日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

この季節の楽しみ2010(22)

2010-07-22 23:43:05 | 野球
盛りを過ぎたかに見えた地方大会がにわかに復活し、昨日は41大会247試合が戦われました。全出場校の登場まであと一日です。

・接戦のことなど
昨日に続いて接戦が多く、全41大会中18大会で2桁得点が1試合も出ませんでした。その一方で23-0というワンサイドゲームが一試合だけ出るというのも昨日と同じです。

・伝統校など
ほぼ全ての出場校が一巡した今となっては後日談ばかりになってしまいますが、山口大会で藩校御三家のそろい踏みが実現しています。山口は3戦目へ駒を進めましたが岩国と豊浦は散っています。茨城の土浦一が3戦目で散り、広島の修道は初戦突破の翌日にあえなく敗退、小倉も4強を前にして惜敗しました。藩校出自の伝統校の戦いにも終幕が近づいてきました。
終幕近しといえば離島勢ですが、この日は香川大会で土庄が2戦目を突破し16強に進出しています。橋で地続きの淡路島を除けば、離島で残っているのは数え間違いがなければここだけです。次の試合は明後日なので、明日で終了予定のこのネタは離島勢の戦いを最後まで見届けることなく終わることになります。健闘を祈ります…

・鳶が鷹を生んだ
この日の注目は江夏を生んだ大阪学院大です。江夏の在学当時は全くの無名、過去5年も初戦敗退こそ1回しかないものの最高は4回戦止まりで、中村紀洋を生んだ渋谷よりはましだとしても、「そこそこ強い高校」といった程度の印象です。一回ながら選抜の出場経験があり、県大会でも2勝か3勝はするところが、このコーナーの常連である峰山と川西明峰に似ています。後日談として、山内一弘を生んだ愛知の起工、昨日登場の廿日市がともに散っています。

・古豪など
大阪の興国が2戦目を突破した一方で、47年前の全国優勝校明星が散りました。甲子園出場は春夏合わせて12回、特に選手権は8回出場で優勝1回に8強3回ですが、最後の出場は38年前で、過去5年は公式戦8勝11敗、4年前に3回戦まで進んだ以外は初戦か2戦目での敗退となっており、例年4回戦、5回戦まで進出する興国とは対照的に苦戦が続いています。四日市が三重大会16強へ進出した一方で、山口では柳井が延長戦の末に敗れ、早鞆も姿を消しました。試合数がそこそこ増えても後日談ばかりになってしまうところが終盤ならではです。後日談ついでに焼津水産は勝って16強へ進出しています。

最後に、我が母校は8強進出をかけた4戦目で散りましたorz
とはいえ、無得点ならコールド負けという8回裏に5点を返して2点差まで詰め寄り、9回表ににとどめの6点をとられてもその裏に1点を返すなど、土壇場の粘りは見事でした。例年ならば初戦か2戦目に敗退するのが当たり前の弱体チームが、一シーズンに3勝しただけでも奇蹟に近いというのに、23点差で大勝した初戦に始まり、取られては取り返す白熱のシーソーゲームを3試合繰り返すという劇的な戦いぶりは、神懸かりに近いものがありました。ここまできたからには、明日の準々決勝を戦ってこのネタの大トリを飾ってもらいたかったところですが、絶体絶命の局面を何度となく跳ね返してここまで勝ち残っただけでも、十分すぎるほどのあっぱれな戦いでした。
もっとも、当の球児達は、8強進出はもちろんのこと、そこで待ち構える第一シードにさえ本気で勝つつもりでいたのかもしれません。激闘を終えた球児たちの中には様々な思いが交錯していることと察しますが、ともかく今は彼等の健闘を讃えたいと思います。おつかれさまでした(最敬礼)

今日の試合で最後まで残った6校が初戦に臨んで全出場校が出揃い、無名校の戦いを一月以上にわたって追いかけたこのネタもついに終了となりますが、翌日の新聞で前日の試合結果を追いかけるというのがここでの流儀なので、それを最後まで貫くことにします。最後の最後はどんなネタが飛び出すでしょうか。公式サイトの速報は見ないで明日の楽しみとしてとっておきたいと思います。おやすみなさい…

★茨城大会3回戦(7/21)
 藤代6-1土浦一
★静岡大会3回戦(7/21)
 浜松西2-9x焼津水産
★愛知大会3回戦(7/21)
 起工0-4犬山
★三重大会3回戦(7/21)
 飯南0-7x四日市
★大阪大会2回戦(7/21)
 明星1-5夕陽丘
 住吉1-7興国
 箕面学園3-4大阪学院大
★広島大会3回戦(7/21)
 忠海9-2廿日市
 盈進2-0修道
★山口大会2回戦(7/21)
 柳井商工2-1柳井(延長10回)
 柳井学園4-3岩国
 下関中央工5-0豊浦
 山口12-2宇部西
 早鞆3-5下関商
★香川大会2回戦(7/21)
 土庄6-2香川中央
★福岡大会準々決勝(7/21)
 小倉2-3東福岡
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