(岡田斗司夫著、新潮新書、2007.8.20)
やせなくちゃと思っても、何から始めたらいいかわからない場合がほとんどですが、こうやって始めればいい。
そういうことがわかる本です。
最初に、これまでの「ダイエット」と呼ばれているほぼすべてについての客観的な分析が行われていますが、オタク的視点が徹底的に活かされていて、なかなかです。
食べても太れないという、気の毒な人も世の中にはいるわけですが、体重を減らしたい人は、食べなければいい。そうすればどの人も必ずやせます。
・・・ということはわかっていました。
そして、私も著者同様、いつも高体重を維持するような生活をしているなーとずっと自覚していました。
意志が続かない分をひたすら記録し、まずは現状把握し、自分のライフスタイルをじっくり見つめる。
私の生活にあてはめて考えるなら、
珈琲も、料理中のつまみ食いも、口にちょっと入ったものはすべて記録しながら、自分の中の気付かなかった部分を知っていくということでしょうか。
ただ、さすがに117キロを67キロにするのは、やっぱり普通じゃないわけで、進退窮まる局面での岡田さんご自身の身体の欲求との苦闘が書かれていて、それがその体験をした人でなければ出てこない内容でした。
そのときにもこの記録式ダイエット、すなわちレコーディング・ダイエットの威力が発揮され、岡田さんを支えます。
1年で50キロ。
しかも標準体重になり健康になっている。
その知恵を使ったダイエットのすべてが書かれていて、私もやってみようかなーと思うようになりました。
この本、途中おかしくて笑う場面が多々あって、電車の中で
そんなに面白いんですか?と知らない人に聞かれました。
日本人は、とにかく、食べ過ぎているのです。だから、世の中の中のためにも必要なものとそうでないもの(これも時には大事だけど)、ちょっと考えてみたいなと思いました。
岡田さんも最後に書かれていますが、
太っていることは、衣・食・住、わりあいすべてにお金がかかります。
まさに不経済。前時代的。
やっと、これ、やめなくちゃ、と思うに至っている私です。
さて、次は、実行あるのみですが・・
そうそう。
終章の「月面着陸・ダイエットは究極の投資である」は、もう、うなりながらも大爆笑まちがいなしです。
本当に、すばらしい。
50キロがなくなった身体の変化と岡田さんが出会う体験がみごとにつづられています。
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