1月3日(金)
強かったですねえ、東洋大学。
長丁場になるので見ないつもりでした。
特に知り合いの選手がいるわけでも、特に応援している大学があるわけでもないので、ニュースで結果とハイライトシーンが見られれば事足りると思っていました。
が、ひとたびテレビをつけたが最後、釘付けです。
懸命に走る姿に焦点を合わせながら、選手一人ひとりの人生が語られたりして・・・。
人生ったって大学生のこと、たかが20年内外ですよ。
その3倍近くを生きてきた者を感動させるんですから、選手も確かに立派ですが、実況のアナウンサーの語りは上手いですねえ。
特に応援している大学はないと先述しましたが、実はまったくないというでもないのです。
ただ、なかなか上位入賞出来なくて、シード圏内も入るかどうか、場合によっては出場も危ぶまれたりなので・・・
お隣の市に建つ中央学院大学。
この大学の、地域社会人に向けた公開講座を私はここ数年来受講してきました。
6年前、第84回箱根駅伝で中央学院大学の第3位入賞という快挙を一体どれほどの人が予想していたことでしょう。
まったくマークされていなかったに違いなく、実況担当のアナウンサーの元には選手たちのデータがほとんど届いていなかったようで、何となく困惑気味のしどろもどろの様子が見て取れました。
この予想外の活躍が嬉しくて、もたもたとした実況放送に、「どうだ!」とわがことのような誇らしさを感じたものでした。
その当時、私はかの大学で「中国の自然と生活文化」という講座を受けていました。講師は商学部の教授(当時)で台湾出身のS先生です。
この講座は大変ユニークな人気講座で、4月から7月までの10回講座を修了後、8月か9月辺りに現地視察研修がありました。行先は、中国の中でもまだ日本の旅行会社が商品化していないような地域ばかりでしたので、十分な資料をそろえるのがちょっと難しいところでした。
結構過酷な旅でしたので、健康面に不安な人は参加を見合わせましたが、大体いつも受講生の約半数から3分の1、20人位の参加者がありました。
添乗員は付けず、現地のガイドとS先生を頼みにマイクロバス1台での移動です。広い広い中国奥地への旅の1週間は私たちに特別な連帯感・絆を生み出したものです。
この中国現地視察研修のお話はまたの折に、箱根駅伝に戻ります。
当時、商学部のS教授は運動部の部長もされていました。ご自身も大層なスポーツマンで水泳とテニスを得意とされ、60歳を超えてなおインラインスケートに親しむようなやんちゃ振りをされていました。
中央学院大学駅伝部の快挙は、運動部部長のS教授の誇るところとなりましたし、直後に予定されていた先生を囲む「中国の自然と生活文化」受講生の新年会が待ち遠しいものになりました。
箱根駅伝第3位入賞が、私たちの新年会の盛り上がりの一役を担ったことは言うに及びません。
出来れば再び三度、座を賑わして欲しいものです。
頑張れ、中央学院大学!
中央学院大学
キャンパスにある像