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7月のサマータイム診療&休診のお知らせ
7月1日より午後の診察時間が変わります
16:00~21:00(遅くなりました!)
また7月の休診は毎週火曜日に加え、
13日(土)、14日日)
22日(月)~25日(木)
となります。
ご迷惑をおかけいたしますが、
ご理解のほどお願い申し上げます。
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宮城県仙台市の動物病院
森のいぬねこ病院
院長 西原克明のブログです。
椎間板ヘルニアの緊急対応可能
腫瘍(がん)のセカンドオピニオン受付
もちろん一般診療は随時受付!!
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こんにちは!
昼食がとれないとき、ここのネタはほぼ食べ物関係になっている西原です(笑)
今、椎間板ヘルニアの治療で注目されているのが幹細胞療法と呼ばれる治療法です。
昔、一度傷害を受けた神経細胞は再生しない、と言われていましたが、
現在では神経細胞も再生することがわかっていて、
実際、実験レベルでは幹細胞療法によって脊髄が再生しています。
そしてそれを椎間板ヘルニアで応用しているのが、
あちこちの動物病院でも導入されている幹細胞療法です。
幹細胞とは、神経細胞をはじめ、いろんな細胞に変化することができる細胞です。
一見、そんな細胞があれば、神経の再生なんて容易なように感じますし、
もちろん私たちもそれを期待して幹細胞療法を行うのですが、
やはりこの治療方法にも注意が必要です。
- 理論的には効果があることはわかっているが、実際に効果があるかどうかは、未だ検証中
つまり、幹細胞療法を行っても、
「本当に効いているのかどうかは今のところ不明」
と言わざるを得ません。
しかし、鍼治療など他の確立されていない治療方法と比べると、
理論と基礎研究量が膨大ですので、今後の見通しはすごく大きいものですし、
実際に、「治験」として公的な認可を受けて実施することも行われています。
また幹細胞療法といっても、培養方法や投与方法などに違いがあり、
それぞれ一長一短があります。
ちなみに、森のいぬねこ病院では、
同種脂肪幹細胞の投与
を行っています。
これは、他のワンちゃんから取り出した脂肪細胞から幹細胞を培養して、
それを投与するのですが、培養は専門の研究機関が行っており、
さらには農水省から認可を受けた治験として実施していますので、
培養の精度は国内トップレベルです。
自分の病院で培養するのとはレベルが違うと思います。
また、自家細胞を培養する場合は、培養が終わるまでに2週間ほどかかり、
その間は幹細胞療法を行うことができません。
しかし森のいぬねこ病院では、同種幹細胞を専門機関からの取り寄せで行いますので、
おそくても4日以内には幹細胞療法を始めることができます。
ただし難点は、国から認可された治験ですので、
その管理が非常に厳密なため、椎間板ヘルニアだったら
なんでもかんでも適用できる、というわけではないというところです。
今のところ、椎間板ヘルニアでも重症度の高いワンちゃんに限られています。
幹細胞療法は、最近なにかと話題で、非常に魅力的な治療方法ですが、
そのメリット、デメリットをしっかりとご理解いただいた上で取り組んでいただければと思います。