きのうの雪が、まだまだ屋根や日陰に白く残っています。
きょうはいくつかの用事をこなすために、まちへ。渋谷→鶴見→築地→銀座と、ふだんほとんど「移動」のない生活をしているぼくにとってはちょっとした小旅行のような一日。
さすがに、どのまちにも「みそか」らしい賑わいがあふれています。買い物に忙しい老若男女を横目に見ながら、日本人にとって「正月」はやっぱり特別な「節目」なんだなぁなどとあらためて実感した一日でもありました。
きょうはいくつかの用事をこなすために、まちへ。渋谷→鶴見→築地→銀座と、ふだんほとんど「移動」のない生活をしているぼくにとってはちょっとした小旅行のような一日。
さすがに、どのまちにも「みそか」らしい賑わいがあふれています。買い物に忙しい老若男女を横目に見ながら、日本人にとって「正月」はやっぱり特別な「節目」なんだなぁなどとあらためて実感した一日でもありました。
初雪です。そして寒い寒い「仕事納め」です。
この一年間、moiをかわいがってくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。ここでみなさんと「おだやかな時間」を共有できたことを、心からうれしくおもっています。そしてその「時間」こそが、moiにとってはまた最高の養分でもあるのです。来年も、さまざまなかたちでお目にかかれることをたのしみにしています。
なお、年始は4日(火)から営業いたします。どうぞよろしくお願いします。
この一年間、moiをかわいがってくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。ここでみなさんと「おだやかな時間」を共有できたことを、心からうれしくおもっています。そしてその「時間」こそが、moiにとってはまた最高の養分でもあるのです。来年も、さまざまなかたちでお目にかかれることをたのしみにしています。
なお、年始は4日(火)から営業いたします。どうぞよろしくお願いします。
小冊子「Plat-form」の第2号が届きました。
「フィンランド特集」が好評だった創刊号につづき、今回の特集テーマは「Close to Nature」。《自然を身近に感じながらいきるということ》を「アート」や「モノづくり」をキーワードに、あらためて見直しています。登場するのは、鎮守の森のちいさなギャラリー「ギャラリーらふと」さん、そしてmoiの2周年記念グッズの制作でもおなじみのイラストレーター「みやまつともみ」さん。
海のちかくに育ち、学生時代には「海洋生物学」を専攻、かつては水族館でしごとをされていたみやまつさんの創作のひみつが、インタビューと新作の紹介をとおしてあきらかに(?!)されています。みやまつファンは必見ですね。そして「『ひと、自然、アート』がうまくリンクしている」という直島(安藤忠雄設計のミュージアムが有名)についてのコラムなど。ちなみにワタクシ岩間も「カフェのしごとの中で感じる自然」をテーマにコラムを執筆させていただいております。
「自然をテーマになにか書いてみませんか?」という発行人のタニミツさんからのお誘いにふたつ返事でお引き受けしたものの、いやぁ~苦戦しましたよ(汗)。「自然、自然・・・」とアタマのなかで念仏のごとく繰り返す苦悩の日々(?)を経て、気つけばぐるり360度、元いたじぶんの居場所に戻ってきちゃいましたという、そんなお話。箸休めに、どうぞ。
ほかにも、「生活」にちなんだコラムの数々や、アニエスベーでの個展開催や高木正勝、小栗栖憲英らとのコラボで活躍中の写真家MIKA POSAさんへのインタビューなどなど、みどころ満載の一冊となっています。メールオーダーは、「Plat-form」のサイトから、もちろんmoiでも発売中です(525円)。
ぜひ手にとってみてください。
「フィンランド特集」が好評だった創刊号につづき、今回の特集テーマは「Close to Nature」。《自然を身近に感じながらいきるということ》を「アート」や「モノづくり」をキーワードに、あらためて見直しています。登場するのは、鎮守の森のちいさなギャラリー「ギャラリーらふと」さん、そしてmoiの2周年記念グッズの制作でもおなじみのイラストレーター「みやまつともみ」さん。
海のちかくに育ち、学生時代には「海洋生物学」を専攻、かつては水族館でしごとをされていたみやまつさんの創作のひみつが、インタビューと新作の紹介をとおしてあきらかに(?!)されています。みやまつファンは必見ですね。そして「『ひと、自然、アート』がうまくリンクしている」という直島(安藤忠雄設計のミュージアムが有名)についてのコラムなど。ちなみにワタクシ岩間も「カフェのしごとの中で感じる自然」をテーマにコラムを執筆させていただいております。
「自然をテーマになにか書いてみませんか?」という発行人のタニミツさんからのお誘いにふたつ返事でお引き受けしたものの、いやぁ~苦戦しましたよ(汗)。「自然、自然・・・」とアタマのなかで念仏のごとく繰り返す苦悩の日々(?)を経て、気つけばぐるり360度、元いたじぶんの居場所に戻ってきちゃいましたという、そんなお話。箸休めに、どうぞ。
ほかにも、「生活」にちなんだコラムの数々や、アニエスベーでの個展開催や高木正勝、小栗栖憲英らとのコラボで活躍中の写真家MIKA POSAさんへのインタビューなどなど、みどころ満載の一冊となっています。メールオーダーは、「Plat-form」のサイトから、もちろんmoiでも発売中です(525円)。
ぜひ手にとってみてください。
ひがな一日、自宅のそうじにあけくれた。
ふだん自宅のそうじなんてろくすぽやらないため、その惨状たるや相当のものである。それは「大そうじ」などというカワイイものではもはやなく、どデカそうじ、いやマンモスそうじとでもいうべきものになっているのだった。それでもそうじはやってみるものだ。思わぬところから、すっかり忘れていたはずのお金が出てきたのだから。しかも三万五百十円。端数の意味がなんだかよくわからないのだが、まあいい。これを幸運と呼ばずしてなんといおう。これでなんとか年が越せる、かも。
そうじの醍醐味は、溜めに溜めてからやることにあり?!
ふだん自宅のそうじなんてろくすぽやらないため、その惨状たるや相当のものである。それは「大そうじ」などというカワイイものではもはやなく、どデカそうじ、いやマンモスそうじとでもいうべきものになっているのだった。それでもそうじはやってみるものだ。思わぬところから、すっかり忘れていたはずのお金が出てきたのだから。しかも三万五百十円。端数の意味がなんだかよくわからないのだが、まあいい。これを幸運と呼ばずしてなんといおう。これでなんとか年が越せる、かも。
そうじの醍醐味は、溜めに溜めてからやることにあり?!
この世の中に存在するありとあらゆるすべての音楽をききつくすということは、まずもって不可能だ。石油や森林が有限なのにたいして、「音楽」という資源は無限である。それに、どんなに採掘したところでだれにも叱れない。じぶんにとって《宝物》のような音楽、きいたこともないような未知のメロディーやハーモニーが、どこかしらないところにまだまだ眠っているのだ。だからぼくは音楽をきく。
ちかごろ、ジャズをきくようになった。とりわけ、スカンジナヴィアやベルギーといったヨーロッパのピアノトリオを。むかしは、ジャズというのは偏屈なオヤジのための音楽だとおもっていた。でも、ヨーロッパのジャズをたのしむのにむつかしい理論や知識はいらない(もちろん、あってもかまわないのだけれど)。たとえるなら、ヨーロピアンジャズとは一陣の風、車窓からみた景色、すれちがいざまの香水の匂いとおなじく、かすかな余韻を残して通りすぎてゆくものである。それをきくのに、なんの気構えもいらない。雲のように刻々と色やかたちを変えてゆくその音楽に、ただ身を委ねていさえすればいいのだ。そういう意味では、《いい音楽》をもとめているすべてのひとに、それは開かれている。
クリスティアン・エルサッサー(christian Elsa:sser)はドイツのピアニスト。けっして「有名」なひとではない。ドイツのマイナーレーベルから、アルバム『FUTURE DAYS』でデビューしたのは2001年、なんと彼が17歳(!)のとき。とにかくすばらしいのひとこと。夜、アルバムを一枚聴き終えると、すっかりどこか旅してきたような気分になった。じつはこのレコード、お客さまで吉祥寺のレコ屋のスタッフであるSさんからプレゼントしていただいたもの。Sさん同様、ぼくもなにかいいものを見つけたらそれをだれかに教えたいとおもってしまうクチなので、年末の大掃除もそこそこに、こうしてさっそくブログにかいている。
またひとつ、ささやかな《宝物》がふえた。
ちかごろ、ジャズをきくようになった。とりわけ、スカンジナヴィアやベルギーといったヨーロッパのピアノトリオを。むかしは、ジャズというのは偏屈なオヤジのための音楽だとおもっていた。でも、ヨーロッパのジャズをたのしむのにむつかしい理論や知識はいらない(もちろん、あってもかまわないのだけれど)。たとえるなら、ヨーロピアンジャズとは一陣の風、車窓からみた景色、すれちがいざまの香水の匂いとおなじく、かすかな余韻を残して通りすぎてゆくものである。それをきくのに、なんの気構えもいらない。雲のように刻々と色やかたちを変えてゆくその音楽に、ただ身を委ねていさえすればいいのだ。そういう意味では、《いい音楽》をもとめているすべてのひとに、それは開かれている。
クリスティアン・エルサッサー(christian Elsa:sser)はドイツのピアニスト。けっして「有名」なひとではない。ドイツのマイナーレーベルから、アルバム『FUTURE DAYS』でデビューしたのは2001年、なんと彼が17歳(!)のとき。とにかくすばらしいのひとこと。夜、アルバムを一枚聴き終えると、すっかりどこか旅してきたような気分になった。じつはこのレコード、お客さまで吉祥寺のレコ屋のスタッフであるSさんからプレゼントしていただいたもの。Sさん同様、ぼくもなにかいいものを見つけたらそれをだれかに教えたいとおもってしまうクチなので、年末の大掃除もそこそこに、こうしてさっそくブログにかいている。
またひとつ、ささやかな《宝物》がふえた。
クリスマスイヴにちなんで?!
ネットでみつけた「自称フィンランド国籍の男を逮捕」というニュース(虚構新聞 12/24付けより)をご紹介して、ひとまずお茶をにごしておくこととしましょう。
では、よいイヴを!
ネットでみつけた「自称フィンランド国籍の男を逮捕」というニュース(虚構新聞 12/24付けより)をご紹介して、ひとまずお茶をにごしておくこととしましょう。
では、よいイヴを!
覚悟はしていたのですが、みごと予感が的中、ひまな一日でした。
急ぎ足で歩くひとのうしろから、枯れ葉がカラカラと追いこしてゆくこんな日には、ご近所のお客さまのありがたさが身にしみます。Sさん、一級建築士合格おめでとうございます!Gさん、moiのコーヒーで来年はがんばりましょう!だいじょうぶ、「moiのコーヒー」の縁起がいいのは実証済みですから。
誰もいなくなった店内には、どこからやってきたのか枯れ葉が一まい、二まい・・・三まい。
急ぎ足で歩くひとのうしろから、枯れ葉がカラカラと追いこしてゆくこんな日には、ご近所のお客さまのありがたさが身にしみます。Sさん、一級建築士合格おめでとうございます!Gさん、moiのコーヒーで来年はがんばりましょう!だいじょうぶ、「moiのコーヒー」の縁起がいいのは実証済みですから。
誰もいなくなった店内には、どこからやってきたのか枯れ葉が一まい、二まい・・・三まい。
フィンランドの作家によるシルクスクリーン、銅版画、水彩画などのアート作品を展示中です。以前から気がむくと飾っていたものが中心で、フィンランドから買い付けてきたものばかりです。
「かわいい!」という表現ひとつとっても、その国ごとの「かわいさ」の尺度は千差万別、フィンランド人が「かわいい」と思うものでも日本ではぜんぜん「かわいくない」、そんなこともめずらしくはありません。ですから、日本でも受けいれられそうなフィンランドのアートをみつけるのは、それはそれでなかなか骨の折れることだったりもします。いま展示中の作品は北欧のデザインや雑貨がすきなひとの部屋をイメージして、そんな部屋に飾ったらすてきだろうな、とかんがえながらセレクトしたもの。サイズも日本の家を想定して、ちいさな部屋でも飾り映えのする作品が中心です。アートとしての「質」を保ちながらも肩のこらない、雑貨感覚でたのしめる小品。冬が長く部屋ですごす時間のおおいフィンランドのひとたちにとって、「絵を買うこと」は日々の生活をより豊かなものにするささやかな贅沢なのかもしれません。ことしの夏、フィンランドのギャラリーで目にした光景はそんなことをぼくに教えてくれたのでした。そしてそれはまた、ぼくらにとっても有意義なことかもしれない、と。
アンネ・マケラは「藍」。フィンランドの夜空のように深い青。イェンニ・トゥオミネンの「強さ」。紙の上に弾けるエネルギーの充溢。レーナ・ゴルニックの「無垢」。素朴な「線」が生む透明な詩情。ヘリ・プッキの「ユーモア」。『ムーミン』にも通じる《どこか》の物語。
moiにご来店の折りには、ぜひごらんください(会期は未定ですが、1月上旬くらいまでは展示しているつもり)。なおこれらの作品はご希望があればお譲りしますので、価格等お気軽にお問い合わせください。
●画像/アンネ・マケラ「しゃぼん玉」(部分・エッチング)
「かわいい!」という表現ひとつとっても、その国ごとの「かわいさ」の尺度は千差万別、フィンランド人が「かわいい」と思うものでも日本ではぜんぜん「かわいくない」、そんなこともめずらしくはありません。ですから、日本でも受けいれられそうなフィンランドのアートをみつけるのは、それはそれでなかなか骨の折れることだったりもします。いま展示中の作品は北欧のデザインや雑貨がすきなひとの部屋をイメージして、そんな部屋に飾ったらすてきだろうな、とかんがえながらセレクトしたもの。サイズも日本の家を想定して、ちいさな部屋でも飾り映えのする作品が中心です。アートとしての「質」を保ちながらも肩のこらない、雑貨感覚でたのしめる小品。冬が長く部屋ですごす時間のおおいフィンランドのひとたちにとって、「絵を買うこと」は日々の生活をより豊かなものにするささやかな贅沢なのかもしれません。ことしの夏、フィンランドのギャラリーで目にした光景はそんなことをぼくに教えてくれたのでした。そしてそれはまた、ぼくらにとっても有意義なことかもしれない、と。
アンネ・マケラは「藍」。フィンランドの夜空のように深い青。イェンニ・トゥオミネンの「強さ」。紙の上に弾けるエネルギーの充溢。レーナ・ゴルニックの「無垢」。素朴な「線」が生む透明な詩情。ヘリ・プッキの「ユーモア」。『ムーミン』にも通じる《どこか》の物語。
moiにご来店の折りには、ぜひごらんください(会期は未定ですが、1月上旬くらいまでは展示しているつもり)。なおこれらの作品はご希望があればお譲りしますので、価格等お気軽にお問い合わせください。
●画像/アンネ・マケラ「しゃぼん玉」(部分・エッチング)