Moritarei2000の美術探訪

美術(絵画、工芸品)と美術館に関する探訪を主体に、
芸術に関する個人的な考えも発信する。

イタリアの美術館の珍しい聖母子像、受胎告知、磔刑図

2017年04月18日 | イタリアの美術館

今回の旅行で見つけた珍しい宗教画を紹介してみます。

まず、聖母子像です。

            

聖母子像と言えば 聖母マリアが赤ん坊のキリストを右、左、または中央に抱くのが一般です。

紺と赤の服、髪をベールで包んでいる、光輪等から聖母マリアは明白である。幼子キリストではなく少年キリストが、母を守ている図象である。

聖母マリアのこのように勇ましく意志の強い顔を見たことは有りません。

      

これは、レオナルド・藤田の聖母子像です。すべての悲しみに共感できる母のやさしさ、悲しさが心を打ちます。

 

次は受胎告知です。この図象は、天使が左、聖母マリアが右と決められていると思い込んでいました。

    

イコノロジー的に見ると、全く約束通りです。

 神を表す手と光、精霊を示す鳩

 マリアの青と赤の服、髪を包むヴェール、わきに置かれた聖書、純潔を示すユリ

しかし、マリアが左にいます。

 

次は磔刑図です。

           

ダリの作品です。

 

 

 


フィレンチェの美術館 1

2017年04月10日 | イタリアの美術館

フィレンチェは、ウフィツィ美術館とドウモ(大聖堂)で有名なルネッサンス発祥の地です。

 

ウフィツィ美術館

  混んでいました。前回訪れた時は、空いていて、ユックリ鑑賞できましたが、もう、これは無理な注文なのでしょうね。赤の間がは入れなくなっていました。有名な絵の前は人ごみです。

 

ヴェッキオ宮殿

  ここも、以前と比べると人は多めです。前回は、本当に貸切といった感じでした。今回は、居住区(アパートメント)も開放していました。戦闘の絵が多く写実的なので、好きになれません。

 

パラティーナ美術館

  ここは、空いていました。フィレンチェの繁栄を知ることができる建物です。ここから、ベッキオ橋を渡りウフィツィ美術館まで、屋根付きの専用の道をコジモ一世が作ったそうで、何を考えていることやら。

 

サント スピリト教会

  敬虔な雰囲気があります。

 

サンタ マリア デル かルミネ教会

  本当に教会の壁は絵で埋め尽くされています。偶像崇拝論争は、プロテストの勝ちなんでしょうか。無の要、空間認識など、日本の美意識との議論をしたいところです。

 

フィレンチェは、徒歩で回らないと行けないので、疲れました。

ウフィツィ美術館では、予約をしていたのに、ミーティング ポイントに行っても、他のツアー会社ばかりで、入場券が手に入りませんでした。スタッフの恰幅のいいヒゲのおじさんが、20分もの間、いろいろな入口やツアーコンダクターを探してくれましたが、見つかりません。ツアー会社にも連絡を取ってくれました。でも、だめでした。おじさんが、1時間後の予約を取ってくれました。この間にヴェッキオ宮殿にいけました。ウフィツィ美術館に入場すると、そのおじさんがセキュリティの監督をしていて、にっこり笑ってBuono!と握手をしてくれました。

 

ピザはヤッパリ日本の方が美味しいようです。

 


ミラノの美術館

2017年04月09日 | イタリアの美術館

ミラノには何回も来ているので、滞在は1日としました。

訪問したのは以下の美術館です。

ブレラ絵画館

  前回来た時は、人がほとんどいなかったが、今回は少し賑わっていた。地元のミラノデザイン大学がいろいろな催しをしているためでした。中には、Panasonicと組んで未来の映像芸術の創造もありました。 ただ、1階は展示品も少なく寂しい限りです。

 

スフォルツァ城絵画館

  城には観光客が多いのに、絵画館やピエタ美術館には、人はほとんどいません。ゆっくりと鑑賞できます。絵画館は、内容が少なく、ブレラと合わせれば一流の美術館になれると思います。

 

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会

  有名な ダ ビンチ の最後の晩餐です。予約時間より早く着いたら、係員の人が行けと言うので、列に入ったら、入口のところで、止められました。あと15分と、、、。非常に良かったです。

 

サンタンブロージョ聖堂

  入口を間違えて大学に入ってしまいました。可愛らしい女子学生が入口まで連れて行ってくれました。

 

アンブロジーニ絵画館

  ここも空いていて、ユックリ鑑賞できました。

 

 

話はそれますが、ピザの本場と言うので、石窯のある専門店で、ピザのマリゲリータを何回も注文しましたが、日本の方が上でした。もう一度確認します。

 

 


ヴェネチアの美術館

2017年04月08日 | イタリアの美術館

現在、ヨーロッパに来ています。

北方ルネッサンスは一次中断してイタリアの美術館のことを書きます。

ヴェネチアを訪ねました。ここは、ルネッサンスのヴェネチア派を中心に、国際ゴシックから、バラックまでと考えています。今回は、訪問したところの簡単な紹介のみです。

訪問したのは、

  大同信組合 Scuola Grade di San Rocco

  サンタ マリア グロリオーサ デイ フラーリ 教会

  アカデミア美術館

  サンタ マリア デッラ サルーテ教会

  コッレール博物館

  サン マルコ寺院

  ドッカーレ宮殿

  サンテ ジョバンニ エ パオロ教会

  同信組合 Scuola Dalmata San Giorgio degli Schiavoni

 

圧巻で、ヴェネチアの富を感じられた。ヴェネチア派が、色彩にこだわる理由が分かった気がした。

細かいことでは、美学で言われている空間恐怖、図象学的に聖母子のキリストの抱き方の左右の対対象、油彩画とテンペラ画の差などに、独自の考え方が浮かんで来た。