ミリ屋哲の酷いインターネット

上まぁ特段語るような内容はないようだがコメント不可のブログ等に突っ込み入れたいが為のものである訳だろうか(苦笑

読売のブーメラン振りは異常

2007-03-17 17:40:01 | 政治・社会
最初に謝罪しておくと、本記事を書くにあたり必要な資料を一部発見できなかった。一言お断りしておく。

さて、その発見できなかった資料とは、数年前の読売新聞の特集である。まあ早い話が「重戦力の削減に反対する自衛隊は改革に対する抵抗勢力」といった感じの内容だ。財政が厳しい現状で削減は当たり前、お前らも「痛みを伴う改革」に従え、と。一応は保守よりと言われている読売の記事だったので、記憶しておられる方もいるだろう。

で、だ。一週間ほど前の読売新聞、解説部の勝股秀通の記名記事である。タイトルは「東シナ海ゆがむ軍事均衡 政府、対中戦略の検討必要」。まあ前段半分程度は中国の軍拡に対する現状説明にあたるので省略。一番問題なのは次に引用する部分である。

「(前略)中国の軍拡の推移も加味した上で、政府が安全保障政策に取り組んできたかといえば、答えは「ノー」だろう。例えば、04年末の新防衛大綱の策定では、窮迫する財政事情に議論が集中した。(中略)安全保障環境の変化については、十分な分析や検討もなく、陸自隊員の5000人削減、海自護衛艦の隻数減、空自戦闘機の40機カットが決められていった。」

・・・
   お  ま  え  が  言  う  な

当時、本格的紛争はあり得ないとして、MDやLICへの対応のみを取り上げ、積極的に自衛隊の削減を提唱していたのは貴様らではないか。(確か、片山さつきの自衛隊削減論も持て囃してなかったか?この辺は記憶が曖昧だが・・・)中国の脅威など、当時から自衛隊は常に指摘してきていた。例えば、西方普通科連隊を見よ。今ならばあの存在が離島侵攻対処の重要な戦力であるのが誰の目にも明らかである。編制されたのは平成14年。部隊の編制はそうおいそれとできるものではなく、数年の時間が必要なのは理解できるだろう。まあどう見積もっても基礎的な研究段階から考えれば4~5年程度はかかる。平成10年~11年ごろに離島侵攻対処を真剣に考えていた者が日本にどれだけいたことか。自衛隊、防衛庁(当時)、政治家が絡まなければ部隊の編制など出来ないことは明らかである。無責任なマスコミや無関心な国民に比べれば、常に批判の矢面に立たされてきた彼らのほうが(自衛隊なんか読売曰く「抵抗勢力」だもんね)よっぽど将来を見据えて立派な仕事をしている。一国民として心からありがとうと言いたい。


ああ、マスコミは信じられねえ。元々信じちゃいなかったが、読売のブーメランを見てますます信じられなくなった!


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5 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-03-18 14:27:57
更新乙!!

こういったマスコミの無責任さっていうのは軍事に限った話じゃないと思う。無定見に、ただ「目の前にあるネタに食いつく」っていうか、場当たり的な批判だけしているっていうか…

新しいネタに食いつくのも、批判も大事だが、それぞれが「為にする」言質になっている希ガス。言い換えると、手段が目的化してる。

いずれにしても、自衛隊の兵力が減らされるのは現実。どうやってやりくりするのか、中の人の苦労は尽きないことだろう。
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Unknown (Unknown)
2007-03-18 14:58:06
ブーメランの使い方が間違ってないですか?

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Unknown (パパ)
2007-03-18 15:34:00
案外、ミリ屋哲はマスコミを見る眼力があるぜ。
まあ読売朝日クラスのヤヲ押し紙屋じゃしかたねえやな。

だがよ、覚えとけ。真のクオリティペーパーがやらかす
本物のジャーナリズムはこんな甘いもんじゃねえぞ!

http://www.tokyo-sports.co.jp/
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Unknown (Unknown)
2007-03-20 11:30:16
本邦にいまだクオリティーペーパなし。しかしながら無きを哀しむ必要なし。無きが至当なればなり。欧洲諸国といえども、数百年来、幾千の新聞社ありといえども真のクオリティーペーパーと称すべきものは実に僅々一、二紙にすぎず。
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Unknown (名無し傷病兵)
2009-11-04 08:06:37
希少でも存在するのと不在とでは、
天と地ほど違う気がします >クオリティペーパー
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