発売中のコミックリュウ5月号、植物採集漫画アルボスアニマ20話も載せていただいております
で!今月も「単行本派の方にはネタバレにならずまだ読んだことない人にもアピールできる記事」
として作画苦労話的なものを書いていこうかなと!
今回はきっちりトビラ絵のログをスマホで撮っておいたのでがっつりいきますよー!
■その1「下書き」
ペン画までアナログで、最終的にトーン仕上げだけデジタルというのがトリニクの漫画スタイルでして
下書きは普通に原稿用紙の上にシャーペンで
最近漫画本文はネームを拡大したものを原稿の裏に貼ってアタリとして使ったりしてます
トビラは大概あとから考えるので原稿用紙にアタリから直で入れていきます
「…あれ?背景は?」と思いの方、背景の下書きは必要なときしか描かないのでまた後で…
■その2「ペン入れ」
右利きなので出来る限り左上から入れます。インクが乾くのを待つ時間ももったいないし「ペン持った手でべっちょり引きずってしまう事故」も回避できます。…まあ、集中してたり急いでたりするとしょっちゅうやらかすのですが…
この「引きずってしまう事故」よく「泣きを作る」「線が泣いた」なんてアシ先で言っていたのですが
ローカルなのか界隈では一般的なのかよくわからないっす
■その3「主線完成」
で、ざっくりとキャラの主線だけ完成
ちなみに使っているのはゼブラのチタンGと製図用インク。
最近少量のインクを使い切って継ぎ足していける「コニック瓶」も使っているので
ペン線がいつも新鮮に引けてありがたいです!すごい!画材が超セレブ!
趣味と仕事には金を惜しまない主義!!宵越しの金は持たねえトリニクよ
■その4「植物」
ガートルードの手前の植物「ロードデンドロン」の作画
とりあえずざざっと主線を入れます
「芍薬」の下書き
ペン画
後ろの植物も入れていきます
だんだん完成見えてきました
■その5「細部ペン入れ」
キャラクターや植物の細部に細かいタッチを入れていきます
この時目の中やまつげ、髪の補正もしていきます
…写真の撮り方と補正の仕方も勉強してかないとね…
藤の花を追加
ボスアニ(アルボスアニマ推奨省略形)描く前から植物園めぐりを趣味にしていたお陰で結構資料写真に困らない
この手の仕事していきたい方は写真とか資料とか撮っておく癖があると後の人生を助けてくれたりしまっせ
細かい所を全て描く
■その6「アナログ完成」
どうですか!この画像!写真がヘッタクソで下の方ばっか暗くなっちゃうからフォトショでむりやり下の方選択してレベル補正してなじませることもしないからコノザマ!!
…どうしていつもなにがしか課題が生まれるんだ…覚えたほうがいいことだからあとで調べておくけどさ…
グラデ選択してレベル補正したら馴染んだんじゃないかな?普通に…
とにかく、アナログの作業はここまでです
今回トーンをはらないで完成させようと思うのでデジタルはベタの追加ぐらいです
■その7「デジタル作業」
エプソンの激古A3スキャナで600取り込み
フォトショップでモノクロ線画用に加工したのがこちら
かなり丁寧に取り込んでますがどうしても線は1段階劣化します
「どうせ落ちちゃうならアナログ線少し雑でもいいんじゃない?」とお思いの方
そこで気を抜くともっと線が荒れて印刷されてしまうので、劣化分込みできっちり描いておいたほうが
あとで後悔少なかったりします
漫画に大事なのは結局「面白かったかそうじゃなかったか」なので
作画や線は内容の足を引っ張らないように出来てれば本来十分です
それ以上は作者の自己満足。しかしこの自己満足を大事にしてあげないとモチベ下がっちゃうので大事な所でもあります
■「完成」
PC任せにしようと思っていた所のベタを流し込んで完成
以上!
アルボスアニマ20話扉絵のできるまででした!
…ちょっと記事作るの大変だったので毎回これができるわけでもありませんが
気が向いたらこのくらいの作画工程をまたやりたいかなと思います!
それではまた来月もなんか考えて行きたいと思います!
アルボスアニマ単行本は只今3巻まで発売中
まだ読んだことないぜって方はpixivさんで4話まで無料公開してますので
一度読んでみてもらえたら恐悦至極!
4巻も梅雨から夏ぐらいのあいだで用意できそうですのでこれからもよろしくおねがいしますです!
■アルボスアニマ公式
■pixivコミック4話まで
■チキンの魂
で!今月も「単行本派の方にはネタバレにならずまだ読んだことない人にもアピールできる記事」
として作画苦労話的なものを書いていこうかなと!
今回はきっちりトビラ絵のログをスマホで撮っておいたのでがっつりいきますよー!
■その1「下書き」
ペン画までアナログで、最終的にトーン仕上げだけデジタルというのがトリニクの漫画スタイルでして
下書きは普通に原稿用紙の上にシャーペンで
最近漫画本文はネームを拡大したものを原稿の裏に貼ってアタリとして使ったりしてます
トビラは大概あとから考えるので原稿用紙にアタリから直で入れていきます
「…あれ?背景は?」と思いの方、背景の下書きは必要なときしか描かないのでまた後で…
■その2「ペン入れ」
右利きなので出来る限り左上から入れます。インクが乾くのを待つ時間ももったいないし「ペン持った手でべっちょり引きずってしまう事故」も回避できます。…まあ、集中してたり急いでたりするとしょっちゅうやらかすのですが…
この「引きずってしまう事故」よく「泣きを作る」「線が泣いた」なんてアシ先で言っていたのですが
ローカルなのか界隈では一般的なのかよくわからないっす
■その3「主線完成」
で、ざっくりとキャラの主線だけ完成
ちなみに使っているのはゼブラのチタンGと製図用インク。
最近少量のインクを使い切って継ぎ足していける「コニック瓶」も使っているので
ペン線がいつも新鮮に引けてありがたいです!すごい!画材が超セレブ!
趣味と仕事には金を惜しまない主義!!宵越しの金は持たねえトリニクよ
■その4「植物」
ガートルードの手前の植物「ロードデンドロン」の作画
とりあえずざざっと主線を入れます
「芍薬」の下書き
ペン画
後ろの植物も入れていきます
だんだん完成見えてきました
■その5「細部ペン入れ」
キャラクターや植物の細部に細かいタッチを入れていきます
この時目の中やまつげ、髪の補正もしていきます
…写真の撮り方と補正の仕方も勉強してかないとね…
藤の花を追加
ボスアニ(アルボスアニマ推奨省略形)描く前から植物園めぐりを趣味にしていたお陰で結構資料写真に困らない
この手の仕事していきたい方は写真とか資料とか撮っておく癖があると後の人生を助けてくれたりしまっせ
細かい所を全て描く
■その6「アナログ完成」
どうですか!この画像!写真がヘッタクソで下の方ばっか暗くなっちゃうからフォトショでむりやり下の方選択してレベル補正してなじませることもしないからコノザマ!!
…どうしていつもなにがしか課題が生まれるんだ…覚えたほうがいいことだからあとで調べておくけどさ…
グラデ選択してレベル補正したら馴染んだんじゃないかな?普通に…
とにかく、アナログの作業はここまでです
今回トーンをはらないで完成させようと思うのでデジタルはベタの追加ぐらいです
■その7「デジタル作業」
エプソンの激古A3スキャナで600取り込み
フォトショップでモノクロ線画用に加工したのがこちら
かなり丁寧に取り込んでますがどうしても線は1段階劣化します
「どうせ落ちちゃうならアナログ線少し雑でもいいんじゃない?」とお思いの方
そこで気を抜くともっと線が荒れて印刷されてしまうので、劣化分込みできっちり描いておいたほうが
あとで後悔少なかったりします
漫画に大事なのは結局「面白かったかそうじゃなかったか」なので
作画や線は内容の足を引っ張らないように出来てれば本来十分です
それ以上は作者の自己満足。しかしこの自己満足を大事にしてあげないとモチベ下がっちゃうので大事な所でもあります
■「完成」
PC任せにしようと思っていた所のベタを流し込んで完成
以上!
アルボスアニマ20話扉絵のできるまででした!
…ちょっと記事作るの大変だったので毎回これができるわけでもありませんが
気が向いたらこのくらいの作画工程をまたやりたいかなと思います!
それではまた来月もなんか考えて行きたいと思います!
アルボスアニマ単行本は只今3巻まで発売中
まだ読んだことないぜって方はpixivさんで4話まで無料公開してますので
一度読んでみてもらえたら恐悦至極!
4巻も梅雨から夏ぐらいのあいだで用意できそうですのでこれからもよろしくおねがいしますです!
■アルボスアニマ公式
■pixivコミック4話まで
■チキンの魂
ツイッターでも拝見しましたがとにかく繊細な絵で…これらの工程を1ページ1ページ重ねていくのですから、その苦労は素人の自負にはとても推し量れないです…
…プロフェッショナルッ!( 'ㅂ')
単行本新刊、梅雨、夏ですね!楽しみに待ってます!( `・ω・´ )
自負→自分です( ´・ω・)
特にドレスの描き込みの細かさにはため息が出ます。
主線、劣化してあの美しさなのですか…!
カガステルで描線の美しさにときめく嗜好に目覚めてしまったので、先生のこだわりには尊さを感じます!!
4巻6月刊行とのことで今から楽しみにしております。
でも時間が無制限にあったらもっと描いてたいですね!
楽しんでもらえたら嬉しいです!単行本その辺りになると思うのでどうぞよろしくお願いします!!
ペン線って結構劣化しちゃうんですよね、だからかなり気合い入れないと集中線とかさきっぽが尖って見えないんですよー
描線の美しさはホントロマンですよね!私も生のペン線見るのが好きです!
多分6月辺りじゃないかなーと思うので、どうぞ4巻もよろしくおねがいします!!