バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

ER 救急救命室にて

2008年12月08日 | 家族
書いとこうかどうしようかと迷ったけど
このブログ、結局は日記のようなものなので書くことにした。

「救急救命室」というタイトルでビックリする人がいると思うので、
結果から報告するとハニバニは大丈夫ですということ。

そう、ハニバニだったのだ。


事の発端は木曜日の夜。

私は夜は早くから眠たくなる方で、さっさと寝る準備をして
ハニバニにおやすみと言おうとリビングルームまで下りてきたときのこと。
10時ぐらいだったかな。

いつもならリラックスしてソファーに横になって
ゲームしてるか、TV見てるかしてるのに
その夜はやけに真剣な顔してTV見てて、そのくせ何も頭に入ってこない
ような感じだったので、何か変と思って彼にどうしたのかと聞いてみた。

「うーん。あのね、何だか胸が痛い。んでもって左腕がなんだか痺れる。」

それって心臓発作の初期症状なんですけど。

聞くところによると、その変な症状は月曜日からあったと言う。
でもその夜は、本人もなんだか怖くなってきたというぐらい
症状がおかしくなってきたらしい。

私はあいにく医者でもなければ、看護婦でもない。

しかし車の運転はできるし、怖がる彼を怒鳴ってでも病院に
連れてくだけの行動力はある。

もしかしたら、こうやってもたもたしてる間に
見たくない光景を目の当たりにするかも知れない。

「ちょっと暖かい服に着替えて。私も準備するし。
あんた、救急病院に行った方がいいよ。」


結局ハニバニが車を運転して行ったのだけど
始めて足を運ぶ救急病院は、夜にも関わらず
病んだ人でごったがえしていた。

さて、どれくらい待たされるのだろうかと思っていたら
「心臓発作を起こしそうな人」というだけで
待つ間もないうちにすぐにトラウマルームへと移された。

それからはハニバニの鼻に酸素のチューブが入ったり、
血を採られたり、レントゲンを撮られたり、
胸のあちこちにワイヤーが設置されたりと、
すごいスピードでいろんなことが起こった。

一体何人の看護婦や助手や医者が出入りしただろう。

不思議なことに、そういうことが次々と起こっている間に
ハニバニの体調がぐんぐん回復していった。

「わははは。何だか今とっても気分がいい。
胸の痛みももうなくなったよ。今すぐ帰っても大丈夫かも。」

酸素を大量に吸いすぎると、脳にダメージが加わるということを
聞いたことがある。奴もそれか?

と思ったぐらいだ。

患者の体調がよくなったといえ、アア、ソウデスカ、ヨカッタデスネ
と病院側は言わない。

一度でも胸に痛みがあった者を、病院側はそう容易く家に返さない。

『テストの結果が数時間かかります。』
そう告げられて、血液検査の結果がでたのが午前1時ごろ。

『他にもまだ別のテストの結果が出ます。』
と告げられ、待つこと数時間。

朝の4時になったころ、私は金曜日は仕事にはいけないだろうと
判断し、一旦ハニバニをトラウマルームに残して
家に帰って猫に餌をやり、その足で会社に寄って、
金曜日の朝に私の代わりにレポートをやるシェリーに大切な書類を
まとめて、それから救急室まで戻った。

私もなんだかくたくただ。
だって全く寝てないもんね。

それからも、さらに数時間待たされて、
金曜日の10時ごろにやっと全部のテストの結果がでたと思いきや、
医者がこう告げる。

「これからもう1つ、一番肝心なストレステストをしてもらいます。」

ストレステストとは、体のいろんな箇所にワイヤーをつけて
軽く運動をし、心臓や他の臓器がそれに対してどう反応をしているかと
いうのを見るものらしい。

「ただ、私達が謝らなければいけないのは、今そのテストをする人が
非常に多くて、順番が明日の朝になるんです。そのテストを終えるまでは
家に帰らせてあげることができません。」

それからは、ハニバニは普通の病棟に移されて
私はひとまず家に帰って仮眠をとった。

金曜日と土曜日は、病院と家を何度往復しただろう。


窓からの風景。それにしても暇だ。

その間、おびただしい数のテストの結果が戻ってきた。
全て「ネガティブ」異常無し、だった。

で、結局全てのテストの結果が戻ってきたのが土曜日の夜だった。

言うまでもなく、ハニバニはすっかり元気で
病院を出るころなんて、うれしくてうれしくてスキップしそうなぐらい
だった。

医者が言うには、痛みは心臓からくるものではなく
「過労」または「ストレス」だろうと。

ストレスは人によっていろんなところに出るが
彼の場合、一時的に心臓に負担がかかったのではないかということだ。

人騒がせな奴め。

何も異常がなかったから、こうやってのんきにブログを更新できるが
本物の入院患者になってたら、私はどうしていただろう?

とりあえず、彼はもう痛みも痺れも全くなく
普通の生活に戻っています。ご心配なく。

皆さんも、体に少しでも異常があったらためらわず、
すぐに医者に見てもらってくださいね。

それにしてもアッという間の週末だったよ...(涙)


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以前私はストレスで顎関節症になったよ。


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いつもありがとう。
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