一期一会

日々是好日な身辺雑記

GW前半~谷根千へ

2012年04月30日 | 日記



今年のGWは1日(火)が休みで4日間ずつのセパレート型である。

去年は4月29日に武相マラソンに出場した。ここのコースは多摩丘陵を走る
アップダウンのきつい難コースである。
通常2時間10分前後で走るハーフマラソンが何と2時間40分もかかった。
元々昨シーズンは左膝の痛みで練習不足だったのだが、
その影響がシーズン最後の大会で出てしまった。
翌日は銀ブラ(これは死語?)し、買い物や食事をしたが
翌々日には太腿が痛みだし、とうとう4日目には踵をつけると強烈な痛みが
はしり、爪先立ちでしか歩けなくなってしまった。
このように歳とともに脚の痛みも3日過ぎたあたりから出るのである。

近くの整形外科院もGW中で休みの為、市の広報のWebサイトで
休日急患病院を調べ、二つ先の駅からバスで行く病院が開いていることが
分かり、歩けないので家までタクシーを呼び病院へ行く。
レントゲンを撮り、アキレス腱を痛めているがギブスをはめるまでの必要は
ないだろうとのことで、湿布薬と松葉杖を借り、またタクシーで帰宅した。
結果的に松葉杖を使わず歩けるようになったのはそれから5日後。
出勤予定だった6日(金)も休み、7連休が思いがけず10連休に。
病院への往復のタクシー代が6000円近くかかり、5日間も家から一歩も
外に出れず、さんざんなGWだった。

今年はその武相マラソンも中止になり、息子も9連休でネパールに行き、
娘も日光へ旅行ということで、昨日はカミさんと谷根千(谷中、根津、千駄木)に
行ってきた。天気も良く気温も26度という初夏を思わせるような陽気で、
ブラリ歩き散策には絶好の日和だった。

谷根千と称されるこの地域は夏目漱石や森鷗外、川端康成等の
明治、大正、昭和を代表する作家が住んでいた所であり、お寺が多い谷中には
徳川慶喜、渋沢栄一等の歴史上の人物のお墓がある。
路地を入ると昭和に建てられたような木造の家が軒を連ねており
なにか懐かしいレトロな雰囲気である。

アクセサリーや和食器の店等を覗きながらブラリ歩きをしていると
列のできている芋甚という甘味の店を見つけ、そこで小倉モナカを買い食べる。
う~ん、行列ができるだけのことはある!

そこから不忍池通りを渡り根津神社に行く。
ここは丁度ツツジ祭りが開催中で人出も多く賑わっていた。
境内で酒饅頭6個入りを買い帰ってから食べたがイマイチだった。
柏屋の薄皮饅頭と青梅のヘソ饅頭が好きなのだが、
買ったのは厚皮饅頭とも言うべきものだった。

柏屋の薄皮饅頭はWebでも注文できるので饅頭が好きな方は
お試しあれ。餡がぎっしり詰まってます。

ブラリ歩きも昼を過ぎお腹もすいてきたので、カミさんが以前友達と行ったという
中華料理店の(天外天)向かう。この店は千駄木駅から一分の所にあり、
四川料理のなかなか美味しい店だった。
それぞれ坦々麺と酢豚のセットメニューを注文。これには選べる小皿料理一品と
ザーサイ、ライス、スープが付きデザートも選べる。
杏仁豆腐とマンゴープリンを選び各セット¥1800。コストパフォーマンスも良し!
谷根千に行かれる方は是非。お薦めです。

昼食後は谷中銀座を通り日暮里駅へ向かう。
谷中銀座は下町独特の雰囲気のある商店街で、人出も多く混雑していた。
そんな中で行列ができていたのがメンチカツの店2軒、肉のサトーと鈴木。
さすがに昼食後でこの行列に並び買う気はしなかった。

肉のサトーの店頭には来店した芸能人の写真が飾られ、その中に鳩山前総理の
メンチカツを食べてる写真が。この人の総理時代の言動も首を傾げる事が
多かったが、辞めた後の言動も困ったものである。
最近もあのタイミングでイランを訪問するか!と思っていたら案の定・・・・
この人と小沢裁判の結果については書きたい事が山ほどあるが、
このブログには否定的な事は書かない、政治向きは書かないことを
前提としているのでこのへんで止めておく。

キャンプ、旅行、お酒、本の話など毒のない日常身辺雑記をと心がけてるので。




ジェフリー・ディーヴァーの007

2012年04月10日 | 日記

知人からジェフリー・ディーヴァーの(007白紙委任状)を借り
先週の水曜日から読み始め、昨日読み終えた。
土、日を挟んでの日数からすると普通のペースで(片時も離さず、風呂でも読み)
という感じではなかった。この読むスピードが本の面白さのバロメーターである。

ジェフリー・ディーヴァーは「ボーン・コレクター」を第一巻とした
元NY市警化学捜査部長で犯罪学者のリンカーン・ライムと女性巡査アメリア・サックス
のシリーズが代表作であり八巻全て読んでいる。
捜査中の事故で脊髄を痛め、四肢麻痺の身体になったリンカーン・ライムが
パートナーとしてのアメリア・サックスの力を借りて難事件を解決するという
サスペンス物であり、思いがけないどんでん返しと、サイコな犯人との対決に
知力を尽くすという展開に面白さがある。
「ボーン・コレクター」はデンゼル・ワシントンがライム役で映画化もされており
それをご覧になった方も多いと思う。
そのリンカーン・ライムシリーズのディーヴァーが書く007ジェームス・ボンドは
どんなものになるか読む前から興味津々であった。

普通のペースではあったが、エンターテイメント的に楽しめるし、
さすがジェフリー・ディーヴァー、途中でだれる事はなかった。
舞台背景もセルビア⇒ロンドン⇒ドバイ⇒ケープタウンと場を移し、
007らしくアクションシーンやカーチェイスもあり、
映画にしたらさぞや・・・というような構成になっている。
随所にスマートフォーンでのメールのやり取りが出てくるのが
いかにも現代版ジェームス・ボンドである。
読みながら文章をイメージ化するとジェームス・ボンドはション・コネリーではなく
ダニエル・クレイグを想い浮かべてしまう。

そしてディーヴァーお得意のどんでん返しもちゃんと用意されている。
勿論エチケットとしてその種明かしはしない。

前述の本を読むペースのことであるが、そんな感じで読む本は年に2冊から3冊
あるかどうかというところである。
そんなペースで読んだ絶対的なお薦め本の一冊が

   タチアナ・ド・ロネの「サラの鍵」

第2次世界大戦中のパリと、現代のパリを舞台にそれが交互に描かれるという
構成になっている。ナチスのユダヤ人一斉検挙をフランス警察が行うという
歴史上の暗部である事件で、その時代の犠牲者ユダヤ人の10歳の少女サラを
現代のアメリカ出身の女性ジャーナリストが調べていく展開に引きずりこまれる。

女性ジャナリストとフランス人の夫との関係も平行して丁寧に描かれている。
勿論、ホロコーストの話なので重いが、深く考えさせられる本である。

そしてもう一冊(ミレニアム1、2、3の上下で6冊)が

     スティーグ・ラーソンの「ミレニアム」

これは世界的なベストセラーとして3年前に紹介されているし、
最近も「ドラゴン・タトゥーの女」が映画化されているので多くの方が
読んだり、見たりしていることと思う。(私は映画は見ていない)
とにかく、この本は文句なく面白い!

登場人物が個性的で魅力的である。全巻通して主人公であるミレニアムの記者
ミカエル・ブルムクヴィスト、ドラゴンタトゥーの女で天才ハッカーの
リスベット・サンデル、ミレニアムの編集長エリカ・ベルジェを代表に
他の登場人物も丁寧に魅力的に描かれている。

手帳に読んだ本をメモしているが、それを見るとこのミレニアムは1月中旬から
読み始め一冊3日のペースで読んでいる。
何故3年前に評判になった時に読まなかったか?¥1700x6が
高いと思ったのか(苦笑)。その時期は村上春樹の1Q84 BOOK1、2
を読んでたからか?因みに村上春樹の本は全て出版されると同時に買う。