藤井省三著『魯迅――東アジアを生きる文学』を読む。
東洋史特講Ⅱのリポートを書くための参考資料として読んだのだが、これが意外に面白い。
太宰治の『惜別』はあまり評価が高くないが、竹内好が酷評したからだとの由。拙は『惜別』を面白く感じたので新潮文庫版の奥野健男の解説が心外であったが、奥野は竹内の評をほぼそのまま踏襲したらしい。
新潮文庫版の太宰の小説の解説が主に奥野だったのでその評価が人口に膾炙したようだ。
著者は東アジアにおける「魯迅読み」の歴史をこの書の主題の一つにしているので、最後に村上春樹の「魯迅読み」を考察している。
村上春樹、読んでみようかと思ったが、『魯迅』という著作を読んで、村上を読んでみようかとはチト違うような気もする。
ともあれ拙の魯迅観が若干変化した著書ではありました。
東洋史特講Ⅱのリポートを書くための参考資料として読んだのだが、これが意外に面白い。
太宰治の『惜別』はあまり評価が高くないが、竹内好が酷評したからだとの由。拙は『惜別』を面白く感じたので新潮文庫版の奥野健男の解説が心外であったが、奥野は竹内の評をほぼそのまま踏襲したらしい。
新潮文庫版の太宰の小説の解説が主に奥野だったのでその評価が人口に膾炙したようだ。
著者は東アジアにおける「魯迅読み」の歴史をこの書の主題の一つにしているので、最後に村上春樹の「魯迅読み」を考察している。
村上春樹、読んでみようかと思ったが、『魯迅』という著作を読んで、村上を読んでみようかとはチト違うような気もする。
ともあれ拙の魯迅観が若干変化した著書ではありました。