５月２０日に 右目緑内障の手術をして 早１ヶ月。
１ヶ月検診も順調で あとは 来月の検診まで抗菌の
目薬を続けるのと 来月の診察でメガネの処方箋を
作ってもらうだけ。 車に乗れない不便さはありますが
やれやれって感じです。
２０１０年の秋に 左目の手術をして 次は右目という
ところを 今回の手術までに５年もかかったのは 手術の
リスクを考えてでした。
白内障と違って 緑内障は 視野が欠けて行く病気で
ダメになった視神経は 手術をしても治りません。
眼圧を強制的に下げる手術をして これ以上悪化するのを
少しでも食いとめる、悪化のスピードを遅らせる手術です。
その手術によって 一時的に網膜にシワが寄るそうです。
時間とともに 元通りにピンっと張るそうなのですが 私の
ように 強度近視の人は シワが伸び切らない事がある
そうなんです。 映画館のスクリーンにシワが寄っていると
映像が綺麗に見えませんよね。
そういう状態になるかも知れないわけです。
だから 先生も強くは言えないけど いずれはリスクを
冒しても しなくてはいけなくなると・・・。
左目は 手術をする前から 殆ど文字を読むことが
できない状態まで悪くなっていたので 眼圧が下がった
ものの リスクで見え方が悪くなったとしても 大差が
なかったので すぐに踏みきれたのですが 右目は効き目。
良くなることは無いにしても 今の状態にさえ戻らないかも
知れないと思うと なかなか踏み切れませんでした。
それに ５年前の手術がＳちゃんが８ヶ月の時で その後も
度々 春日井に出かけていたし そのうちＳ奈ちゃんも
生まれるしで ２週間の入院とその後の１ヶ月の検診等を
考えると 時間が取れ無かったというのもありますし。
今回は 右目の悪化も懸念され始めたので 時期を
考えて ゴールデンウィーク明けの この時期に決めました。
Ｓ奈ちゃんも ８月で２歳になりますから 大分 しっかり
してきましたし Ｓちゃんも年長さんになって 少しは
聞き分けもできるようになったかな～？ってね。
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その 眼圧を下げる手術なのですが 目標は５～６です。
５年前の時は翌日から眼圧がストーンと４や５まで下がった
んですが 今回は翌日が８、翌々日が１０、その次は９や１１、
次は１３。せめて一桁ならヨシなのに１３なんて 手術前
（目薬４種類を点して下げていた）と同じくらいですよ！
なんのために 痛い思いをして手術したんだか。
先生は「人によって 効果が表れるのに時間がかかる
こともあるから」と言ってくれましたが ただの慰めに
しか聞えませんでした。
眼圧を調整するために 縫ったところの糸を切るのですが
それも 早々にやりました。 その後 もう１本も切って。
それでも下がらないので 目に埋めた小さな小さなパイプの
ような物の出口がちゃんと目の表面に出るように 周りを
押してみたり 虹彩という部分にレーザーで穴を開けたり。
この レーザー照射が 痛いんです！
普通に椅子に座って 顎を台に乗せて メガネのような
ところを見つめて おでこをつけて 照射をするのですが
１発ごとに 目の奥にズーーーンと 衝撃が来るんです。
個人差があるそうですが 私には もの凄く激しく感じて
１回目に２０発かそれ以上かな？打った時も 痛くて。
行く前は 外来レーザー室から 病棟へ帰る前に 売店
でも寄って・・と思っていたのが 売店へ行く気力も無くて。
そのレーザー治療後は 少し眼圧が下がったんですが
それでも９、１０くらいで。
先生が「もう１回 レーザーをして 下がらなかったら
もう一度 手術場で処置をするかも」とのこと。
もう あの手術室へは行きたくないし 目にする注射も
怖いし・・・。
翌日 再度レーザー照射を行った時は １回目よりも多く
打ったので 右目だけじゃなくて 頭の右半分を殴られた
ような鈍痛が１時間くらい 取れませんでした。
普段なら 病室では隣のベットの人と あれこれお喋り
していたのに 喋る元気も無く 夕食まで横になってました。
そんな痛い思いをしたのに 眼圧は下がらず。（涙）
同じ日に 同じような手術をした同室のＭさんは いつも
眼圧が６とか７に落着いているのに・・・・。
眼圧が下がらずに 緑内障の症状が進んで 視野の真ん中が
欠けたら 大きな景色は分かっても いつか右目も左目のように
文字を読むことができなくなる・・・視線の先の人の顔さえ
輪郭しか分からなくなる・・・もちろん車にも乗れない・・・・
１０年先か２０年先か それとも来年か・・・・それがいつに
なるかは分からないけれど。
先生・・・私の楽しみは カメラで写真を撮ってブログに
アップすることなんです♪ 可愛い Ｓちゃん、Ｓ奈ちゃんの
顔を見ることなんです♪ 本を読むことなんです♪
一人で何もせずにいると 悪い方へ悪い方へ考えてしまう
ので 洗濯に行ったり 隣のベッドの人と話したり。
隣の人が 私より３歳下で同世代だったので カーテン越し
ではあったけど 昔の話や子どもの話や 沢山話しができて
本当に救われました。
病院には 生死の境を彷徨っている人が沢山います。
もっと深刻な不治の病の人が沢山います。
そんな人から見れば 命に別状の無い私は まだマシな
方なのかなと思いました。
目があまり見えなくなっても 音楽鑑賞も趣味の私だから
耳で楽しむ趣味があるし。テレビだって 音だけでも声を
楽しむ趣味もあるし。Ｓちゃんたちが ちゃんと見えなくても
話しはできるし 抱きしめることもできるし。
メールやＬＩＮＥができなくなっても 電話でお喋りに
付き合ってくれる友達も沢山いるし。
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入院が１０日目になった頃 先生が「最後の手段で
パイプの先が塞がっているところの上の縫った糸と目の
間に輪になった針を入れて持ち上げて 隙間を作ろうか！
それしかないと思うけど どうしようか・・・」
数分 病棟の診察室で 先生が考え込んだ後
「やっぱり今からやってみよう。 ここで すぐ出来るから」
ということで 一旦病室に戻ったものの 時間は５時過ぎ。
準備が出来て 診察しに呼ばれたのは ６時前。
準備中に 晩御飯のアナウンスがありました。
先生が「あ！晩御飯か。 もにさんは 眼帯になるから
病室に運んどいてあげて」
廊下が食事を受け取る人達で ザワザワする中 私は
診察室のベッドに横になって 目薬麻酔をして 瞬きを
しないように 目に輪っかを入れられて 丸い針というか
細いワイヤーでできた金魚すくいの輪の小さい物と
言えば想像できるでしょうか？なんだかそんな感じの
物だと思うのですが 縫った糸と目の表面の間に隙間を
作るためにグイグイと目を引っ張られて（^^;）
これも 目薬麻酔くらいでは 痛くて痛くて(-_ -；)
病棟の看護師さんも２人 付いてくれていたのですが
私が小声で「痛たたた・・・」「クゥ～～～～～」と言って
いたし きっと体も固くなっていたんでしょうね
「もにもにさん、大丈夫ですか？」と聞いてくれたので
も「痛いです！！」
先「え？ あー 痛い？ 麻酔足してあげて。」
看「（目薬麻酔をポタリ）」
先「もっと ポタポタ入れてあげて。 もう少しだから。」
数回のグイグイグイが終わって 軟膏をべったり入れて
眼帯して 病室に帰ったら 先にご飯を食べていた同室の
人たちが心配して「おかえり、どうだった？ 大丈夫？」と
声をかけてくれて そこへ 私のご飯が届きました。
多分 みんなのところに届いてからは２０分くらい経って
いたので 冷めたご飯だろうと思っていたら ご飯も
おかずも 温かい物は いつも以上にホカホカでした。
配膳の方か看護師さんが 温め直して運んでくれたんです。
みんなの言葉や そんな気遣いが嬉しくて 目は痛くて 体も
力が入って肩が凝り凝りでしたが ほぼ完食しました。
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そして 翌朝の早朝診察では 眼圧が「２」！！
１２の間違いじゃないかと「に！ですか？」と聞き直して
しまいましたよ。処置をしてくれた執刀医のＨ先生では
なく 病棟主治医の若い女医のＭ先生だったんですが ２人で
「良かった～～♪♪」と 喜びました。
病室に戻ると 同室の数人がベッドから出て待っていて
くれて「２でした♪」と言うと「わぁ～」「良かったね～」と
かけ寄って 自分のことのように喜んでくれました。
みんなが 退院のメドが付く中で 毎日 追加の治療を
受けている私の事を 心配してくれていたのでしょう。
特に 同じ日に緑内障の手術をしたお婆ちゃんは ハグして
くれて「良かったわね～ もう大丈夫よ」と言ってくれました。
隣のベッドの人も 自分もまだ うつむく状態でないと
いけないのに 私のところへ来てくれて「良かったよ～」って。
それまでは 痛くて涙が出ていましたが 初めて 嬉しくて
涙が出ました。本当に 人って 優しいですね。
それまで１０日間程 同室だっただけですが 症状は違っても
同じ 目の病気だから お互いに良くなって退院して欲しいと
思うんですよね♪ みんなの優しさが 身に沁みました。
そのお婆ちゃんは 私たちが手術した１週間後に手術した
人が 術後 なかなか綺麗に見えない事を
「もう どうなるんだろうか！ 元通りに見えるようになるん
だろうか。 家に帰っても こんなんでは困る～」と ３分に
１回くらい 嘆いていたので
「先生は 順調ですって言ってくれてるんだから そんなに
心配しないの。 誰でもみんな 元のように見えるのには
１ヶ月くらい かかるものよ。 ここのみんなも 元通りには
見えて無いのよ。 私だって 元のようには見えてないもの。
もにもにさんだって きっと口には出さないだけで 我慢して
時間が経つのを待つしか無いって思ってるのよ。あなたは
みんなの中でも 軽い方よ？」と 優しく言っていました。
あ～ 分かる人は分かってくれているんだと思いました。
その人は 苦しさを口に出すことで ストレスを発散させて
いたのでしょうね。 聞かされるこちらはストレスでしたけど（笑）
誰しも 病気の時は 自分が一番大変だと思いがちですが
少し周りを見てみれば 自分よりも もっと大変な辛い想いを
している人が沢山います。 自分は まだまだ幸せな方だと
良い方に良い方に 考えています。
優しさと言えば 沢山のお見舞いと 差し入れにも感謝です。
病院には来ないでと言っておいたので ＭさんもＦさんも
Ｔさんも 退院後にお見舞いに来てくれました。
写真は ５月２３日（土）に 同級生のＥちゃんが差し入れて
くれた海鮮丼（笑）
私の好きな海老が入っているのを探してくれたみたい。
「エビのが これしか無かった」と（笑）
わざわざ ありがとうね（笑） 立派なエビだよ。
せっかくなので 晩御飯を少し残して これを食べました。
お刺身もエビも お寿司も気持ちも 美味しかったです。
途中でイクラを１粒 床に落としてしまい・・・・
看護師さんや 掃除の人に見つかったら恥ずかしいので
見え難い目で 這いつくばって探しました（笑）
食事は何を食べても良いので 別にいいんですけどね。
これは ５月３０日（土）に Ｅちゃんが差し入れてくれた
柏餅です。 前の週にも 浦島餅やアップルパイを差し
入れてくれていたのに また沢山持ってきてくれました。
病院食は 量は足りているけど ヘルシーで薄味なので
「どん兵衛が食べたい。ＵＦＯが食べたい。」と言っていたら
Ｅちゃんが ミニカップを持って来てくれました。
でも 熱湯はデイルームに行かないと無いし ２度目の
眼帯後 ずっと部屋食になっていたので これは退院して
から 食べました♪
希少糖の焼きドーナツ。 これ 美味しいんですよ～。
ゆずジュレドリンク。 桃スムージーも。
ヨーグルトも 全部Ｅちゃんからです（笑）
退院の前日までに しっかり頂きました。
遠いところを２回も来てくれて 群馬のＡちゃんと連名で
一杯差し入れもしてくれて 本当にありがとうね。
左目だけでも なんとかスマホのＬＩＮＥが打てる時には
いつも通りに ３人でグループトークして 病院に居る事を
忘れさせてくれました。
長女Ｙも Ｓちゃん、Ｓ奈ちゃんの写真を送ってくれたり
何度か スマホでビデオ通話したり。
義母も 私の留守中 家の事をしてくれて。次女Ｍも私の
代りに 義母を買い物に連れて行ってくれたり。
先生や看護師さんだけじゃなく 周りの人 みんなのおかげで
退院できたんですよね♪ ありがとうございました。
これは 院内のコンビニで 私が買ったものです。（^^；）
ガムや飴は持っていたのですが 無性に スナック菓子が
食べたくなって（笑） あまり音がしない 食べ切りサイズの
子ども用の吊り菓子を買いました。
ヨーグルトは ほぼ毎日食べていましたね。
野菜が多い食事と 朝食の牛乳、それにヨーグルトで
入院中も便秘知らずでした♪
