2007年12月10日、NHKテレビで3度目の「ワーキング・プアー」を取り上げて再放送している。
一生懸命働いても、人間らしい(適当な余暇を持ち、楽しむ時間が持てる生活)ができないほど低賃金で働かされる。確かに一部には自己責任もあろうが、圧倒的には人為的に作り出された社会(10数年にわたって、徐々に規制緩和・構造改革が進められ、人類が長年にわたって勝ち取ってきた権利が政治的に奪い取られた)で、必死に生きている。
この様な人たちの「もがき」「苦しみ」「悲しみ」を、まさにワーキング・プアーを作り出してきた財界人、政治家は、全く解ろうとしない。わかるつもりもないだろう。
規制緩和・構造改革を進め、派遣労働・請負労働を容認、または積極的に進めてきた自民党・公明党そして民主党。驚くことに労働者の立場に立っていたはずの社民党までもが、この様な働かせ方を認めてきた。
もうそろそろ国民は賢くなろう。だまされない人間になろう。権力を持ったもの、その権力に迎合しようとしている人々によって、マスコミを通して巧みに国民を感化し続けている。
一時まで「一億、総中流」とまで言われ、そのように自分を信じて(信じさせられて)、多くのものを買わされ企業を支えてきた。しかし、今は国内の消費が伸びなくても海外に販売路を見つけ、労働市場を見つけ、大企業は国内の社会状況がどのようになろうと「自分の企業が儲かれば、そんなことは知ったことではない」。
「国際競争力」の言葉、「自己責任」の言葉は、誰が使っているのか。使う側が自分たちに都合のいいように使っている。
もう騙されないようにしよう。今の状況を変えるために、今こそ政治の力で私たちの「人間らしく生きる権利」を取り戻そう。