明治乳業争議団(blog)

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明治HDに 経営判断で争議解決の決断を求める「第9次座り込み」実施

2016年09月20日 14時24分44秒 | お知らせ
第9次2日目


 2016年9月13日~14日、明治HD社前第9次にわたる「座り込み」を実施し、経営陣の自主的判断で長期にわたる争議解決求めました。
一日目の13日は、前夜からの雨が降りしきっており、多くの方々から実施の問い合わせがある中「中止」を決断しました。
雨をついて参加された皆さんにはご迷惑をおかけしました。
敢えて、これまでの経緯と争議解決の決断求める「座り込み」を、明日14日実施することを表明し20分程度で終了しました。中止宣告する中で雨も上がりました。

2日目の14日は、曇天のなか降られもしないで無事2時間、25団体45名の参加で座り込むことが出来ました。



12時からのスタート時は、松平晃さんのトランペット演奏で華やかにスタート、最後の時間帯にも再度演奏で支援をいただきました。


主催者挨拶
明治乳業争議支援共闘会議議長 松本さん(千葉労連顧問)

 座り込みを続けている理由は、長期にわたる明治乳業争議の解決を求めて継続しています。もう一つは、子供たちの命をセシウム入りの乳製品から守るために行動をしています。
 さて、この争議の本質は明らかです。食の安全、労働者の人権を守るまともな労働組合をつぶすために、会社がまともに労働組合をつぶすと不当労働行為になるから、インフォーマルをつくってこの労働組合をつぶした。不当労働行為は明らかに犯罪です。
 
 なぜこの争議が解決しないのか、この会社は「院政」が敷かれている、株主の間でも有名であります。松尾社長と元明治乳業の社長中山氏と同じ福岡出身です。そして株式会社明治の川村社長は、中山悠社長時代に彼は、男秘書として気の会った子飼いの人間です。この様にして、ウラでこの会社を操っている「院政」を敷いている、これが、この争議が解決しない理由です。

 さて、この結果明治HDはどうなっているのか、株価が乳業三社で最低であります。今期の日経が報道しているように「減益」で、経営が行き詰まってきている。
なぜこうなっているのかです。それは、2000年以降食品事故は33件も繰り返している。
とりわけ重大な問題は、セシウム入りの粉ミルクを検査もせずに出荷をし、38ベクレル入りの粉ミルクを子供たちに飲ませつづけ、市民団体が告発しても隠し続けマスコミにかぎつかれるや否や、そのことを認めた。すでに、赤ちゃんが全国各地で飲んだ。この事件は、かつて森永乳業がヒ素ミルク事件を起こした構図と同じです。
検査をせずに出荷をし全国の一万を超える赤ちゃんが中毒にかかり137人の赤ちゃんが死亡した。今も730人の人たちがヒ素ミルク事件で苦しんでいる。その原因は食品企業でありながら、毒を子供たちに飲ませた、検査をせずに出荷した。明治の粉ミルクセシウム入り事件は終わっていません。今もこれからも大きな社会的問題に発展するでしょう。

 二つ目の問題は、明治の人権を守らないという点では明治の社員7人が明治の工場で死亡している。そして三つ目は、物言う労働者を差別するためにこの間11件も労働争議を繰り返している。その結果の業績低迷であります。
 このままこの経営をつづけていくと確実に明治HDは行き詰まります。
私たちは呼びかけます全社員の皆さん、消費者の皆さん、明治HDが食の安全を守る、労働者の人権を守る真っ当な企業にならなければ、この会社は発展もしませんし、皆さんの雇用も守られません。消費者の安全も守られません。

 私たちは、この根本のところに、30年間にわたり労働者を赤差別して、賃金差別をして、人権侵害をしてこのことを今も解決をしない異常企業体質、そしてその背景に「院政」を敷いている。この企業体質を改め私たちとこの争議を話し合う、テーブルに着くことを最後に要請して私の訴えとします。


連帯挨拶
東京争議団事務局次長 土田さん(市進学園)

 元々塾の市進学園というところで講師をしておりました。私たちが組合を立ち上げてから約4年で争議解決をさせていただきました。
 
 こちらの明治乳業の皆さんは、3~4年どころか30年以上もたたかっておられる、非常に長い期間、そしてこれは、労働者側もそうでしょうけど経営側も無駄な力を使っているのだと私は思います。

 私どもの会社はですね、非常に小さかったのでガードマン雇うお金はありません。ガードマンの代わりに職制が一生懸命立っておりました。
明治HDまだ余裕があるようですね。でもガードマンがいっぱい立っている会社は確かに労働争議に、私も応援にいって見ましたけれども、「名札」を着けていない会社はこの会社だけです。どういう趣旨で会社がガードマンに名札を隠させているのかわかりませんが、ちょっと奇異な感じを私はしております。私たちは、この様な座り込みという形で抗議をしておりますけれども、当然、道行く人々は何だろうなとご覧なっていると思います。

 近頃、こうした労働争議を起こしている会社、経営が厳しくなっています。経営者の能力が問われているのだと思います。当然今の若い人たちはドライなので、たとえば昔の人であるならばこの会社に就職したら一生懸命働こう定年までガンバロウとするわけです。今の人たちはドライですよ、ブラック企業こうゆうイメージがまとわりついたような所だったら、こんなところ止めちゃおうもっといいところへいこう。あるいは独立してやろうと考える若者が多いですし、就職の時もいろいろ調べている。

 ブラック企業というようなイメージがついて回っただけで、優秀な人材ほどですねこうゆう会社は止めようと言うことになるわけです。そうすると明治HD自体もマイナスになる。労働組合は経営者に対し耳の痛いことも言います。
 よく言われます、最も愛国者ほどですね自分の国への政府を批判すると、これだと思うんですよ。労働組合の批判というのは、本当は会社にもっとよくなってもらいたい、そういう思いから発せられるものだってあるのに、そこに耳を傾けないと今後明治HDの将来どうなるか、ここに働いている皆さんが、無事定年まで勤め上げられるような会社でいられるのかどうか、こうしたところが問われています。
 30年以上の争議が早く解決出来るようなそういう統治能力を是非経営の皆さんが発揮していただきたいと思います。その様になるまで一緒に頑張りましょう。

連帯挨拶には以下の方々からいただきましたのでご紹介のみとさせていただきます。

矢沢さん 千葉労連事務局次長


杉山さん JAL客乗原告団副団長


明治乳業争議支援共闘会議事務局長 菊池さん(東京地評常任幹事)



ゼッケンを着用しながら座り込みに参加していただいています。













 
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