Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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輪旅 天空の里・神岡山之村を走る!

2012-04-26 11:07:13 | 自転車旅
《輪旅 天空の里・神岡山之村を走る!》
>山之村とは、岐阜県飛騨市神岡町内にある、高地(標高約1000m付近)に集まった7つの村落(伊西、森茂、岩井谷、下之本、瀬戸、和佐府、打保)の総称です。地図や住所には山之村という地域は存在しませんが、昔からそのように呼ばれてきました・・・
http://www.yamanomura-makiba.jp/

山深い岐阜県において、最奥の集落ではないでしょうか。神岡町和佐保より更に坂を上がり、伊西隧道を抜けると山之村へ入ります。2007年の資料で190人、60戸とありますから、今はもっと少ない・・・まさしく天空の里、里からは黒部五郎岳や北ノ俣岳を望むことができるそうです。

まだまだ大量の残雪が残る道を走り、最奥の集落となる打保を訪れてきました。廃屋の建物は崩れ、木製の橋は傾き・・・昭和は過去に!という感じでした。


(山之村は別天地)
にほんの里100選に入る山之村・・・まさしく昭和時代の山村風景がそのままに残る別天地でした。今までに岐阜県下の様々な場所を訪れましたが、ここは奥飛騨最後の秘境・・・天空の里でもありました。


(伊西隧道へ集結)
県道484号・打保神岡停車場線にて和佐保へ・・・いきなり右手に不気味な池が現れます。神岡鉱山の廃滓堆積場のようです。過去、鉱山より排出された鉱毒、カドミウムが高原川、神通川を汚染し、イタイイタイ病を発症させた。

小さな集落、和佐保を抜け、更に上部へと上がって行きます。鉱山の宿舎でしょうか、廃墟の建物が。


(晴れていれば北ノ俣、黒部五郎が)
伊西隧道より残雪の道を下って伊西の集落へと・・・道路脇には1メートルほどの雪が残っていました。白樺林越しには北アルプスの鋭鋒が望めるはず・・・今日は生憎の曇り空のため、展望はイマイチでしたが。


(残雪はたっぷり)
山之村の標高は千メートル・・・冬の生活はかなり厳しいかと。雪が消えたころに訪れ、ここは別天地などというのは奥がましいようです。


(山之村へ快走)
伊西よりちょっとしたコブを越えて森茂の集落へ・・・山之村唯一?のお店となる農協のマーケットへ。自給自足の村のためか、おにぎりやパンといったものは扱っていないようです。


(森茂の茅葺民家)
途中、山之村牧場に寄ってみる。当然、まだ閉園中で、美味しい牛乳を飲むことは出来ませんでした。山之村キャンプ場へのコースは見送り、茅葺屋根の民家を前を通って山之村小・中学校へ。事業の最中のようでした。生徒は何人かなと・・・


(最奥の集落 打保)
岩井谷を横切り、瀬戸へ・・・更に最奥となる打保を目指します。和佐府と並び、岐阜県下でも一番辺鄙な集落ではないでしょうか・・・岐阜に長年住み、この年になってようやく訪れることができました。道路は未除雪の場所でどん詰まりとなり、その先を歩いてみる。木製の橋は朽ちて傾き、とても渡れない・・・その先に民家は倒壊して廃屋に・・・これが現実のようでした。

下之本経由で帰途に・・・廃校になった場所に建つ公民館で休憩を取り、軽い昼食を・・・仲間と昭和の時代について語らった。あのころは良かったと!

まさしく天空の里・・・時間は昭和のままで止まっているようでした!