認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


短期記憶の喪失ということ

2006年07月19日 | クリスティーンさんの本から

《私の神経科医は、
私にとってずっと励ましの源になっている。
彼は私を病気ではなく、
何よりもまず第一に人間として扱ってくれる。
たとえ自分が壊れても、
持てる可能性を最大限に引き出し
機能することができるのだという希望を与えてくれる。》
とクリスティーンさんは書いておられます。

そして、
2003年の終わりに、
神経科医が言われたという言葉を書いております。
次の文章です。

《「彼女の短期記憶力と言語力の低下に反して、
すばらしい洞察力と論理思考能力を持つと言う、
きわめて興味深い組み合わせを体験している。
おそらく彼女の痴呆症は、
過去8年間の進行速度と同じように
ゆっくりと進んでいくものと思われるので、
彼女の生活における活動を
大きく変える必要はないように思う。」》
『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P121



私は、鉛筆を削ろうと思って、
ナイフを取りに立ち上がって………数歩歩いた時、
庭に咲く一輪の花に目がいきました。

なんという名前の花かは………
笙子さんに聞かなくては分かりません。
でも、笙子さんは洗濯ものを
干していますので聞けません。

後で聞こう………と思い………ましたが、
何で私が花を見ていたのか分かりません。

さらに………なんでパソコンの側を
離れたのかも分かりません。

仕方なく、パソコンの位置に戻って………
椅子に腰掛けました。

でもパソコンから離れた理由は
思い出せませんでした。

こういうのを「短期記憶の喪失」というのだな………と
変に納得して、にやり………としました。

クリスティーンさんの言われる言葉は
もっともっと深い意味があると思いますので、
何度も読み返したいと思います。
でも………
短期記憶の喪失………の繰り返しでしょうね。

でも・・・後になって、
ナイフを取りにいくことになりました。
鉛筆の芯が折れていたからです。



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2 コメント

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Unknown (えだまめ 3回目)
2006-07-20 09:33:55
おはようございます。またまた職場でみさせていただいてます。水木さんはご自身の短期記憶の事を冷静に分析され、また記述されておられ、その勇気にただただ敬服するばかりです。

気候がまだまだ不安定ですので、くれぐれもご自愛ください。ではまた
Unknown (水木)
2006-07-20 11:46:15
えだまめ様へ



読んでいただける………と思いながら書いています。

その読んでいただけるということが、

今を生きる私にはとてもありがたいのです。



7月18に放映されました、

NHKの「小山の家」の方たちも同じ思いだと思いました。

(再放送、7月25日13時20分から13時49分まで)



いろいろな方が、

ご自分に合う「介護」の方法で元気を続けることが………

なんといっても一番いいのでは………と思います。



職場でのご様子はいかがでしょうか。



余談。

昨日パソコンが動かなくなり…………

いらいらしっぱなしでした。

今朝、

10時から開くサポートセンターに電話して、

指示通りにやり直しましたら………動きました。

そして

一番に、このコメントを書かしていただきました。



パソコンの機能を理解して、

書いているわけだはありませんから………

動かなくなりますと…………

パニック状態になります。



でも………書けてよかった!