ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

終戦記念日

2010-08-17 12:05:29 | チューク州

今回は環境の話からそれますが、
僕の任地ミクロネシア連邦チューク州は、第二次世界大戦の舞台になりました。

当時、チューク州はトラックという名前で呼ばれ、トラック諸島には日本軍の南洋庁の支庁の一つ、トラック支庁が置かれていました。
たくさんの日本人、兵士、学校、病院、軍事施設、艦船、飛行場、軍用機 などなど がありました。
1944年2月17日から18日にかけて、アメリカ軍による空襲があり、
トラック島の全施設が壊滅し、基地機能は完全になくなり、日本人の戦死・戦傷者は約1万5000人にのぼりました。

この攻撃後、トラック島はアメリカ軍の戦略目標から外れ、日本本土と隔絶された状況下で終戦を迎えました。
終戦までの間、トラック島の人々は備蓄物資の倹約と自給自足に努めましたが、多くの兵士分の食糧を調達するのは物理的に難しく、多くの兵士が栄養失調に陥りました。

戦後、チューク州の本島であるウェノ島に慰霊碑が建立されました。


戦後65年目の今年の終戦記念日(8月15日)に、チューク在住のJICA関係者と共に慰霊碑を訪れ、日本時間の正午12時に合わせて、みんなで黙祷をしました。


慰霊碑①


慰霊碑②


日本軍の通信指令本部 (新しく塗装され、現在は高校としてそのまま使われている)


大砲①


大砲②


防空壕①


防空壕②


防空壕からの眺め


銃弾跡


病院跡①


病院跡②


貯蔵庫


桟橋


沈められた艦船「Fujikawa Maru」(映画タイタニックに使われました)のマスト① (シュノーケルしながら撮影)


「Fujikawa Maru」(沈められる前)


沈められたゼロ戦 (シュノーケルで撮影)


まだまだあります。
興味がある人は是非チュークへ。


宮城 匡志





マングローブ植林活動

2010-08-09 13:43:07 | コスラエ州


7月31日(土)私の配属先のKIRMAのスタッフと多数のコスラエアンとでTafunsak地区、コスラエ国際空港近くのマングローブにて植林活動が行われました。私自身は初めてのマングローブ植林です。マングローブが果たす自然においての役割は大きく、カニ,貝,魚などをはじめ様々な生物が暮らせる豊かな生態系を作る、二酸化炭素を吸収して酸素を排出する、高潮や津波から海岸線を守る、海の水質浄化作用など様々な利点があります。今後もコスラエのマングローブを大切に保持していく為にもこの植林活動はとても重要です。


植えた木はコスラエ語でsukasrik fwelと呼ばれます。(英語ではrhisophora)。約2200本もの木が植えられました。木と木は約3フィート(1フィート30.48cm)間隔をとって植えられました。


この日は曇ったり雨が降ったりの悪天候の中でした。コスラエアンも一生懸命に、マングローブの泥にはまってズボンがドロドロになりながら植林している人もおり、私もこけそうになったりしましたが、みんな終始笑顔で植林活動に取り組み無事終了しました。

尚、KIRMAには沖縄に3ヶ月研修に行ったスタッフが1人いるのですが、このsukasrikは沖縄にもたくさんあると言っていました。つるが下に垂れているのが特徴です。Sukasrikは3~4年後にはこのように成長しています。大きく成長するにはかなりの時間を要する様です。


次の週にはKIRMAスタッフにより、植林活動を終えた場所のGPS(Geografic position system)のデーター取得も行われてました。コスラエのマングローブは非常に美しく、至る所で見られます。


私のKIRMAでの活動はスタッフと共に行うフィールドワークが中心です。フィールドでしか見れない、感じれない観点というのはあると思いますし、今後もどんどんスタッフやコスラエアンと共にフィールド密着で活動していきたいと思います。


平成21年度3次隊 コスラエ州 柏原 庸一












22-1次隊 シニア海外ボランティア 寺越 です

2010-08-06 20:16:03 | ヤップ州
 私は、ヤップ州環境保護局(EPA)で廃棄物対策の仕事に携わるJICA シニア海外ボランティアの寺越 寛と申します。
定年数カ月前にJICAに合格したのでやってきた若くない新人です。ヤップ州に来てから
まだ約1カ月ですが、新人の抱負と御挨拶をさせて頂きます。
この職場には過去2名のJOVCの先輩により廃棄物の分別・回収・啓蒙活動による意識向上の下地は終わっています。

廃棄物処理で日本と異なるところを下に対比します。

①最終処分場行き廃棄物
     ・日本--中間処理---最終処分場(福岡方式を応用)
     ・ヤップ州-----------最終処分場(オ-プンダンピング)
②リユ-ス・リサイクル物
     ・日本----自国で再利用
     ・ヤップ州--リデュ-スして海外で再利用

私の担当は、最終処分場の改善と福岡方式への転換です。
私の任期中(2年間)に出来るだけよい方向に踏み出せるように職場の方及びヤップ州の
方々と共に協力してやっていきたいと思います。それから、福岡方式の先駆者である
コスラエ州の皆様これから御指導お願いします。