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気の向くままに。。。 ダンス・バレエの関連トピックが一番多いかも。 by nao@momojrt020327

英国ロイヤル・バレエ「ジゼル」ロホxペネファーザー その1

2009年04月14日 | Ballet
Royal Ballet - Giselle
Tuesday, April 14 7:30 PM

Giselle: Tamara Rojo (ジゼル:タマラ・ロホ)
Count Albrecht: Rupert Pennefather (アルブレヒト伯爵:ルパート・ペネファーザー)

Hilarion(a forester): Bennet Gartside (ヒラリオン(木こり?):ベネット・ガートサイド)
Wilfred(Albrecht's squire): David Pickering(ウィルフリード(アルブレヒトの従者):デヴィッド・ピッカリング)
Berthe(Giselle's mother): Gillian Revie(ベルタ(ジゼルの母親):ジリアン・レヴィ)
The Duke of Courland: David Drew(クーランド公爵:デヴィッド・ドリュー)
Bathilde: Cindy Jourdain(バチルド:シンディ・ジョーディン)
Leader of the Hunt: Jonathan Howells(狩猟長:ジョナサン・ハウェルズ)
Pas de six: Laura Morera, Ricardo Cervera,
Helen Crawford, Fernando Montano, Hikaru Kobayashi, Ernst Meisner

Myrtha(Queen of the Wilis): Laura McCulloch(ミルタ:ローラ・マッカロック?)
Moyna(Myrtha's attendant): Yuhui Choe(崔由姫)
Zulme(Myrtha's attendant): Sian Murphy(シアン・マーフィ)


ロホのジゼルは盤石だった。容姿のせいでウィリの時には透明感などが物足りなく、ウィリになって尚アルブレヒトへの強い愛情を持つ人間のままのようだった。ペネファーザーは長身、小顔、脚長、金髪で顔立ちも整ってるのだけど、ちょっとどこか情けないハンサム。おかげであまり高貴な人に見えない。ピーター・ライト版では1幕のアルブレヒトはかなり軽薄な設定のようだから、それにはぴったり?な役作り?だった。着地音がちょっとうるさめだけど、全般的には踊りは安定していて、サポートも良かった。

(以下、プログラムのあらすじをベースに)
第一幕 ラインランド(ドイツ)の村
舞台は全般的にセピアな色彩。

アルブレヒト、続いてウィルフリード(うふ♪さっきのプレトークの司会者ピッカリング君♪ 大した役回りじゃないけど、ついひいきになっちゃう♪)登場。伯爵アルブレヒトは最近お気に入りのジゼルに会うために村にやってきた。村人ロイスに変身するために小屋へ入っていく。

ジゼルの母が家から出てくる。ヒラリオンが狩りの獲物をぶら下げてやってくる。毛皮のベスト?に無精ひげでいかにも粗野な風貌。ジゼルの母は喜んで獲物を受け取る。母はヒラリオンがお気に入りで、ジゼルが彼と結婚することを望んでいることを強調するシーン。これはライト版独自。

アルブレヒトが小屋から出てくる。従者のウィルフリードの制止はまったく聞かない。アルブレヒトはジゼルの家のドアをノック・・・ちょっとここのタイミングが音楽と合ってなかった。アルブレヒトは陰に隠れる。

ジゼル登場。「あら、誰かノックしたのに誰もいないわ」後ろからチュッチュッとアルブレヒトの投げキスの音。この音が結構大きくて、びっくり。このシーンでのアルブレヒトはかなり積極的で、ベンチで横に座ると花占い。ペネファーザーは花びらをちぎりそこね、「ほらね!大丈夫!」というジェスチャーがあやふやに飛んでしまっていた。

二人が仲良く踊っているところをヒラリオンが影から見かけて、飛び出してくる。アルブレヒトをジゼルからひっぺがして、ジゼルに告白するが、ジゼルは拒否する。アルブレヒトもヒラリオンを阻止しようとして、ヒラリオンともみ合いになり、ついいつもの癖で腰の剣を抜く仕草をしてしまう。とにかくヒラリオンを威圧し、その場から退散させる。

村の娘たちとジゼルの踊り。アルブレヒトも一緒に踊る。アルブレヒトのソロ。再び二人で、腕を組んで、投げキスを飛ばしながら。ここもライト版ならでは。ユニーク。華やかなフィナーレ。

母が出てきて、アルブレヒトといるジゼルを見とがめる。迷信深い母はロイスへの恋をあきらめさせようと、男に捨てられて、結婚前に死んでしまった若い娘たちがウィリになる話を語ってきかせる。ウィリになった娘たちは恨みを晴らすために、夜中から明け方に自分たちの小道を通ったあらゆる男を死に至るまで踊らせるのだ。プレ・トークでの解説でばっちり。(後で別の版で復習したら、このマイム自体がなかった。ライト版独自?)

収穫祭の踊り。ペザント・パ・ド・シス。男女ペアの3組なこともそうだが、そのうちの1組がグラン・パ・ド・ドゥの形式でアダージオ、ソロ、ソロ、コーダを踊り、見せ場がたくさん。その分、それ以外の2組はちょっと影が薄い。

ベルタはとにかくアルブレヒトとジゼルを引き離し、ジゼルとともに家へ入っていく。そこへ狩りの一行の角笛の音が。ウィルフィリードがあわててやってきて、アルブレヒトに小屋から出してきたマントを着せようとする。アルブレヒトが拒否したので、ウィルフィリードはまた小屋に戻して鍵をかけて二人走り去る。その様子を見ていたヒラリオン。さっき、剣を抜こうとした仕草、マントを着ようとしていたロイス(アルブレヒト)・・・怪しい!とロイスの小屋に侵入する。この時ピッカリング君がカギを落としていったので、それで小屋に入るという演出かと思ったら、ヒラリオンはナイフで鍵を破っていたので、ただのミスだった!紛らわしいぞ、ピッカリング君!

狩りの一行がやってくる。侯爵やバチルダの衣装がゴージャス!バチルダたちは貴族らしい高慢な演技。ジゼルが渡した小さな花束をバチルダが受け取るとすぐにお付きの女性に渡し、次々と押し付けあうように女性たちの手に渡り、最後にはぽいっと捨ててしまう。この辺りの演出が細かい。さらにバチルダ姫はベルタがこの子は踊ると死んでしまうんですという訴えにも関わらず、「いいじゃない、踊りなさいよ~」と促す。ジゼルのソロ。うまく踊ったし、婚約しているというので、首飾りをプレゼントする。ジゼルが喜んで手にキスしようとすると、汚らわしそうにかわす。

姫が疲れたので休みたいと言い出して、公爵一行は合図の角笛をジゼルの家に前に掛けて再び狩りに出かけていく。

ロイスの小屋に入っていたヒラリオンが剣を発見して出てくる。さらに、彼はその剣の紋章と角笛の紋章が一致していることに気がつく。

村人たちの踊り。ジゼルが家から出てくると、身を潜めていたロイスが出てくる。ヒラリオンも出てきて、ロイスを貴族扱いし、妙に恭しく接する。さらに証拠の剣を突き付けるとアルブレヒトは激情し、つい剣を抜いてしまう。ヒラリオンはそれみたことかと角笛を吹きならす。

家の中からバチルダたちが出てきて、狩りの一行も戻ってくる。バチルドの前で取り繕うアルブレヒトを見て、取り乱すジゼル。「私が彼と婚約してるのよ」「嘘でしょ?」眼を合わせないアルブレヒトに真実を悟り、ネックレスを投げつけ、髪飾りを振り落として倒れこむジゼル。この髪のほどき方は実に早業。なだめようとするアルブレヒトを振り切り、ジゼルは落ちていた剣で胸を突く。が、これは一瞬で、すぐヒラリオンが剣を取り上げるので、胸を突いたのかどうかわかりにくい。その後も他の版と一緒で狂乱しながら踊り続けるので、時々脇腹を押えるものの、ライト版の特徴が「ジゼルは自殺した」ことであるのがわかりにくい。

その2に続く

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