goo blog サービス終了のお知らせ 

メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY 2011秋その2-4 《THE BOOK OF MORMON感想編》

2011年12月03日 | NEWYORK

いや~。面白かった!!「THE BOOK OF MORMON」。
トニー賞で観たANDREW RANNELSのパフォーマンスに衝撃を受けたのが6月。
でも今年はスペインに行っちゃったので、旅行資金は底尽き状態。
せめて脚本とCDで我慢するかとアマゾンで取り寄せたのだけど、作品に触れたらさらにはまっちゃって。

「これはオリジナルのキャストが残っているうちに行くしかない!お金は働いてればまた貯められるし。」
ってなわけでチケットを手配しようとしたのが8月始めだったっけな。
本当なら10月にも行きたかったのだけど、その時点で取れる日が11月中旬以降しか無くて。
そんな訳でこの旅行の日程も決まったという次第。

ちなみに取れた席はココ!

レギュラープライス155ドルの中でも一番後ろ、一番端っこの席の模様。
でも劇場が狭いおかげか、それなりによく見えた。
まぁしいて言えば、前に座った客のマナーが悪く、落着きなく動いていたのが難だった。
でも芝居の面白さでそんなの気にならなくなったけどね!
ところでこのH列。来年4月からは69ドルに値下げするとのこと。


さて。あらすじだけど、頑張って要約するつもりが長々となっちゃった。
意訳になったところもあったりして。
よく出てくるフレーズ、「SOMETHING INCREDIBLE」は偉業と訳しちゃいました。
ちょっと宗教っぽくしてみたかったので。

あとどう訳していいのか分からなかったのが「LATTERDAY SAINTS」。
直訳すれば現代の聖人って意味なんだろうけれど、モルモン教徒が自称として使っている宗教用語みたい。
LATTERDAYは現世の次の世界、神様が治める世界とプライスも作品中で語っているしね。
キリスト教分派ということになっているモルモン教は、その死後の世界を重視している模様。
ところがカニングハムは、LATTERをそのままLATE+ERとし「明日」の意味で使ってて、プライスに注意されるんだけどね。
でもフィナーレではみんなで楽しく「TOMORROW IS A LATTER DAY」と歌っていたり(笑)

それからSTUCKって言葉もしばしば出てきたな。
STICKの過去・過去分詞形だけど、支えるとかお荷物とか、くっつけるとか色々意味があるよ。
印象的なのが、カニングハムは親にSTUCK(お荷物)扱いと思われているんじゃないかと気にしていて、ケンカする前のプライスがそんなことないよとフォローする場面。
それを伏線とし、一幕終わりにプライスが「研修センターでSTUCKされただけだよ。」と言い放って、あわてて「今のはお荷物って意味じゃないから」と取りなす所に展開していくんだけどね。
うっとおしいカニングハムに少々キレても、本当に傷つけちゃいけないって思うプライスの人の良さが出ていたなぁ。

そんなエルダー・ケビン・プライスを綿密な役作りで演じたのは、ANDREW RANNELLS。
ミュージカル俳優としてでなく、声優としても活躍されている方。
日本のアニメもよく吹き替えているよ。
ミュージカル俳優としてのキャリアは2006年に「Hairspray」のLINK役からとWIKIではあるけれどそうではないみたい。
2000年初演のファミリーミュージカル、ポケモン・ライブにコジロー(James)役で出演している。
これメガヒヨがNYに行き始めた頃にオーディションが告知されたから、よく覚えているんだよね(笑)
その後にLINK、「Jersey Boys」のBob Gaudioとキャリアを重ねていくんだけど、何年も頑張った人が成果を出しているのを見るのはいいものだね。

Pokemon Live- Double Trouble/Double Trouble Reprise/Best at Being the Worst

もう一人の主役、エルダー・アーノルド・カニングハムを演じるのはJOSH GAD。
テレビ、映画でも活躍する俳優さん。
この方はとにかく芸達者!!
歌も色んなスタイルをこなすし、あの体型なのに身のこなしが素早い。
【♪MAN UP】では観客に動体視力を要求してくるので、ご覚悟のほどを。
ブロードウェイのキャリアを調べて見ると、やっぱり演じていた。「SPELLING BEE」のBarfeé役(笑)
そうそう。今日本公開中のアン・ハサウェイ主演の「ラブ&ドラッグ」にも出演しているね。
バイアグラのセールスマンの映画だって。面白そうだから観にいこうかな。

このミュージカルではナバルンギ役のNIKKI M.JAMESがトニー助演女優賞を勝ち取っているけれど、メガヒヨが観た日は残念ながらお休みだった。
でも代役のMELANIE BREZILLも良かったよ。
純真な女の子って感じで。

他のキャストでは、ジョセフ・スミス、プライスのパパ、モルモン教幹部を演じたLEWIS CLEALEが良かったな。
金属的な硬さを感じる声質がメガヒヨ好みだったので。
この方、昨年の「SONDHEIM on SONDHEIM」にもご出演されていたとのこと。
B'wayの中でもさらに歌唱力を問われるショーだから、かなりの実力派なんだろうな。


カニングハムがでっち上げをしているとき、背後で全否定しているのが面白かった(笑)

そうそうこのLEWISさんは、カーテンコールにジョセフ・スミスの格好で登場してらした。
作者の人たちもトニー賞受賞のときに、天国のジョセフにキミが獲った賞だよと呼びかけていたっけ。
これも一つの制作者によるオマージュなのかも(笑)
作中、「VERY ACTIVE IMAGINATION」という言葉が出てくるけれど、これってきっとジョセフ・スミスのことを指しているよね。
19世紀において、古代アメリカにユダヤ人が渡って来ただの、エデンの園はミズーリ州ジャクソン群にあっただの、信徒のみなさんには惑星をプレゼントなんて発想、凡人には絶対浮かばないもの。
まぁそんなことを言ったら、2000年前に水をワインに変えたとか、3000年前に海が二つに割れたなんてのも、「VERY ACTIVE IMAGINATION」の産物だなんて思ってしまう訳なんだけど!

てなわけで作品を思う存分楽しんだメガヒヨ。
もちろん出待ちをしたよ!
ミッショナリーやウガンダの皆さんはにこやかにサインをしてくれた。

ANDREWに写真をおねだりしたら、「もちろん♪」って気さくに応じてくれた。
JOSHにもお願いしたかったのだけどタイミングを逃しちゃったので、これはまたの機会のお楽しみに。

それにしてもANDREWは背が高いなぁ。
でもってすごくキャラクターが可愛らしいので、母性本能がくすぐられるんだよね。
今後仕事が殺到しそうだけど、いいものを選んで是非次の活躍につなげてほしいと心から思った。
もちろんプライス役もまだまだ続けてほしいけどね♪



8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
大作ご苦労さま! (クワスト)
2011-12-04 08:44:23
メガネヒヨコさま、すばらしいあらすじとレポをありがとうございました!!読んでいてメガネヒヨコさまの興奮が伝わってくるようでしたよ。私はこの舞台は最高に楽しんだのに、レポを書き留めなかったんです。この感動はいつでも思い出せるって思ったので(笑)。そのかわり、ソングリストを書き残しました。そのときはまだCDが出ていないし、プレイビルにも曲目が載っていませんよね。だから思い出しながら「こんなタイトルかな?」って書いておきました。

私も初めて見たときは、どっかんどっかんと受けまくって、次はなにがくるのか、とワクワクしていました。2回目は余裕がでたので(笑)センターステージばかりみなくて、ほかのキャストのリアクションとか見れたので、それも楽しかったです。


メガネヒヨコさまが見たときも、エイズ基金のオーディションやっていましたか?Joshがオークショナーになって脚本を売っていたのですが面白かったです。
返信する
Unknown (うつぼ)
2011-12-04 13:36:13
トニー賞で演じていた場面は作品の中でも電波に乗せて問題ない部分なのでしょうから(笑)
舞台で直に見るのが楽しみです!

メガネヒヨコさん、本当に素晴らしい記事をありがとうございました!!
返信する
ありがとうございます!! (メガネヒヨコ)
2011-12-04 18:06:05
クワストさん、こんばんは!
長いレポでしたが、読んで下さりありがとうございました。

たしかクワストさんはトライアウトかプレビューでご覧になっているんですよね。
先駆けてこんなに面白いものをご覧になっていたとは羨ましいです。
私も早く2回目3回目と観て見たいです。

エイズ基金ですが、モルモンチームはCDには参加していないんですよね
劇場を出る時にエルダーが持っているバケツに気持ちばかりの寄付はしてきましたけど、クリスマスソングが聞けたらもっと良かったなと思いました。
返信する
期待してて下さいね! (メガネヒヨコ)
2011-12-04 19:48:27
トニー賞って作品賞取った作品は次の年もパフォーンスあるんですよね(笑)
何を使ってくることやら…。

2月はまだまだオリキャスも残っているはずですので、是非楽しみにしていて下さいね!
返信する
わたしのときのドネーション・スピーチは下品でした(笑) (MARI)
2011-12-04 20:29:35
わたしは助演女優賞を獲った彼女が持ったバケツに寄付してきました(笑)

個人的に一番ウケたのは、プライス君のケツに例のアレが突っ込まれたシーンで(小学生か・笑)、一番ずっこけたのは終盤の「Metaphor」のシーンです。あとはそうねぇ、ああスターウォーズってやっぱりダサさの象徴なんだ、よしよし、とか(笑)

ところでメガヒヨさん、サウスパークの映画版はご覧になってますよね?もし未見であれば是非とも。わがおやっさんが歌をふきかえてまして、どうしようもなく下品で最高です。なんでしたらDVDお貸ししますので。どうでも良いですが、おやっさんのサイン入りなので、ある意味レアだと思います。あんなものにサインをねだったファンは、世界広しと言えどもわたしくらいなものだと思います。・・・いや、サインするオヤジもオヤジなんですけどね(笑)
返信する
まさかあの役は? (メガネヒヨコ)
2011-12-04 23:12:22
MARIさん、こんばんは!
サウスパークの映画版って、アメリカとカナダが戦争するって話ですよね。
それで、サダム・フセインの愛人となっている地獄の鬼みたいな人が、突然すごい美声で歌いだしたのが印象に残ってます。
まさかあの役ですか?
返信する
いえ、アレではなく (MARI)
2011-12-04 23:36:32
あのサタンの声(てか歌)をアテてるのはアイザック・ヘイズじゃなかったでしたっけ?違うかな?

おっさんが声をアテてるのは、例の子どもたちの革命ソング、「ラ・レジスタンス」です。レコーディングした後、回転速度を上げてわざと声を変えていますので、一聴しただけではわかりにくいかもしれません。というか、普通はわからないでしょう。歌い方に特徴があるので、わたしはすぐわかりましたが(笑)
本人は「自分が出た映画で一番ポピュラー」と自虐しております(笑)
ちなみに、彼曰く、あの歌はレミゼのパロディなんだそうです。意外とシャレのわかる人でしょう?(笑)
返信する
それって… (メガネヒヨコ)
2011-12-05 23:34:44
そういえば歌っていました、子供たち!!
というかそれってエラく贅沢な話じゃないですか?
あの美声を加工しちゃうなんて。
極上のトロをケチャップで煮込んでオムレツにしちゃう位!!(笑)

ハワードさんは本当にシャレ心のある方ですね!
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。