moiのブログ~日々のカフェ

北欧&フィンランドを愛するカフェ店主が綴る日々のあれやこれや

女王様系

2005-07-31 23:17:22 | コラム、というか
コーヒーといえば「ボス(BOSS)」なわけだが、こちらは「ヴォス(VOSS)」、Oさんからいただいたノルウェー育ちのミネラルウォーターである。

話によると、こちらセレブ御用達のミネラルウォーターなのだそうで、かのマドンナさん(46)「わたしはこれを置いてないホテルには泊まらない」と言ったとか、言わなかったとか・・・。

ミネラルウォーターの常識(?)を覆すそのあまりにスタイリッシュなボトルデザインは、たしかに「庶民」が気軽に口に運ぶのをためらわせるようなオーラを放っている。「へぇ~、あなたがワタクシを飲むって仰るの?(微笑)」みたいな。もちろん、おそれ多くてぼくにはまだ口をつけることができません。

つまるところ、缶コーヒーがたかだか「上司(ボス)」なら、さしずめこちらは究極の「女王様系」ウォーターなのです。

カンテレ

2005-07-30 23:49:09 | コラム、というか
ンテレ(kantele)という名前のフィンランドの民族楽器があります。「カンテレ」は「チター族」の楽器で、水平に寝かせて演奏するその様子はまるでちいさな「琴」のようでもあります。また、ちかごろでは日本でも「カンテレ愛好家」がふえていると、ときどき耳にしたりもします。と言いつつ、もともとデザインや建築方面からフィンランドに関心をもったぼくにとっては、じつは名前こそ知ってはいても縁遠い存在だったりするのですが・・・。

そんななか、カンテレ奏者の佐藤美津子さんからメールをいただきました。佐藤さんは、札幌を中心にカンテレのコンサートや教室をつうじてその振興・普及活動に努めていらっしゃるというかたで、この夏には北カレリア地方の町イロマンツィで開催された「カンテレ・ミュージックキャンプ」にも参加されてきたそうです。

さて、そんな佐藤さん、「カンテレあんさんぶる」というブログを開設されています。フィンランドの自然や人々とのふれあいのなかで、日々カンテレへの理解と愛情とを深めている佐藤さんの思いがひしひしと伝わってくる、そんなブログです。

フィンランドの文化に興味のあるかた、そしてなんといっても「カンテレ」に関心がある、奏でてみたいというかたは必見のブログです。ぜひいちどご覧になってみてはいかがでしょう。

『STANDARDS~土岐麻子ジャズを歌う~』

2005-07-29 23:30:36 | カフェの音楽
とからすすめられて、このCD『STANDARDS~土岐麻子ジャズを歌う~』を手にとった。「Cymbals」の解散後、Voの土岐麻子が録音した二枚のジャズ・カヴァーアルバムのうちの一枚。

ぼくはCymbals時代の彼女についてはあまりよく知らないのだけれど、このCDは聴いていてとても気持ちのいいアルバムである。サブタイトルには「ジャズを歌う」とあるが、そこにいわゆるジャズのボーカル・アルバムにありがちな「重さ」はぜんぜん感じられない。言い方が的確かどうかはともかく、鼻歌モードなのだ。ジャズのアレンジにのって、しっかり歌われているにもかかわらず。

ひとつには、彼女の声。ちょっと乾いた感じの清潔な声は、洗い立ての綿のシャツのような感触である。影が感じられなかったり湿り気がなかったりすることは、ここではかならずしもマイナスの要素にはなっていない。すくなくとも、ぼくはその「声」を支持する。

もうひとつには、その選曲。タイトルにもあるように、ここで歌われるのは「スタンダード」の楽曲である。といっても、それはいわゆるカタログ的な意味での「スタンダード」ではない。土岐麻子というひとが、日々慣れ親しんでいる楽曲という意味での「スタンダード」、つまり「定番」なのである。じっさい、チェット・ベイカーも歌った「Like Someone In Love」、リン・マリノのヴァージョンが一時クラブでもヒットした「Feeling Good」、ティアーズ・フォー・フィアーズによる80'sヒット「Everybody Wants To Rule The World」、それにEW&Fの名曲「September」など、彼女のレコード棚が目に浮かんできそうな楽曲がならぶ。こんな時代やカテゴリーにこだわらない選曲が、このCDになおいっそうの風通しのよさをあたえている。

恋人ではなくて、異性のともだちと他愛のないおしゃべりをしながらコーヒーでも飲んで、そのうしろに流れていてほしいのはきっとこんなCD。

「夢」はかなう

2005-07-28 22:51:26 | コラム、というか
ケットのそうじゅうしになりたい-そう小学一年の作文に書いたのは野口聡一さんである。そう書いたとき、三十年後ほんとうに野口少年が「宇宙飛行士」になろうなどとは周囲のだれひとりとして予想しなかったにちがいない。おそらく、かれ自身でさえも。けれども、夢は現実になった。いままさにかれは宇宙にいるのだ。すばらしい。

ところで報道によるところでは、野口さんにはもうひとつ「夢」があったらしい。宇宙で好物のラーメンをたべる、というのがそれだ。そしてそんな野口さんの「もうひとつの夢」を叶えるべく、「カップヌードル」でおなじみの日清食品が開発したのが史上初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」である。

いわずとしれた無重力状態の宇宙で「汁物」であるところのラーメンをたべるということがいかに無謀な企てであるか、そのことをだれよりもよく理解しているのは野口さんそのひとであるはずだ。にもかかわらず、ラーメンをたべたい野口さん、あっぱれなドリーマーぶりである。

さて、こうしてお目見えした「スペース・ラム」。さっそくさまざまなテレビ番組でとりあげられていたのだが、すくなくともブラウン管をつうじてみるかぎり、それはお世辞にも「ラーメン」とは似ても似つかない物体であった。麺は、無重力状態でも飛び散らないよう三つの塊にわけられている。毛糸玉がほつれちゃって、ああもうやんなっちゃったぁ~というルックスである。これを70℃というぬるめのお湯でもどす。この70℃というのが、シャトル内で使用できる限界なのだそうだ。もちろん汁も、無重力対策で「あん」状になっている。そうして、たべている姿は相当にマズそうなのだった。

いま野口さんに言いたいのはこういうことだ。野口さん、宇宙飛行士になる「夢」を果たしたあなたのような方が、そんな程度の「ラーメン」に満足しちゃあいけない!なんでも、野口さんのリクエストにより、味は「みそ」「しょうゆ」「カレー」「とんこつ」の4種類が用意されているという。一瞬、へぇ~すごいじゃん、と思ってしまいそうにもなるがそれはいけない。味つけはラーメンの本質なんかではない。たんなる「まやかし」だ。シャトルの船内にあつあつの汁の匂いが充満し、乗組員たちがズルズルと麺をすする音が響きわたるその日まで、野口さんと日清の開発スタッフの方々にはぜひがんばっていただきたいものである。

「夢」はかなう。

エルサ・ベスコフ

2005-07-27 17:28:04 | 北欧みやげ市
欧のこどもたちはベスコフの絵で育つ、といわれるほどに、スウェーデンの絵本作家エルサ・ベスコフ(Elsa Beskow)は北欧のひとびとのあいだではよく知られた存在のようです。じっさい、知り合いのフィンランド人もこどものころ親しんだそうです。

1874年にストックホルムでうまれたベスコフは、1953年に亡くなるまでのあいだに数多くの絵本を未来のこどもたちのために残しました。その作風は、ケイト・グリーナウェイらイギリスのヴィクトリア朝を代表する挿絵画家の作品につうじるクラシックなものですが、白樺の森や摘みとったベリーをたっぷりいれた樹皮で編んだカゴ、ありとあらゆる生命のざわめきがきこえてきそうな夏の情景や、どうぶつや精霊たちと交感するこどもたちといった情景は、まさにまごうことなき北欧の清澄な世界そのものといえます。

ベスコフの絵本はここ日本でも古くから翻訳出版されていますし、また通販のフェリシモからも彼女のいくつかの作品が出版されているので、あるいはよく知っているというかたもいらっしゃることでしょう。たまたま近所の古本屋で手にした『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』という本をとおしてぼくはベスコフの存在を知ったのですが、淡い情景のなかにも凛とした空気が感じられるところが最大の魅力ではないかと思っています。

そんなわけで、せんだっての北欧旅行ではベスコフにまつわる品物をいくつか手に入れたいとかんがえていたのですが、ストックホルムで、ではなくヘルシンキで、日本ではおよそ目にしたことのないベスコフのアートポスターを発見しました。ぜんぶで3種類あるのですがスペースの都合上すべてを展示するわけにはいきませんので、もしご興味のある方がいらっしゃいましたらお気軽にお声をかけてください。また、ご希望の方にはおゆずりします(ただし全種類、各一枚のみ)。


Elsa Beskow 原画ポスター(70×50cm) 4,200(税込み)

台風がくるぞ

2005-07-26 22:53:54 | コラム、というか
週の地震につづいて、こんどは東京に台風がやってくるという。テレビやラジオでは昨夜あたりから、「台風の直撃で大荒れの天気になる模様」と不安をあおるような報道がくりかえされていた。おかげで、きょうはお店も閑古鳥がカァカァと鳴きっぱなしである。

ところが、フタをあけてみれば「えっ、台風?どこが?」といった具合で、それはそれでまあよかったのだけれど、実際には台風の上陸を心配して外出や遠出を控えたひとたちがたくさんいたであろうことを思うと相当に複雑な心境ではある。台風もふくめ、天気予報の的中率が年々下がってきているように思えてならないのは、はたしてぼくだけであろうか・・・。

夕方になって、台風を口実に会社を早々に抜け出してきたというOLさんや、大学の試験が台風の影響で中止になっちゃってという学生さんなどが顔を出してくれたのがせめてもの救いだろうか。かと思えば、ディズニーランドなどはふだんとあまり変わらない人出だったというのだからまったくイヤになってしまう。これじゃあ「台風のせい」にできないではないか。

今年の夏は、どうかあまり台風の到来がありませんように。

書くことがありません、なぜなら

2005-07-25 23:59:32 | コラム、というか
がな一日寝てました。断続的に。

じっさい体調もよくなかったのですが、ふだんはまずそういうことはないのですこし疲れがたまっていたのかもしれません。あるいは、台風がはこんできた猛烈な湿度にも原因があるのかも。湿度はほんとうに苦手です。東南アジアへは一生でかけることはないでしょう・・・。

夜になってすこし復調したので、スコールのような豪雨にも負けず吉祥寺までごはんを食べにいきました。ついでに、閉店間際のディスクユニオン吉祥寺ジャズ館にも顔をだし、以前買いそびれたまま忘れていたCDが数枚、手ごろな値段で中古の棚に眠っていたのですかさず購入しました。スタッフのSくんの話では、いまCD、アナログとも中古盤がかなり充実しているそうで・・・探し物のあるひとは、ぜひいちどのぞいてみたほうがいいですよ。新譜も、ボーカルを中心にスカンジナヴィア系が充実してます。

そうして帰ったあとはまた、寝ました。ほとんど頭のわるい子の日記ですね。すいません。

ご来店ありがとうございました!

2005-07-24 23:55:21 | 北欧みやげ市
がらく引っぱってきました「北欧みやげ市」ですが、本日無事開催&終了いたしました。蒸し蒸しした曇り空の中、お越しいただいたたくさんのみなさまどうもありがとうございました!

予想通り、ヴィンテージ品については早い時間に売り切れてしまったものが大半でした。その他の雑貨類につきましてはまだ若干手元に残っているものもありますので、そちらはお店のほうにディスプレイしておきたいと思います。きょうお越しになれなかったかたは、ぜひそちらをチェックされてみてください。

北欧から連れ帰ったモノたちが、みなさんのくらしの中でこの先どんなふうに使われてゆくのか、そんな楽しい想像にかられながらきょう一日をすごさせていただきました。機会がありましたら、ぜひそんなこともまたmoiで聞かせていただければ、と思っています。

スウェーデンの逆襲

2005-07-23 16:57:21 | コラム、というか
みなさん「地震」、大丈夫でしたかぁ?こちらは、「スウェーデンに愛をこめて」のレコードが頭上を直撃(泣)したほかは無事でした・・・。落下物も北欧がらみ、ちょっとエラくないですか?!



そういえば、先週末から今週の火曜日くらいまでのあいだ例のごとくCDプレーヤーが壊れてたんですよね・・・。いままでにないくらい長い時間動かなかったので、いよいよ完全に壊れたのだろうとあまり気に留めていませんでした。いまは、おなじプレーヤーが何事もなかったかのように音楽を奏でています・・・。

天災は忘れたころにやってくる

とは、昔のひとはよく言ったものです。それにしても、レコードで殉死、だけはなんとしても避けたいものです。まぁ冗談はともかく、みなさんしばらくは余震に気をつけましょう!

あしたは「北欧みやげ市」

2005-07-23 11:48:38 | 業務連絡
あす24日(日)は、イベント「北欧みやげ市」開催のためカフェ営業はお休みさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

なお、「北欧みやげ市」は14時から19時まで(品切れの際は閉店を繰り上げます)開催いたします。すでにお知らせしておりますとおり、万が一混雑が予測される場合には開店前に整理券を発行の上、10名程度ずつ時間差でご入店いただくこともかんがえています。その際は、あらかじめご了承ください。

天気予報によれば、あしたのお天気は曇りベースでしのぎやすい一日とのこと。日曜日の午後、散歩がてらぜひmoiで「宝探し」してみませんか?みなさんのお越しをお待ちしております!