ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

コスラエのガラス瓶粉砕機 (コスラエ州SV、坂根篤)

2014-01-28 18:03:30 | コスラエ州

粉砕されたガラス1/8“、第一の箱に溜められる

粉砕されたガラス3/8“、第二の箱に溜められる

ラベルは自動排出、第三の箱に溜められる

粉砕機にガラス瓶をそのまま投入

粉砕されたガラス瓶はまるで宝石のよう

旧「ガラス瓶破砕機」で破砕されたガラス

私の「活動報告4」で述べたガラス瓶粉砕機を本日(2014年1月28日)ようやく見ることができた。2013年12月27日に到着していたガラス瓶粉砕機だが、年末年始が忙しく(コスラエはいつも忙しい?が)、荷受け・移送・据付が2014年1月上旬、試運転完了が1月中旬、既に営業運転に入っている。結果は、写真の通りきれいに粉砕されている。手で触っても安全、肌を傷つけることはなかった。ラベルは粉砕ガラスとは別に排出されるので非常に便利。
粉砕後のガラス粉末(3/8“1/8”)はセメント骨材や埋立場覆土に利用する計画。セメント骨材としては一般的に砂利・砂が使われる。海砂は使えないので、島国では輸入する、または陸地の山を崩して砂利・砂を作るので、結構な費用がかかる。当然、セメント骨材や埋立覆土は有料である。その代役品を低コストor無料で提供する計画である。
また、農業関係者から牡蠣の殻をこの粉砕機で粉砕し、焼いてから肥料として利用したいといわれ、できるかどうか検討することとした。ここコスラエの土地は痩せており、農業には肥料が必要だが、値段が高いのがボトルネックとなり普及していない。コンポスト肥料も理論だけは行き渡り、あちこちの団体が作っているが、なぜか一般には普及していない。早速インターネットで牡蠣殻・肥料を検索。
「種類:牡蠣殻、主成分:炭酸カルシウム(CaCO3)
土壌中でのpH:アルカリ性(pH9.7)
製法・性質:牡蠣殻を乾かして砕いたものと、高温で焼いたものとある。焼く温度で水溶性石灰になる。
使い方など:効き目が穏やかで、キュウリやピーマンの生育中にそのまま振りかけると、ほとんどの病気を抑える。牡蠣殻を木酢や竹酢と混ぜて、葉面散布やかん注すると、枝豆が増収したり、キュウリの耐病性が高まったり、イチゴの肥大や日持ちが良くなったりする。」
そういえば、この農家ではキュウリ、枝豆があったな・・・ナス、オクラ、チャイニーズキャベツ、トウガラシ、コスラエショウガ、トマトも作っていたな・・・
牡蠣殻肥料の試みは面白いと思うが結果が出るのと任期が終了するのとどちらが早いか・・・あと1.5か月。結果を見ることはできないだろうな・・・残念。

コスラエのモーターグレーダー(コスラエ州SV、坂根篤)

2014-01-21 16:17:24 | コスラエ州

2013年3月11日、日本政府からコスラエ州に寄贈された
ホイールローダーx6台とエクスカベーターx6台

「草の根・人間の安全保障無償資金協力」で購入した
モーターグレーダー、公共事業局に本日(2014年1月21日)到着

ウトエ村~ワラン村間の道路、草が伸び放題で車が通れない状況

エクスカベーターとホイールローダーで草を取り道路を整備し側溝を造った
この後モーターグレーダー・表土・暗渠で最終整備する

私の「活動報告6」で述べた「モーターグレーダー」がようやく本日(2014年1月21日)写真の通り配属先の公共事業局(州庁舎駐車場)に到着した。配属先の技術屋が製品チェック。長い船旅でバッテリーの充電が少し足りないが、その他は全く申し分のない状態とのこと。早速、州庁舎から300mほど離れた公共事業局の現場ワークショップまで自走し、現場ワークショップでバッテリー充電。
ウトエ村・ワラン村間道路9.5マイル(15.3km)工事は、2013年12月末現在、3マイル(4.8km)の道路の樹木・草を取り、レべリング・整備をし、側溝を造った。今後は整備道路を伸ばして行くと共に、モーターグレーダー・表土・暗渠で道路の最終整備を図る。私の任期中(2014年3月中旬)に全線開通を見ることはできないが、私の手配したモーターグレーダーをこの目で見ることができ、本当に幸せだ。2013年9月の「草の根」調印後4.5か月でこのような重機が手に入るのは異例の速さだと思う。配属先(公共事業局)の仕事がより効率的・効果的に進められるよう、これからも援助を続けて行きたい。後2ヶ月の任期だが・・・