2015年からM-1グランプリが復活するとのこと。びっくりした。
M-1は元々島田紳助さんが、「松本紳助」などで「漫才の頂点を決めたい」と話していたことがきっかけだったと記憶している。そういう当初の企画者がもういない今になって大会を復活させるというのは、スジを通す的な意味でいいのかどうか。
でも、自分としてはあの、お笑いのくせに妙にピリピリと緊張感が漂う雰囲気が好きだったので、嬉しい気持ちが強い。後継の漫才の大会として認識されているのが「THE MANZAI」だけどあれはなんか芸人に対して生暖かい空気があって、緊張感がない。
その違いは自分は審査員にあると思う。漫才の大御所が、何が気に入らないのかムスッとしかめ面で審査し、詰まらなかったら思いっきり低い点数を付けたり、堂々と批判されたりしていた。特に初期の頃の空気はとてつもなかった。
なんていうか、印象だけど審査員VS出場者。審査員もただ審査してるんじゃなくて「お前になんて負けねーよ」という対抗意識があるかのように見えた。あれがM-1に権威をつけたんじゃないかなと思っている。
だから、M-1を復活させるっていうんなら審査員をないがしろにしないでほしい。THE MANZAIのように秋元康なんかがいては絶対にだめだ。お笑いに深い造詣があって、参加者が「この人に審査してもらいたい」って思うような人にしてほしい。
と、なれば松本人志さんは外せない。オール巨人さんにもいてほしい。2010年にジャルジャルのネタを見てブチ切れた中田カウスさんや、参加者にダメ出しする大竹まことさんも審査員になってほしい。
2015年版として加えるなら、千原ジュニアさんやバカリズムさんが審査員したら凄く面白いと思う。逆に、キャイーンの天野さん、木村祐一さんはいなくていい。西川きよしさんはもう若いネタがわからないように見えるから、いらない(島田洋七さんも)。
これまでのM-1の功績というか威厳というか、そういうものを壊さないように盛り上がる大会にしてほしい。お笑い好きだったらきっとみんなそう思っているに違いない。
~完~