風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

柔道の日本代表

2012-05-14 02:02:00 | スポーツ・芸能好き
 全日本選抜体重別選手権で、ロンドン五輪の柔道代表が決まりました。小学生の頃に柔道を習っていたことがあって(高校生の頃、陸上部で関節を痛めた時には、既に柔道教室を閉めて骨つぎをやっていたその先生のところに通ったこともありました)、私にとっては気になる種目です。気になるとは言いながら、サッカーと同レベルで、日本代表を追いかける程度ですので、今宵は取り急ぎ三人に対してエールを送ります。
 これまで期待を裏切り続けてきた男子100キロ級の穴井隆将は、全て一本勝ちで五輪代表の座を掴みました。私たち日本人としては、彼が言うように「一本勝ちは結果的に生まれるものと思っていますが、自分は一本取りに行く姿勢とかを考えてやってきました」というだけあって、次は彼のダイナミックな一本勝ちによる金メダルを見てみたいものです。
 女子48キロ級では福見友子が辛うじて優勝し、念願の五輪への切符を手にしました。日本人選手3人に五輪出場の資格があり、世界では軽量の日本人にとって、国際大会で優勝するより国内大会を制するほうが難しいとさえ言われる軽量級です。今は政治家となって晩節を汚すかつての無敵の女王・谷亮子を、2002年当時の65連勝中に(怪我のため9ヶ月のブランク明けだったにせよ)一度破り、2007年に出産明け2年ぶりの復帰だったとは言え二度も破ったことがある彼女には、北京五輪代表の座を逃した屈辱を糧にして、是非とも頑張ってもらいたいと思います。
 最後に、今回、4月の全日本選手権で右肩を脱臼していた男子100キロ超級の鈴木桂治は、怪我をおして参戦しましたが、決め手なく一回戦で旗判定で敗退し、五輪への夢が破れました。柔道をスポーツと定義するなら、激しい格闘技ですから、偉丈夫であることが勝ち続ける重要なポイントになります。事故は不運でも、本人も言うように「痛いなりの戦い方があり」として、そんな不運な状態をも受け入れて戦う姿勢は立派でした。かつて勝負師・張本勲さんは、勝負は6割が実力、2割がその日の体調、残りの2割は運だと言われました。張本さんにしても、2割の運=不確実性を見ていたことを面白く思いましたが、それは逆に言うと、万全の準備をしてもなお万全にはなり得ない、逆に言うと勝負事の面白さを表現したものなのでしょう。それが怪我だったのは不運ですが、運には違いありません。それほど大きな勝負事には縁がない私たちも、日本人としてその潔さを肝に銘じたいと思います。
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