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男手ひとつの難しさ

2008年05月12日 01時13分17秒 | CINEMA
さよなら。いつかわかること」、シネスイッチ銀座にて。
今作は2007年サンダンス映画祭で
観客賞並び脚本賞に輝いています。
監督はこれが初メガホンのジェームズ・C・ストラウス。


妻をイラクに兵士として送り出した
主人公スタンレーは娘2人と暮らしていた。
妹ドーンは屈託がないが
お姉ちゃんのハイディはちょっと反抗期気味、
父娘間には若干の距離がある。
そんなある日妻が死亡したとの報が。
その知らせをどうしても娘達に打ち明ける事が出来ず、
逆に突然行きたがっていた遊園地に行こうと言い出す。
これはその遊園地に向かう道中に様々な衝突を繰り返しながら
改めて絆を深めていくロードムービーです。

とにかく娘役を演じた少女2人が初演技と思えない程
自然でビックリしました。
特にお姉ちゃん役の子は素晴らしかったです。
母親の不在の寂しさを表に出さずに
姉としてしっかりしようと努めてはいるが、
自身の悩みを誰にも打ち明けられない
繊細さを見事に表現しています。
この2人、表情もいい。

ジョン・キューザックもメジャー作から小品までこなす
絶妙なポジションを獲得しましたね。
あの言い出せない感、すごい良くわかります。

更にクリント・イーストウッドが
初めて自作以外で手掛けたスコアが白眉。
シンプルながら心揺さぶるメロディは素晴らしいの一言。
エンディングにはそのメロディに乗せて
ジェイミー・カラムがしっとりと歌う。

お涙頂戴ではなく、自然と静かな感動を呼び起こす良作。

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