北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

井本寿一さんの<吉野山・自然観察の森と清流>のイラスト

2006-07-30 23:48:28 | 人物
昨日、井本寿一さんについてふれましたが、この講座の資料としていただいたイラストが手許にあります.

ご自身が描かれたこのイラストを見ているとその暑き思いが伝わってきますので皆さんにも共有していただきたく、今夜、井本さんに電話をして掲載の許可を頂きアップします.

井本寿一さんはここ京北の黒田在住、郵便局を定年退職後、地元の約5町歩の山地を購入され、自然の里山再生に取り組まれました.

ここ京北の山々はほとんどが杉林.古くは御杣御料となり、つい近年までこの山里はこの、杉、で繁栄してきました.立派な屋敷が現存しますが、殆どは杉林で富を築きあげられたものであろうと思います.しかし現在の林業は惨憺たる状況にあります.この状況を打開すべく地元の人たちは様々な努力をされていますが、残念ながらまだその先は見えていないと思います.立派な杉や桧の林が泣いているのが現状です.

平成11年から、井本さんは定年を機に里山再生に取り組まれます.京都府立ゼミナールハウス友の会だよりの平成12年春号に、「ふれあいの森づくりー吉野山自然観察の森と桂川源流 平成11年4月からの取り組みー」と題してご自身がその経緯と思いを書いておられます.

>京北町の山々が丸太で埋まった今、追い打ちを掛けて林業、農業の構造不況が
>つづいているなかで、また丸太山ではいないと考えた私は、何度も何度も調べ考え
>た.まず頂上付近にはマツとヒノキが林立しているので間ぶくことにした.年々掃除し
>ていけば、マツタケの発生も期待できるだろう.だが枯れるかもしれない.
>自然生えのヒノキを出来るだけマツの中に立てて、元々の山木山(自然生えの山)
>を再生する作業に着手した.、、、、
続いて、
>「裾から中腹までは、広葉樹林帯に、見る山、楽しむ山、自然観察に」、、、、
>「吉野千本桜の実現を目指して」、、、、、、
>「はげ山にクリ、ケヤキ、チチ、イチョウ、クルミ、クヌギを植えて楽しい森に」、、、、
とタイトルを付けて記しておられます.

森の学者や専門家を始め、青少年が体験に多数訪れているとのこと.そしてその活動に対して、国土緑化推進機構理事長表彰を受けられたことは28日に書きました.

里山作りへの井本さんの思いがこのイラストからびんびん伝わってきます.一見雑然として何の絵かいな?とも思えますが、ご自身が日々作業をされて遭う動物や木々を丁寧に描かれています.こんな心のこもった案内図は久しぶりに見ました.最新のデジタル機器では伝わらない、心、が伝わってきますね.里山を再生しようとする意気込み、これはどんな高機能の撮影機器でもかなわないのではと感動しました.

我が姉夫婦は、春日神社やお稲荷さんのことでいろいろ係わっているようで、その話も聞かされます.この森にも連れていってもらったそうです.

実際にこの森を訪れてみたい.井本さんの作業を邪魔しないでその機会ができないかな?と考えています.取り敢えずその森の国道からの姿の写真はすぐにでも撮れるからそこから始めようかしら( ^_')

あ、そうそう、井本さんの写真は4月28日の記事にその案内姿の写真を載せています(^.^)

この里山については今後も報告したく思っています.ここには何かがある(^.^)




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