賞すると、どうしてもその程度の時間はかかってしまうということなのでしょう。夕日はあと少しで丘の向こうに消え去ろうとしており、これで日中の活動は事実上終わりました。とはいえまだ帰路につくような時間ではありません。この後どうするか考えながら日没を見届けることにします。
少々手間取りましたが午後の部は本園に舞台を移します。以前申したように、純粋に観梅を楽しみたいなら、観光客でごった返す本園よりも、広々した猩々、田鶴鳴の梅園が断然おすすめです。しかし、水戸まで観梅に来て日本三名園の一つを素通りするわけには行きません。園内でしか観られない品種も多く、こちらはこちらで楽しめます。
お昼はコンビニの軽食で済ませます。梅に限らず花見は終始時間との闘いです。これから始まる花見の旅でも似たような場面が繰り返されることになります。大の男がコンビニの店先でおにぎりをほおばるなど、ともすれば惨めに思う向きもあるでしょう。しかし、間に合わせの食事を済ませて足繁く次へと進むのもまた楽しみのうちなのです。
猩々、田鶴鳴と梅園を二つ回ったところで、フィルムの補給をかねて小休止をとります。昼過ぎに曇るといわれはしたもののそれも一瞬にとどまり、今のところ再び曇りそうな気配はありません。軽食をとってから本園を二時間前後かけて回ればようやく終了ということになりそうです。
遅咲きなのもさることながら、今年と例年の違いとして雲の多さがあります。桜に比べて枝振りが地味なだけに、梅というのは引いて撮っても絵になりにくいものですが、空に浮かんだ大きな雲との取り合わせはなかなか秀逸で、雲一つない青空とは違ったよさがあります。流れる雲と梅との重なり具合で無数の絵柄ができるため、よい絵を探して試行錯誤するうちにたちまち時間が過ぎていき、いつになったら終わるのか見当もつきません。しかし、今日は会津と掛け持ちするわけでもないのですから、何となれば終日滞在すればよいことです。時間を気にせず心行くまで鑑賞したいと思います。
例によって本園南部の猩々梅園から始めます。去年より三週遅く訪ねたというのに、そのときあらかた散っていた冬至梅が満開から散り際、遅咲きの白加賀に至ってはまだ咲き始めといったところです。これなら最盛期は四月まで延びるでしょう。何度か訪ねてきた中でも、これほどの遅咲きは初めてです。
期待通りに晴れてきたため出発します。外の気温は5度、しかし長袖シャツ一枚でも寒さを感じることはなく、歩き回るうちに汗ばんできそうな予感さえしてきます。先週末から続く数字以上の暖かさはまさに春本番、梅どころか桜の開花もそう遠いことではなさそうです。
常磐道を快走して水戸に着きました。しかし、今のところ雲が多くかなりの時間で日が陰っています。だからといって曇り空というわけではなく、青空に大きな雲がいくつも浮かんで日差しを遮っているというのが正確で、じきに晴れてくるのは間違いなさそうです。観梅以外にはさしたる予定もないため、晴れてくるまで車内でしばらく待機します。