みりんの徒然声

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みりんの徒然声 蜘蛛の糸切れた

2016-08-15 21:37:14 | 日記
ここ一年位、蜘蛛の糸にしがみついていた。細く儚い蜘蛛の糸、よじ登ればきっと空が見える。泥の中から美しく咲き誇る蓮の花の様に。でも昨日、その糸が切れた。と、言うより切った。手首を切るように発作的に。切れた糸の先端は遥か遠く、あたしはべちゃっと沼に落ちた。地獄の血の沼。蓮の花の根っこすらない。その沼は暑いのか冷たいのか痛いのか痛くないのか何も分からない沼で、只あたしの視界を赤く染めた。ああーともがきながらもう何もないんだなあと思った。でもね、夢は結局夢なんだ。また本の引用になるけど、みんな考えるのよ、いざとなればいざとなればってね。でも結局そのまま年を重ねていく。本気で戦える瞬間なんて数える程もないわ。今出来ないことは明日も出来ない。でも今しようとしていることは明日にはきっと出来る様になるって。ね、綺麗言みたいだけどあたしにとっては痛いくらい真実だ。いつか、ってのは永久に来ないのと一緒。勿論、共感など求めない。人の数だけ感情は多情だから。蜘蛛の糸を登り切れなかったのはあたし。切ったのは弱いから。死なないくせに悪戯に傷跡を増やす小汚ないあたし。でもタイムリミット決めたからあたしはもう沼で、溺れながら淵に手を伸ばすしかない。タイムリミットまでに生きる土台が作れなければ消えるしかない。仕事とプライベート両立出来る人って中々いないと思う。だからあたしはプライベートで幸せにっていう糸を切った。せめて仕事が何とかなりますように、って。キラキラ光る蜘蛛の糸はまるで刃物の様にあたしの掌を切り裂いて消えた。タイムリミットかあ。今のところ絶望的だなあと他人事みたいに笑う。今出来ないことはずっと出来ない。あと見える処はもう切らない、と思う。そんなの、もう、届かない蜘蛛の糸の先端に手を伸ばすようなもんだ。赤々と血の沼が広がる。さて、どうしようかな、続き。あたしの人生の物語の続き。


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