ちょびっと♪日記

映画やドラマ、好きなモノについて、日々のいろいろなことをちょびっと♪書いてます。

「Answer~警視庁検証捜査官~」 最終話

2012-07-13 | Answer~警視庁検証捜査官~


『Answer~警視庁検証捜査官~』最終話



全9話にして最終話、初回・最終回SPなしとはなかなか手厳しい扱いだったな、Answer。
わたしは割と楽しませてもらったのですが、刑事ドラマとしては中途半端ではあったかなあ…
キャスティングはなかなか面白かったので、もう少しキャラクターと脚本が練れれば
あと1シーズンくらいか2時間スペシャルくらいなら見てもいい。
女性刑事でキャリアが主役のドラマってのは少ないので…それが非現実的過ぎるということかもしれないけど。
この後に控えている警視庁捜査一課9係は既に初回2時間SPが放送済で、こちらは主演に渡瀬恒彦様だからなあ。
レギュラーにジャニーズを抱えてるし、羽田さんも津田さんも今人気の役者さんでもあるので扱いが違うのは仕方ないんだろうけど、率直に言って過去の9係と比べるなら、Answerの方が面白かったと思う。
まあ女性的な発想かもしれませんが。

さて、水9のお約束です。とうとう事件にでくわしましたよ、新海さんってばよ。
(いえそれは特命係のお約束でした)
一課に鬱陶しがられている存在で傷害事件の第一発見者という展開がまったくそのままなので。
でも新海はもうあんまり鬱陶しがられてないよね、永友がすっかりデレてますし。
管理官、臨場かあ。するのか、捜査一課。

そして被疑者が内藤剛志って…この人もよく出てるなあ。
とりあえず刑事ドラマで見ないことがないくらいよく見る。

新海は内藤演じる被疑者楠田を援助していた。かつて楠田の息子がいじめで自殺したときに関わっていたのが新海だった。いじめの復讐をしようとした楠田を止めようとした刑事は楠田に刺されて死んでしまった。
新海はそれからずっと楠田を気にして支援していたが、それを週刊誌にすっぱ抜かれてしまった。今回、楠田が傷害事件の被疑者でもあるため新海の立場は追い込まれることになる。

ああ、この話、今だったら放送延期か中止になるところだったなあ。このストーリーについて何かを語るのも憚られるため、内容に関して言及するのはやめようと思います。

警視庁捜査一課の人間が週刊誌の記者に情報を売るとか…信じられんな。
いくら殉職した恩人の刑事のためとはいえ。永友が
「仲間を売るようなことを…」と追及したら
「いつから新海が俺らの仲間になったんですか!」
おっとこんなところにツンが残ってたよ、永友にツンが戻ってくると面白いけど、まあないな。

とうとう上層部からも
「お前は警視庁の職員を敵に回すつもりなのか」って言われた新海
「敵とか味方とか、意味がわからない」この台詞…脚本家誰だよ。若いのか?
そして味方にまわってあげちゃう永友さん、やっぱりもう永友のツンは帰ってこない。
「自分自身を検証することの意味を俺たちは分かってなかったんです」
なるほどなあ。検証の意味をそこに持ってくるのか。事件の検証だけではなく捜査員としての自分自身を検証しながら自浄していこうという啓蒙だったのね。
新海は辞令が出て海外へ研修に行くことが決まっていて、それでもみんな辞令が出るその日まで検証を続けたいというのである。

さてまあ事件はみんなが後悔していて、みんなが庇い合って、みんながお互いを思い合って~なお涙頂戴だった。
そして新海の海外赴任は案の定延期とあいなったので、シリーズ化する可能性も??

ところで小暮さん親子の伏線は思いっきりどっか行ったな。
それと永友さんの家族とはいったいどういう構成なのかもチラつかせたままであった。
まあオリジナルリレー脚本らしいといえばらしいが。
個人的好みで申し訳ないがED曲は違和感がありました。以上、完走。



「Answer~警視庁検証捜査官~」 第8話

2012-07-07 | Answer~警視庁検証捜査官~


『Answer~警視庁検証捜査官~』第8話



長谷部くん、突然仕事に目覚めたの?え、そうなの?知恵熱出ても知らないよ?
「管理官、行きましょう。」「どこに?」「答を探しにですよ。」
だって。長谷部じゃねぇよコイツ誰だよになってます。
毎回いろんな人が新海にデレるこのドラマであるが(そういうドラマではない)、とうとう長谷部が完落ちである。もう新海の信奉者だね、こりゃ。

一課の若手。違法捜査やっちゃったよ…令状もなしに私物(封筒)を勝手に開けるとか。それ物証に容疑者捕まえてくるとか、やっちゃったねえ。
凶器も見つからないし、物証だって違法で入手してるわけだから証拠能力がない。
このままでは送致できないし、もし送致したって起訴できないよなあ、裁判でひっくり返る可能性があるわけだから。

容疑者が真犯人を庇ってるというストーリーはありがちだが、アリバイ工作に少し凝ってたり、真犯人と容疑者の関係が親娘だったりと細かく見せてきてはいる。
娘を庇う父親、という構図もよくあるが今回のストーリーではなかなか活きていて良かった。
ただ近頃の刑事ものによくあるケースで、殺された被害者が結構な悪人だったりして、殺した被疑者は同情される立場というのはなんだか微妙な感じがする。
『死人に口なし』みたいな気分になっちゃうというか。悪人だから――というのはやっぱり人を殺す理由にはならないんじゃないかなあとそう思うんだけど、自分がもしその場になったらその選択をしない自信はない。
正しさを貫くのは簡単なことではないんだろうから。

さて、一課の皆さんが失敗した若手刑事のために凶器を探して川をさらうシーンがなかなか見もの。
永友か、課長の一声で鑑識も動かせただろうに。
ドラマにありがちな浪花節だけどこういうのもたまには良い。

しかし観月ありさはキレイだな。
地デジで目元のアップできれいだなーと思えるっていうのは相当キレイでしょう。びっくり。


「Answer~警視庁検証捜査官~」 第7話

2012-06-22 | Answer~警視庁検証捜査官~


『Answer~警視庁検証捜査官~』第7話

もうさ、永友さんは新海を信頼してるよね。デレているどころの騒ぎではない。
一緒に検証に行ってるし。『監視役』と称しているものの。
そして永友さんってば管理官なうえに警視ですよ?
キャリアなんだろうし、同じキャリアでも変人の新海とは違うんだから、そんなに現場行ってる場合じゃねえだろうと。



強盗と間違えて夫を殺してしまったという事件。
被疑者はもちろん妻なのだけれど、調べていくうちに20年前からの被疑者の親友で作家の女性(白石美帆)が浮かび上がってくる。
浮気をした夫を許せなくて、放したくなくて、でもその夫は親友にも手を出していて、相談された親友は夫を殺す計画を決意する。
20年前に父親からひどい暴力を受けていた親友のために、父親を火事に巻き込まれたように見せかけて殺した。
「私があなたのお父さんを殺してあげる、解放してあげる」
って教会で相談するなよ、中学生。恐ろしいな。

結局、妻のために夫を殺してあげた女性作家は、この妻にまんまと騙されたのだ。
親友の父を殺した20年前からこの妻は彼女に心理的に依存していたんだろうなあ…いや、もう共依存だったのかもしれない。
そのうえ夫と関係があるようだと知れば、依存は憎しみに変わってしまうのかもしれない。
中学や高校時代のこういう親友関係みたいなものって、些細なことで関係がひっくり返る、危ういものみたいな気もする。

そして最後にとうとう有富管理官(風見しんご)までがデレた。
「あのまま送検しなくて良かった、もう少しで正当防衛を成立させてしまうところでした」だって。
有富には嫌な管理官のままで居て欲しかったのに…
最後の砦は検察事務官か。それとも意外に東出なのか?
ええ、別に全員が新海の味方になったってそりゃかまわないわけですよ。
結果を出してるわけだから。
ただ最初っから『変人』スタンスで来たキャラクターなわけで、こう皆が皆、実績を認めてありがとう~って丸く収まっちゃうと、主役のキャラがぶれてしまって一貫性が失われるのではないかと。

まあ10年以上も数々の難事件・珍事件を解決し続けているのに、まったく認められないという某刑事ドラマの警部殿の方もヘンだとは思いますが、あの人の変人ぶりキャラでもってるドラマですからなあ。
新海は組織にまったく馴染まない、という程変人でもないというのが納めどころかしらね。


「Answer~警視庁検証捜査官~」 第6話

2012-06-15 | Answer~警視庁検証捜査官~


被疑者死亡の送致書に引っかかった新海さんが被疑者の家へ。
机の引き出しに物入ってるけど…こういうの軒並み持ってったりしないのか。
被疑者が一緒に活動してた団体の資料とか。

というわけで『Answer』第6話です。



自然破壊に繋がる違法伐採を告発、自らが末期がんと知った被疑者は爆破テロを実行した上で自殺。
しかし時限装置に使ったと思われるタイマー付き時計がひとつ足りないことから、爆弾がもうひとつあるのではないかと推測する新海。
新海の推測に基づいて爆弾を探しまわっちゃう捜査一課の皆さん。
もう一致団結の方向でいくことにしたわけですね?
しかしここに来て新海を警視庁に呼んだ張本人である東出が難色を示している。
「みんなを巻き込んでるそうだが、もし爆弾がなかった場合責任は取れるのか?」
…なくて良かったでは済まないのか。あって爆発するよりない方がいいに決まっているのに、面倒くさいなあ、組織ってのは。まあそれが社会というものなのかもしれないが。

ところで爆発に巻き込まれて負傷した被害者の娘が、被疑者の学生時代の元彼女だった。
で、この彼女役が安めぐみさんなんですが、依存的な性格で自分で何かを決めるのに不安を感じてしまうタイプ。
社長の娘として跡取りの立場で勤務していた会社を辞めて彫刻の道を進むと決めたことも不安で、被疑者に相談したが相手にされなかった。
彼は末期がんが進行していて、満足に彼女と話すことも困難になっていた。
そして最後の彼女の相談に対して送られてきたアドバイスは、真犯人によって利用されてしまう。

結局爆破はテロなんかではなく、負傷した被害者を殺すのが目的の事件だった。真犯人は社長の側近で自分が次の社長になるために計画したことだった。

無事冤罪を防ぎ、第二の爆破を防いだ新海。以上。って感じの終わり方だった。
捜査一課の若いヤツが今回新たに新海にデレた。

どうも最近の一時間ドラマはエピソードをごっちゃり盛り過ぎている印象。
あちこちで人間関係を展開し過ぎて、事件そのものを解くという刑事(探偵)ドラマの醍醐味が希薄になっているように思う。
そういうのはやりつくした、ということなのかもしれないが、事件解決への経緯をしっかり見たい私には寂しいような気もするのだった。

ちなみに今回要らなかったんじゃないの?と思ったエピソードは小暮(片岡鶴太郎)と娘のシーン。
ところどころに無理矢理挟んできている印象なので、今後のストーリーに関係するのだろうか?
この手のドラマでそういった伏線の回収を期待して裏切られることは度々なので、深く考えないことにするが、伏線じゃないならそのシーンの分の尺を他へ回した方が事件の背景がしっかり描かれたんではないかと思う。


「Answer~警視庁検証捜査官~」 第5話

2012-06-10 | Answer~警視庁検証捜査官~


『Answer~警視庁検証捜査官~』第5話

新海 晶   …  観月ありさ  
小暮 茂雄  …  片岡鶴太郎
長谷部 吉伸 …  五十嵐隼士
薄井 昭三  …  松重豊  

永友 真一  …  田辺誠一
唐沢 潤平  …  橘慶太 
幸村 勇   …  眞島秀和
有富 功   …  風見しんご
武邑 嗣雄  …  田山涼成

東出 祐介  …  遠藤憲一
橘 ひとみ  …  西田尚美
小暮 遥花  …  金井美樹


はい、捜査一課・永友さんががデレっぱなしの『Answer』でございます。
でも永友さん、家族いるっていうことは何?妻子もちでいらっしゃる?いやいいけど。

退職した刑事が殺害された。その刑事が退職した理由は7年前の事件の捜査ミスとなっており、該当の事件については犯人が自首してきて服役中だった。
永友は7年前の事件の検証を新海に頼みに来るのであった。
その事件とは女子高生が援助交際の結果トラブルに巻き込まれて殺されたのではないかという。
目撃証言に目をつけた新海は、当時の目撃者のホームレスを探し当てる。ホームレスは老人ホームに入所していた。
一方永友は亡くなった刑事の従兄が7年前の事件の真犯人ではないかと疑っていた。
彼が目撃証言を捏造したのではないかと疑いながら、それでも信じたい気持で新海に検証を頼んだのだという。

「あんたが検証すれば違う結果が出るんじゃないかって思ったんだ」

おおうっ!デレ過ぎである。

「俺は刑事にはなれない」という亡くなった刑事の最後の言葉を後ろめたさだと勘違いしていたが、本当は真実を追及せずに一人の捜査員にミスを押しつけて止めさせる組織への失望の言葉だったと気づいた永友。
そして新海と協力体制で捜査に臨んだのですよ。

結局真犯人は亡くなった刑事が再就職した警備会社の社長の息子で、今回の元刑事も自殺に見せかけて殺していた。この社長(前田吟)ってのが警視庁OBだったというね。

冷静な新海が同僚の感傷に引きずられたのではないか、と危惧する東出。
新海はまだよく分かっていないようだけど、なにか感情の動きがあるのでしょうか。

今回亡くなった元刑事役がSPの石田さん役の人だった。
そして真犯人が『相棒』のピルイーター回の湊さん役の山中聡さんだった。ちなみにこの人は『相棒』芹沢役・山中さんの実弟である。
とにもかくにも刑事ドラマを見ていると、「あ、ハンチョウで犯人だった人」とか「あ、相棒のあの回のゲスト」とか多い。いやあほんとに多いよ。
事件の数だけ犯人他の役者が必要なわけで、まあ被ってしまうのは仕方ないが、ちょうど今夕方の再放送枠で相棒やってるもので気になっちゃったのでした。

「Answer~警視庁検証捜査官~」 第4話

2012-06-01 | Answer~警視庁検証捜査官~


『Answer~警視庁検証捜査官~』第4話

新海 晶   …  観月ありさ  
小暮 茂雄  …  片岡鶴太郎
長谷部 吉伸 …  五十嵐隼士
薄井 昭三  …  松重豊  

永友 真一  …  田辺誠一
唐沢 潤平  …  橘慶太 
幸村 勇   …  眞島秀和
有富 功   …  風見しんご
武邑 嗣雄  …  田山涼成

東出 祐介  …  遠藤憲一
橘 ひとみ  …  西田尚美
小暮 遥花  …  金井美樹



基本的に捜査一課が無能すぎるよね。このドラマ。
どれだけ半端な送検ばっかりやってんのかと。一課の無能さを補う検証捜査課…いいのか、それで。
警視庁の捜査一課は優秀だというのをひっくり返す勢いである。
いやまあそういうスタンスのドラマは他にもあるんだけど、このドラマの場合、自分たちで無能さを認めている節がある。
新海の行動、気になる気になる~な感じの永友とか。
特に今回の展開ははっきり言って先入観と自供に依るスピード捜査で、結局当初被疑者だった女性は殺人未遂、真犯人は別にいた!という展開になった為、更に一課のいい加減さが目に余るのである。
とうとう検証捜査課の若造・長谷部にまで「被害者の身辺を調べるのは一課の仕事ですよねえ~」と言われてしまう始末。
某ドラマとは別の意味で無能過ぎるでしょう。

殺人の現場となった被害者の部屋は鑑識が入ったにも関わらず
新海が検証に入った時点で盗聴器発見!とか。
被害者の部屋のPC、押収してないとか。
被疑者の過去の洗い出しも中途半端。睡眠薬(しかも処方薬だと思う)で眠らせたなら、その線で被疑者の不眠症の経緯も分かりそうなもんだし、とにかく検証前の捜査が粗があり過ぎて、新海の検証に意外性が感じられないというのが難点。
今回は被疑者が女性でセクハラ問題が絡んでいたという意味もあって、女性の新海が最終的に真実に辿り着いたということで、ドラマ的には生々しすぎず涙を誘わないでもない結末ではあったが。

はっきり言ってもう永友のツンは戻ってこないと思う。
多分ずっとデレなんだな、1話だけだよ、まともなツンは。
それ以降はツンと見せかけたデレでしかない、私的に。
ある意味今期の『ハンチョウ』にも似たところがあるけど。
同じ警視庁の中であんまり対立構造ばっかり見せられても、視聴者としても身飽きてくるのは確かなんだけど、そもそも検証捜査課という陸の孤島みたいなところに表向きは左遷されたはずの新海が、誰からも疎ましがられずむしろ歓迎されてんじゃん、というのはどうなんでしょうか。
もともとそれは表向きで、真意は新海の能力を買った東出が引っ張ったというところなのは分かってはいるが、一課の皆さんたちはそれを知らないことになってるので、そういう解釈で脚本書いてくれないのか?
数件実績があるからデレちゃったって、なんか早過ぎてつまんない。

もちろん真実を追及するのにつまらないプライドは捨てて欲しいと一般市民としては思うけど。

というわけで、私としては検察事務員の橘さん(西田尚美)にツンの役割を期待しようと思う。
毎回出るわけではないようだが、今後きっと出て来てくれるはず。
信じてる。


「Answer~警視庁検証捜査官~」第3話

2012-05-24 | Answer~警視庁検証捜査官~


『Answer~警視庁検証捜査官~』第3話



新海 晶   …  観月ありさ  管理官 警視(キャリア)
小暮 茂雄  …  片岡鶴太郎 警部補
長谷部 吉伸 …  五十嵐隼士 巡査部長
薄井 昭三  …  松重豊   係長 警部

永友 真一  …  田辺誠一 強行犯係管理官 警視
唐沢 潤平  …  橘慶太  強行犯係 巡査
幸村 勇   …  眞島秀和 強行犯係 巡査部長
有富 功   …  風見しんご 首席管理官 警視
武邑 嗣雄  …  田山涼成

東出 祐介  …  遠藤憲一 警察庁長官官房教養担当 主任
橘 ひとみ  …  西田尚美 東京地方検察庁 検察事務官
小暮 遥花  …  金井美樹


取ってつけたように新海を邪魔もの扱いする小暮(片岡)と一課の面々が唐突で変ですよ。
ツンがいきなりやってきたのだろうか?

「Answer~警視庁検証捜査官~」第3話です。おっせーな、オイ。

小暮さんのキャラが決まってない。なんか組織の側についてる?と思った次の瞬間には新海の側についてて、見ていて奇妙な感じがする。
中途半端なコント的エピソードなら入れない方がマシだと思う。ドラマ全体が不安定になってしまうので。

今回は連続殺人犯を捕まえてみたら高校生で…という事件。
3人目の被害者が出た時、付近の交番の巡査が偶然被疑者に職質をかけて、所持品から出てきたナイフに3人目の被害者のDNAが!という展開。
連続殺人事件の場合、一刻も早く解決したいという心理が働くため捜査は急ぎがちになるというのが新海の言い分である。

被疑者として逮捕された高校生は本当は被害者の友人で、ナイフは6歳のとき目の前でお母さんを殺されたトラウマから、今度同じようなことがあったら守ると決めて持ち歩いていたものだった。
なのに被害者を守れなかったことをこころから悔んでいた。
実際の殺人犯は狂気の男だった。(この男は『相棒』でもエキセントリックな犯人役をやってたよ)
というわけで無事検証終了しましたが、地検の事務官に
「ひとつ事件をひっくり返したからっていい気になってると足元すくわれるわよ」
って言われるのだった。
いえ、ひとつじゃないんですよ、もう既に。
そしてひとつでもひっくり返されるような送検は本来あっちゃいかんだろ、という話である。
ここも取ってつけた感がすごかった。

そして永友(捜査一課)のツンは一瞬で消失しましたよ。デレとまではいかないが。
いいお仲間みたいになってるんだけどいいのか?
あと「答は既に出ています」の決め台詞、どこ行った?
脚本が荒いということなのか、登場人物のキャラクターが定まらない。
原作なしのリレー脚本にはよくあることだけど。
(ちなみに『相棒』の及川演じる神戸役のキャラクターも二転三転していた)
事件ものでオリジナル脚本ドラマだと一人で1クール担当するのはかなり厳しいと思う。
それなりの経験値を要求されるんだろうし、1話完結だと10話くらいのストーリーを用意しなければいけないわけで、まあそれを考えるとリレー脚本やむなしということだろうが、最低限キャラクターのすり合わせくらいしておいて欲しいけど…まだ3話だからな、後半になったらうまく馴染んでくるのかもしれませんが。

途中、東京の景色から場所を特定するのにスカイツリーを目印にするというシーンがあるのだが、時代は変わったなと感じた。
東京で目印になるものといえば東京タワーだったのになあ…
世は平成も20年。昭和は遠くなったのである。(こんな感想って…;)

「Answer~警視庁検証捜査官~」第2話

2012-05-18 | Answer~警視庁検証捜査官~


『Answer~警視庁検証捜査官~』第2話

新海 晶   …  観月ありさ  管理官 警視(キャリア)
小暮 茂雄  …  片岡鶴太郎 警部補
長谷部 吉伸 …  五十嵐隼士 巡査部長
薄井 昭三  …  松重豊   係長 警部

永友 真一  …  田辺誠一 強行犯係管理官 警視
唐沢 潤平  …  橘慶太  強行犯係 巡査
幸村 勇   …  眞島秀和 強行犯係 巡査部長
有富 功   …  風見しんご 首席管理官 警視
武邑 嗣雄  …  田山涼成

東出 祐介  …  遠藤憲一 警察庁長官官房教養担当 主任
橘 ひとみ  …  西田尚美 東京地方検察庁 検察事務官
小暮 遥花  …  金井美樹


「答はもう出ています」
が新海の決め台詞である。

いまどき決め台詞…。『相棒』の杉下も「ひとつよろしいですか?」が決め台詞か?いやそれとも「細かいことが気になるのが僕の悪い癖」か。まあ『相棒』の話はいいや、オフシーズンだし。
この手の変人(名)刑事(あるいは探偵)が活躍する小説や漫画、ドラマではやっぱり決め台詞は必要なのか。
古今東西、皆なにかしら決まった言い廻しを使ってるのは確かだけど。

2話は検証に回ってきた資料の中の殺人事件について、疑問を持った新海が新しい目撃者を見つけ出してきちゃった、という。
捜査検証課で事件が止まると送検が遅れるため、検察から厭味言われて上の人たちがタイへンらしい。
しかも新海が引っかかって調べた事件16件のうち新事実が見つかったのは2件しかないっ!
そんなことの為に送検を遅らせてられんッとお怒りの有富首席管理官(風見しんご)であるが、
16件のうち2件もあったのかよ、って話である。
天下の警視庁捜査一課が手掛けた事件で(一課だけじゃないのかもしれんけど)分母がどのくらいかはしらないけど、そのうちの16件を検証した結果、2件に新事実が!!って。
見逃されたものもあるかもと思うと、世界一優秀な日本警察の名折れである、このドラマ。
その世界一優秀な日本警察の一員が新海なわけで、結果的には名折れではないのか。

それでまた冤罪ですよ。あのまま送検してたら罪を犯してない人を裁くことになるところだったよ。
新海がいなかったら大変なことになるよ。
ストーリーとしてはそんなに複雑ではない。
殺された女がすごーく嫌な感じに描写され、香水をちょっと拝借したせいでその女からいびられて殺してしまうヘルパーさんには、庇って犯人になってくれるホストだけどいい人の彼氏と嘘の目撃証言をしてくれる人がいる。
妊娠してた、とか同情をひくエピソードがあるにはあるんだけど、殺人を正当化できる理由なんて結局ないと思うからやりきれない。
殺意を抱くのを止めることはできないけど、実行してしまったらもうそこにはなんの正義もないのである。
無事に冤罪が防げて良かったね、では済まないような気がするなあ。

ところでこちらの捜査一課の伊丹さん的存在は永友管理官(田辺誠一)であるが、優しいもんである。
情報は共有、新海の疑問は素直に追及。
いや、これこそ真実を追い求める警察の姿だよね、間違ってないよ永友さんは。
なのにこの物足りなさはなんだ…
しかもちょっと歩み寄ろうかな?としたら
「やっとやる気になったんですか?この調子でお願いしますね~」
と軽く新海に言われちゃうのだった。小気味良いけど、小気味良いけどさ、もうちょっと新海を変人扱いしてほしいんですけど。
部下たちも素直過ぎてつまんない。あーつまんない。
まだ2話なのに、問題児・新海が警視庁にすんなり馴染み過ぎてるよ…

基本的にメインメンバーで演技に期待できるのは田辺誠一と松重さんくらいか。
片岡鶴太郎は相変わらずだし、五十嵐くんもなー…

「Answer~警視庁検証捜査官~」第1話

2012-05-10 | Answer~警視庁検証捜査官~



『Answer~警視庁検証捜査官~』第1話

新海 晶   …  観月ありさ  管理官 警視(キャリア)
小暮 茂雄  …  片岡鶴太郎  警部補
長谷部 吉伸 …  五十嵐隼士  巡査部長
薄井 昭三  …  松重豊    係長 警部

永友 真一  …  田辺誠一   強行犯係管理官 警視
唐沢 潤平  …  橘慶太    強行犯係 巡査
幸村 勇   …  眞島秀和   強行犯係 巡査部長
有富 功   …  風見しんご  首席管理官 警視
武邑 嗣雄  …  田山涼成

東出 祐介  …  遠藤憲一   警察庁長官官房教養担当 主任
橘 ひとみ  …  西田尚美   東京地方検察庁 検察事務官。
小暮 遥花  …  金井美樹


なるほど。観月ありさをこういうキャラに使うという手があったか。
いや、以前から観月ありさって普通のドラマに入ってるとちょっと浮いてしまうなあと思ってて。
容姿が飛びぬけてて馴染まない、というのはある。背が高くて脚が長いとか人形みたいな顔立ちとか。
一般的には長所と思われるところも、主演以外のときには邪魔になる場合もある。
台詞まわしの個性的な感じも馴染みとは程遠いが、こういう役どころなら活かせるわけである。

キャリアで所轄の所長だった新海(観月ありさ)が、捜査方法に問題があったと記者会見で公言したため、警視庁の内勤部署の課長に飛ばされる。捜査検証課は実質は案件を送致する前に書類の誤りをチェックする程度の仕事しかしていなかったが、設置された当初の理由に基づいて、新海赴任後は事件の現場にまで出向いて捜査の検証を行うようになってしまう。

というのが筋書きである。

当然捜査一課のあげた報告にケチをつけて再捜査する(と一課側は当然思う)わけだから、一課との仲は険悪になり、組織になじまない浮いた存在として上層部は排除しようとするだろうが、そこで一役買うのが東出(遠藤憲一)という筋書きになっている。

近頃は刑事ドラマもあまり派手なことはしなくなったから、こういう内部事情を絡めながら地道に事件を捜査するという手法でドラマを作り込んでいくことが多くなるのだろう。
警察官が銃弾ひとつ撃つのにどれだけの手順を踏まなければならないのか、というようなことまで一般人が知っている時代なのだし、脚本家も大変だろうと思う。

第1話はギャンブル狂いの上DVの夫を殺害する妻の話。
周囲の人間を巻き込んで計画を練って、自分の手を汚さずに夫を殺害するが、最後は炎の中で死んでいく夫を見ていたという妻の役に高岡早紀。コワ…である。
動機が
「お前は一人では何もできない、お前は俺がいなければ何の役にも立たない」
と言って自分を殴った夫に、一人でもやり遂げられると見せたかったとか…他のことで見せなよ、と思うけど、家庭というある意味閉鎖された空間の中で暴力と暴言にさいなまれ続けた妻もまた、病んでいたのかもしれないと思うと何とも言えない後味の悪さはある。
但し、この検証課のメンバーがそれぞれに味があって、ところどころにくすっとさせる部分を盛り込んでくるので読後感(じゃなくてなんていうのか?)は良い。

最後に東出から食事に誘われた新海が「部下が待ってますから」と断って帰ってみたら
5時ちょっと過ぎなのにみんな帰ってたってのも面白いし。
残業ついたよ~って喜んでる皆さんもほのぼのしている。

俳優陣ですが、刑事ドラマにこの人あり、という人がどうしても出てくるね。
片岡鶴太郎もサスペンスで主演のシリーズを持っているし、遠藤憲一も昔から強面の刑事役、最近は少し理解のある上司役なんかでも出てる。
一課の田辺誠一はもう少し癖のある演技をしてもいいと思う。爽やか過ぎてつまらない。
まあそれは例の刑事ドラマの一課のエースのイメージが強過ぎて…というのもあるけど、観月ありさにつっかかっていってる割にはあっさり言うこと聞いちゃうのがつまんない。

変人警察官、難事件を解決するシリーズとしては、今のところ『相棒』『おみやさん』『9係』『遺留捜査』『臨場』くらいか。警察官の枠をはずせば『科捜研の女』『京都地検の女』、これに2時間枠も入れるととんでもない数になりそうだ。
古い手法ではあるけれど、脚本さえしっかりしていればそこそこ面白いものができるというのも事実。
櫻井氏脚本なのに見ていなくて恐縮だが、『ATARU』もその路線か。『リーガル・ハイ』も?

ともかくテレ朝水9に限って言えば、今のところ半年を『相棒』で維持しているが、それもいつまで続くか微妙な空気になりつつある今、安定して数字を取れるシリーズをそろそろ打ち出しておきたいところなのかもしれないけど、柳の下の二匹目のドジョウ…『臨場』は既に映画化ということだがはてさて。