規格外の薬剤師也

本職は病院に勤める薬剤師ですが、
実際は乳がんを勉強し、がんに関連したNPO法人に参画している事務員です。

恐竜発掘!

2007-12-24 21:46:23 | 記事から。
2007年12月22日 朝日新聞夕刊より。

今回、御紹介する商品は…「恐竜発掘セット」で、ございます。

1200gの砂の塊から、ハンマーを使って骨を掘り起こして
それを組み立てることによって、骨格模型として飾ることが出来るのだそうです。

ハンマーとノミ、ハケ、ゴーグルがセットになっていて2800円との事。

コピター・ジャパンから販売されていますが、同社は
光学機器の企画製作及び販売
光学機器部品の加工及び販売
カメラ及びカメラ用品の販売
時計・及び貴金属の販売
等が主体で、ホームページでも多種多様な双眼鏡、顕微鏡が売られています。

そんな中に特異な商品、かなりそそられました。
子供だけじゃなくて、大人も楽しめるでしょうね。
御興味ある方は、是非。

有り得ない?

2007-12-16 21:12:09 | 記事から。
日経MJ 2007年12月14日号より。

其の記事は「在庫、店舗間で融通」で、
いつの時代の話なのか、どこの後進国の話なのか?と思ったら
来年3月までに直営店に導入し、其の後にフランチャイズに広げると言う、
正に現在の話であり、しかも全国に893店舗を数えるブックオフに関して、でした。

<要略より抜粋>
古書の買い取り量が多い店舗から少ない店舗に商品を供給する在庫移動に乗り出す。
店舗ごとに商品の陳列量を決め、上回って買い取った古書は、他店舗に送る。
各店舗の在庫量を標準化して廃棄ロスの削減と売上高の増加につなげる。

って、え?今までやっていなかったの?って感じです、ちょっとびっくり。
少なくとも店舗毎の客層をちぇっくして、売れ筋の商品を集めたり
データベース化して余剰在庫を均等化して、
販売機会を増加させるなんて当然だと思っていました。
もしくはどこかに集めて全巻揃える作業を行なって商品価値を上げたり、ね。

ちなみに、廃棄などを含むロス率は現在7%との事。

無職の時代、よくブックオフに昼間っから出入りしていましたが
近所の古本屋の店主達が価値のある本を買い漁っていました。

やはり、ただ単に見た目の綺麗さだけを追求するのではなく
ちゃんとデータベース化して価値のある本は多少汚くとも買い取って
本と言う貴重な財産を無駄にする事無く大切に取り扱って欲しいと願う次第です。

本のデータを管理して、その本の価値と見た目の綺麗さから買い取り金額を決める
って、ハードオフではパソコンソフトの買取の時に利用してるんじゃないかなぁ。

本当にちょっとびっくりしました。

通勤経路、どないしよう?

2007-12-12 23:45:18 | 記事から。
AERA 2007年11月26日号の
秀逸な高村薫さんのエッセイより。

事件や事故のたびに、
自問していることが多い。
予見と思考停止の関係。

と、題して
血液製剤によるC型肝炎訴訟に関してや
飲酒運転をして人身事故を起こしてしまった人や
飛び降り自殺を行なって巻き添えにしてしまった人に対して
責任能力以前に、原因と結果を計算する頭が無かったと記しています。

そして最後に、私にとって気にすべき内容がありました。
それは、地下鉄大江戸線に関する内容です。
先日の停電事故に関してですが、抜粋して箇条書きにすると
・走行中の電車が駅の手前200mで停止した。
・坑道は、車両よりもわずかに大きいだけで、各車両のドアから側面に脱出できない。
・脱出は、先頭車両の正面から1人ずつ行なった。
・1300人の乗客が200m先の駅に避難するのに2時間掛かった。

そして、補足があり、
・大江戸線は、全線地下方式である。
・各駅にしか空気を送れず、電車が走ることで空気を循環させている。
・仮に電車が途中で停まっても、慣性で駅までたどり着くはずだった。
・実際は、急な登り坂で、駅の手前で停まってしまった。
・電車が停まってしまったので、酸欠状態になった。

と、ありました。

確かに、大江戸線を作る際に、(昔は都営12号線って言ったっけ)
お金が足りないから、電車もトンネルも小さくする!ような話を
聞いたことがあるような気がしたけれど、横から出られない程とは思わなかった。

地下鉄火災が起こってしまったら?って考えると、怖くて仕方が無い。
電車から逃げられない上に、逃げられたとしても酸欠が待っている?

コラムの最後には、

はて、最新技術でのこの杜撰(ずさん)な事態は
たんなる計算ミスか、それとも技術的な予見は出来たが、そこで思考停止があったのか?

と、結ばれていました。

通勤経路、どないしよう。
そして、私の部署内の思考停止の人々を何とかせんといかんなぁ、何かが起こる前に。

最悪のリーダー?

2007-12-09 23:16:07 | 記事から。
今日も昨夜と同じく、プレジデント2007.12.17号ですが、
今日は、ジャック ウェルチの「ビジネス問答」から。

読者からの質問に答える形のコラムである今回のお題は

「最悪のリーダーとは」です。

ひどいリーダーの筆頭は「訳知り顔をする上司」と、しています。

それは…一人の人間が単独で事業を行なうことは出来ないので
あらゆる声に耳を傾ける必要があるのに
自分が全てを知っていると思っているリーダーは致命的な沈黙を生み出すとの事。

2番目には「引きこもり」と、しています。

それは…感情的に部下から遠く離れている上司、
チームと一緒に仕事をするより扉の陰にいる方が心地よい上司で、
情熱を欠き、部下を奮い立たせる事が出来ないとの事。

3番目には「愚か者」と、しています。

意地悪だったり、威張り屋だったり、鈍感だったり、3つが揃っていたり…。
このようなリーダーは、数字をあげている間は上から守られますが
部下から信頼を得ることはほとんどなく、いずれ自滅すること間違いありません。

その他
・厳しい決定を下すことの出来ない「甘すぎる上司」で、誰に対してもyesと言い、
 後で自分が生み出した混乱を収拾するために何時間も費やす事アリ。

などなど…今まで見てきた上司を思わず想像してしまいました。

最後に、ひどいリーダーがこのコラムを読んで自分の事だと思わない理由として

「自己認識の欠如」を、挙げています。

そして、「いつの日か貴方がリーダーになったときにそうならないように!」

と、〆ています。

薬剤部…のトップは、往々にして薬剤師のトップとして君臨し
薬剤部と言う守られた部屋から外に出ることは少なく
病院上層部の決定に粛々と従う。

さて、私はどんな薬剤師としてこの先を過ごすのか、どんなリーダーになるのか、
34歳、もう過渡期を迎えて久しいのですが、余り変化は無いみたい。

身銭を切る?

2007-12-08 22:46:00 | 記事から。
プレジデント2007.12.17号より

今回の特集は、「頼れる病院 危ない病院」であり、
医療従事者の私としてはチェックせずにいられません。

が…目新しい知識はありませんでした。
かと言って、こう言う知識は、常に記事を読んでおくことが大切であって
逆に、え?って見たことも無い新しい記事があったとすると
余程不勉強だと言わざるを得ないと思います。

さておき、今回取り上げるのは
「歴史に学ぶ仕事道」より、”やせ我慢してでも身銭を切れ”で、ございます。

「鬼平犯科帳の長谷川平蔵が、家に伝わる刀剣や書画骨董を売り、
 捜査の費用に充てる事も珍しくない」
と、密偵達の食い扶持に対して自腹を切る事を書いていました。

対して、民間にねだる防衛省のキャリア、
民間人が納めた年金を「どうせバレない」と着服する社会保険庁の役人…
を、糾弾しています。

そして、
「身銭を切る」=「是」とは言わないが
せめて、部下に酒を奢る時位は領収書を貰わないくらいの気概が欲しい。
部下はしっかり見ているものだ。
とーぜん、「自腹で奢ってやっている!」と言う態度は逆効果だが。

と、締めくくっています。

そう、私には”領収書”と言う概念が欠如しています。
病院薬剤師に、”交際費”なんちゅう項目は無いですよ。

ハッキリ言って、薬剤師の職業の中ではかなり薄給の部類に入るので
常に部下に奢ってあげられるほど懐が暖かいとは言えませんが
せめて、私が誘って行ったランチくらいは奢ってあげないと!位の考えです。
もしくは、皆で飲みに行った際には、多めに出す位は。

昨日の続き?「No!と言える薬剤師」とは。

2007-12-02 23:43:59 | 携帯電話から。
昨日の日記の最後の言葉…「No!と言える薬剤師」とは…。
基本的に薬剤師は、医師の処方箋に応じた調剤を、日々行なっているだけです。
なので、私は自虐的に「文字が読めて数が数えられれば、薬剤師なんて勤まる!」と、言っております。

しかし、当然ながら、それではいけない訳です。

ただ、現実には、薬剤師が処方箋上で疑義を発見して医師に問い合せたとしても
にべもなく「それでいいから!」と、言われるだけで、そのまま調剤する場合があります。

そうなってしまう理由として考えられるのは
・医師に、質問の意図が上手く伝わっていない
が、まず多いかと思います。

「○○ですが、これでいいですか?」
って、質問しても、医師は処方箋上何が問題で、どう直せば良いのかさっぱり分かりません。
なので、なーに言ってんだ?こいつ!と、ばかりに「それでいいから!」
と言う回答が返ってきてしまいます。

この場合の質問の仕方は
「○○は、添付文書上の××と言う点でおかしいかと思いますが?」
と、問題点をハッキリ指摘する事が必要です。
当然、引用資料の存在も明らかにして、です。

もしくは
・本当は理由があるけれど、面倒だからこんなやつに解説する暇無いね
と、医師が思っている場合があります。

こんな場合は、特に、その医師と薬剤師の良好な関係構築が必須ですが
「○○と言う使用方法は添付文書の記載方法とは違うのですが、
 後学のためにお聞きしたいのですが?」
と尋ねると、大抵教わることが出来ます。

と、まぁこんな小さなことからコツコツと
医師との信頼関係を構築するのが必要であります。

そして、その信頼関係と日頃蓄積した勉強を武器に
医師の処方に対して絶対的な駄目出しを行なうことで
薬の専門家としての職務を全うする…ことの出来る薬剤師の事を

「No!と言える薬剤師」として目指すべく努力している次第です。

よーするに、医師の処方に対して「No!」と、言えるような
処方の疑義に対して、明確な返答が無い限りは調剤しないだけの
職務に責任を持って応対できる薬剤師作りが目標なのです。

子供を伸ばす教育現場の姿。

2007-12-01 23:10:59 | 記事から。
週刊ダイアモンド 2007年11月17日号より

陰山先生によるコラムですが、
「英国とフィンランドで見た 子供を伸ばす教育現場の姿」
に、職場教育を振り返りました。

最後に要略されていたのを抜粋すると
① 高度で適切な教材
② 手厚い指導体制
③ 知的環境の整備
④ 豊かな自然とゆとりある時間の確保
の、通りです。

この中で、病院薬剤師教育においてとりわけ大切なのは
③の知的環境の整備だと考えています。

やはり、学ぶ環境の整備が不可欠であり
それを補完するべく②の先輩や上司が質問や疑問に対して応じる形で指導し、
その為に①の教材を準備するのだと思います。

但し、コラムの対照は義務教育中の学生であり、
私の指導対象者は社会人であるのである程度は身銭を切って書籍を用意するのは当然だし
専門職として自分のプライベートの時間を削って勉強するのは当然であるのです。

しかしながら、私は上司として先輩として、部下や後輩に対して
医師・看護師を始めとした他職種との連携や、
病院を横断するチーム医療への参画、
主に医師を対象とした勉強会への参加を通じて
病院薬剤師として誇りある立場と遣り甲斐を提供出切る様に
努力しないと行けないなぁ?と、思っている次第です。

「No!と言える薬剤師」作りに向かって。