銘木小僧

銘木ってなーに?

無垢の天井板

2009年10月31日 | Weblog
この写真は、杉の無垢天井板です。
寸法は、長さ3650mm×幅480mm×厚み7mmの板
1束(2枚)入り 計4束(8枚) 8帖 1間用です。
ただ今商談中です。

この8枚全て同じ木から取れた板です。
写真の左は木(丸太)の表側です。
又右側は、木(丸太)の芯に近い方です。
板の両サイドの白太が、
左側の写真は広いですが、
右側の写真は、狭くなってるのが分かりますよね。
又少しずつ杢目が変化しているのが分かりますね。
同じ木でも、同じ杢目が無いのが分かりますか?

「柿の木とイチジクの木には登ってはダメ」

2009年10月21日 | Weblog
営業先の材木屋で柿を採らせていただきました。
柿を枝から採った時に昔お婆ちゃんから言われた一言を思い出しました。
「柿とイチジクは枝が簡単に折れてしまうから木登りはダメだよ!」と、
自分で枝から実を採ってみると、子供の力でも枝が簡単に折れて実が採れ、
木の上にある実を採るためには、竹を採ってきて先を二つに割れば、
枝を間に挟めば簡単に柿の実を採ることが出来ると教えられたのを思い出しました。
昔は近所に実のなる木が沢山あり、それを学校の帰りなどに食べて帰った思い出があります。
今の子供達は、この様な知識を大人から教わる事が出来るのかな?
このブログを読んだ方は、子供達に「木育」して下さいね。

「神代杉」

2009年10月18日 | Weblog
神代杉って、何だか知ってますか?
屋久島の屋久杉や、吉野杉とか秋田杉と違って産地ではないのです。
数百年~数千年、火山灰や土の中で埋まっていた木です。
火山灰や土の成分を吸収し腐らずに半化石化した杉の事です。
この写真は秋田県と山形県の県境の鳥海山から出てきた神代杉です。
鳥海山が噴火したのが 記録では紀元前466年、今から約2500年前の事
2500年間埋まっていた木が腐らずに再び建築材として
使用できるのだから凄いですよね!
おそらく杉の油分が、2500年間この木を腐らせずに守ってきたのかな?
このように土などに埋まっていた木は、地面から掘り出して空気に触れると
杉の茶色っぽい色から独特の黒っぽい色に変化します。
神代の場合、杉だけではなくその他の木でも同じように変化します。
私の友人の所有している田んぼの中から、15年前に欅が出てきたんです。
地表から約40センチ程度の深さに埋まっていました。
この欅を掘り出してチェエンソーで切断した時に私は初めて目の前で
色が変化していくのを目撃しました。
話には聞いてましたが、実際に目の前で色が変化していくのを目撃すると
科学の実験を見ているようで、友人と何度も削って色の変化を楽しんじゃいました。
この欅は千葉県の千葉市から出てきた木なので、
ましてや地表から40センチと非常に浅い所から出てきても「神代」になってました。
貴方の街からも地面の中から木が出てきた時は、削って見るともしかしたら
このような不思議な色の変化を見る事が出来るのかもしれませんよ。

「木元 竹裏」

2009年10月17日 | Weblog
「木元 竹裏」と言う言葉をご存知でしょうか?
この言葉は昔の職人が、木や竹を鉈で割る時にどちら側から鉈を入れるか
分かりやすく言った言葉です。
木は 元(下)から裏(上)へ向って鉈を入れて、
竹は 裏(上)から元(下)へ向って鉈を入れて割れば
真直ぐ綺麗に割れるそうです。
昔の職人さんは、この様な言い方で分かりやすく伝承したのでしょう
来年の夏に流しそうめんを企画してる人は、是非この言葉を思い出して
竹を割って試してくださいね。
夏前に書けば良かったですね。

黒竹

2009年10月16日 | Weblog
この写真の竹は黒竹です。
和室の「飾り窓」「欄間」「天井の竿縁」などに使用されます。
よくこの竹は、色を着色してると勘違いされますが天然の状態で黒いのです。
但し、生えてきた時は青色をしてます。
9月では真っ青でした。
この写真を撮ったのが10月上旬です。
写真の左側が今年生えてきた黒竹で、右側が昨年生えてきた黒竹です。
太さが3センチまでは黒いのですが、
それ以上太くなると黄色が混ざり「虎竹」と呼ばれる様になります。
この竹の子も食べられますよ

19世紀 エジソンが真竹の繊維を炭化させたものをフィラメントに
使用して電球を発明した事を知ってましたか?