日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

高田のバーで酔った時(8)

2011-09-18 17:22:37 | 居酒屋
昨日とは打って変わって高い青空が広がった連休中日、しかし夏の暑さは相変わらずで、まだまだ遠出ができる気候ではありません。出身校の文化祭を十数年ぶりに冷やかして、帰り道は「鳥やす支店」に立ち寄って終了となります。
昨日訪ねた「嘉多蔵」の品々を、時々無性に食したくなるソウルフードと形容しましたが、これと並ぶ居酒屋ソウルフードの双璧というべきものがこの店の焼鳥です。嘉多蔵に通った頃は、居酒屋の愉しみを覚え始めた三十路前後、対するこちらはさらにその一昔前、酒というものに初めて出会った頃からの付き合いです。全国津々浦々の酒場を訪ね歩いた今となっては、幸か不幸か焼鳥というありふれたものにさほど感動することもなくなったとはいえ、ここの焼鳥だけは違います。平成も四半世紀に迫る今日にあって、一串60円から、高くても100円台の前半という、スーパーの惣菜売り場でもあり得ない値段で、なおかつ炭火で焼かれた真っ当な焼鳥を供してくれるこの店は、いわば心のふるさとというべき存在で、時折思い出したように訪ねたくなるものです。
いかにも中年の一人客向けといった店構えに反して、手頃さと場所柄により学生客が非常に多いのがこの店の特徴です。初めて出会う居酒屋がこの店なのですから、馬場の学生は恵まれています。「若者のアルコール離れ」なる常套句もどこ吹く風、隣のテーブルの学生が常温の酒を淡々と飲み干しています。頼もしい若者です。

鳥やす支店
新宿区高田馬場2-14-4
03-3209-9987
1700PM-2330PM

生ビール×2
お通し
焼き鳥盛り合わせ
もつ煮込
串焼き二品
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