わくわく記録帳

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そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

人材育成担当者は学んでいるのか? ~大学院授業「人材育成の方法」に行ってきた

2011-07-07 00:23:34 | オトナの学び
昨日、某S大学院での長岡先生の授業にゲストなんていうたいそうなお役目いただいちゃってお話してきました。


あのねー、これ、すごーーーーーく貴重な経験だった。もちろん授業で講義をする、ってこともだし、その過程で自分のキャリアと学びロードを振り返ったり、なんで越境学習してるの?ってのをリフレクションしたり、このプロセスも学びだった。
加えて、昨日の授業、先生ご自身が「違和感」とおっしゃっておりましたが、大学院の授業っぽくもなく、セミナーとも違う。
研究目線でも、人材育成担当者としても、組織マネジャーとしても学びの多いひと時だったように思います。
ちうことで、ちょこっとリフレクション。


「人材育成の方法」という授業でテーマは「越境学習を考える」。課題図書は「企業内人材育成入門」。
いつもは教室型の配置ですが、昨日は6人掛け×4島。ワークショップっぽくしよう!と盛り上がったにもかかわらずS能おそるべし。研修にしか見えんwww


冒頭、先生から30分ほどのミニ講義。
・よいMgrがよいリーダーになれるのか?(マネジメント≒管理と リーダー≒方向性を示す、の違い)
・企業教育では、一人前になるまでを支援している
・一人前以降の学びの支援が少ない
・Mgrは部下の育成については語る/考えるが、自身の育成/学びについては考えていない
 それでいいのか?(これが先生のDriving Question)
・一人前になった後、さらに熟達化することが絶対なわけではない →学びほぐし≒Unlearnが必要
・Unlearnには、批判的な学習モードが必要(今までやってきたことでよかったのか?)
・批判的な学習モードは自分自身に埋め込まれた価値観/文脈を一度捨てなければならない≒学習棄却
・学習棄却のために「越境学習」が有用なのではないか?
(というのがあたしの解釈/理解です、認識違いもあるやも。)


それを受けて、あたしの今までの学びロードを僭越ながらご紹介。これは端折ります。
先生の最後のコメント、「ここまでの投資(時間も金も機会も)をしないとUnlearnはできない」。いやー、そんな投資してるつもりもないんですがーーー。


その後はテーブルごとに対話。
テーマは先ほどのまとめコメントを受けて「ここまでの越境をあなたはやりますか?やりませんか?」
こりゃ、また過激な(>_<)


昨日はめちゃくちゃ豪華なゲストたちで、LIN論からはつっちー課長、きょーこちゃん、酒将、大学院同期のアベさん、カクハリさん、ムラマツさん、ハマグチさん、憧れの大先輩のイタヤさん、Yゼミの後輩タケノウチさん、ツカハラ氏、そして越境学習が研究テーマなさいとーさん。ひょんなことから、当社のマネジャースガワラ氏も。そしてそして世界の事務局ホーヤさん。もうねぇ、この人たちにいっぺんに会えるだけでシアワセですわ。


昨日の夜からTwitterではたくさんリフレクションが繰り広げられていて、今日もさいとーさんがFacebookに投稿していたし、昨日のあの2時間半は単に、先生の講義、あたしの話、ダイアローグだけではない気づきや学びがたくさんあった。


あたしにとっては、最良のリフレクションでした。
なんで越境学習してるの?越境学習って何がいいの?なんてことをあらためて考えた。


さいとーさんが
越境学習を個人に強いている(自腹、自分の時間…)日本はひどい国だ。越境学習者が増えることでイノベーションが生まれる、だからこれは社会政策に関わる問題だ
とおっしゃっていたけれど、自腹だから素直に自由に学べる気がするんだよねー。


あたし自身はこの「学ぶ/学ばなくちゃいけない」風潮は必ずしもシアワセなことではないと思っている。もちろん、この環境変化の中では常に自分自身をブラッシュアップし続け、成長し続けなければ身は危うい。そんなガチな生存競争をし続けるってしんどいし、切った貼ったの学びだったら長続きしないような気がする。ゆるーくぬるーく学ぶ、でもいいと思う。身の丈に合った、とでも言おうか。


そうなのよー、いかにも学びは「たいへんそう」に見える。だから二の足を踏む。
先人は楽しく学ぶための仕掛けや場を準備し、いざなう。なんでも最初ってしんどいし、最初の一歩を踏み出すのはなかなか勇気がいる。「きっかけ」を作る/与えるってことが大事な気がするのです。


学ぶってこと、越境するってことは「すごいこと」じゃない、楽しいことなんだっていうのを伝えていくことも先人たちの役目なのかもしれん。越境の第3段階とでも言おうか。
最近のあたしは勝手に使命感に燃えて、「いざなう人」になろうと思っている。Party streamにも車いすのおともだちを誘っていきましたが、「ひめさんが行くなら行く」って返事からもわかるように、その場での振る舞いがわからないと人は不安だし、一人で何かするってのはとても怖いこと。そ、憧れの最近接領域ですね。あたしと一緒に「越境」の可能性に飛び込んでみようー(笑)


今回、ひょんなことから参加することになったスガワラさんが、最後、先生に
「今日の話の中で一番刺さったのは『Mgrはメンバーの育成…育たないとよく言うけれど、自分自身は学んでいるのか?』という話。自分自身が学ばないと部下も育成できない」
と感想を述べられていましたが、あたしとしては、そこまでの効果(偉そうにスミマセン)は狙ったつもりもなく、単に、外で学ぶって楽しいし、新たな発見がある、また行ってみようかなーと思ってもらえればなーくらいの思いでしたが、思いがけない収穫があったのであればとても嬉しい。


最後に一言って言われて、アドリブ弱いので気のきいたこと言えなかったんだけど、まだまだもやもやしています、越境するってことに対して。越境ってホントにいいことなの?なんで越境しているの?っていうのは考え続けてる。
でも、世界の事務局ホーヤさんのコメント。

 「学ぶことは楽しい、楽しいからまた次に学ぶ、この連環なのかも」

楽しいって表現はチープだけど、知らないことを知るのは楽しいし、知ったらやりたくなるっていうのが本能なのかもしれない。ニンゲンはすべからく能動性を持っているのだから。


楽しいって表現以外にこの気持ちを表現するボキャブラリーを持ち合わせていないことが残念でならないくらい、豊かで濃密で刺激的でステキなステキなひとときでした。


機会をくださった長岡先生、集まってくれた皆さん、院生のみなさん、ツカハラさん、本当にありがとうございました。


まだまだ学びロードは続きますよー(^O^)/
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