ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「『公務員が国民に対して情報を隠したら罰する』という法律を、まずつくらなきゃいけない」高野孟氏

2013年11月25日 | 日本とわたし
『国権』と『民権』の大綱引き!
これには絶対に負けるわけにはいかん!
綱引き中です!
参加者絶賛大募集!


今月の20日に行われた、秘密保護法案反対・メディア関係者らによる総決起集会。
その内容を文字起こししてくださったきーこさんの記事の中の高野氏の言葉が、とても腑に落ちたので、ここで紹介させてもらいます。

「公務員が国民に対して情報を隠したら罰する」という法律をまずつくらなきゃ11/20高野孟さん(文字起こし)

2013年11月20日 
秘密保護法案反対 メディア関係者らによる総決起集会

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/ZEaNSrn8A-s?t=36m06s

高野孟氏(『インサイダー』編集長):

本当にこれは、ジャーナリストのみならずですね、
安倍政権のもとで、ますます国権主義の方向に転がり込んで行く今の状況に対して、
『民権』というものを掲げる、守り抜く戦いだと。
最近、『民権』という事をはっきりと口にされたのは、皇后陛下だと思うんですけれど、
『民権』を守り抜くための戦いだ、という意味で、全国民的な問題だというふうに思います。

政府と国民という関係でいうと、情報公開という事が、まぎれもなく本来の世の中の流れであって、
また、それに付随するものとして、公文書管理の部分であるとか、
そういう事を今、全く、日本は不備になっているのが、どうやってつくって行くのか、という事が中心課題にあるので、
むしろ、菅さんが、菅直人さんが厚生大臣になって、「無い」と言われていたエイズの資料が出てきた、という事が象徴するように、
ま、こういう事例はいくらでもありますけれども、

「公務員が、国民に対して情報を隠したら罰する」という法律を、まずつくらなきゃいけないんじゃないか、
という事がまずひとつ。

それからもうひとつは、安倍の、これの推進するのが、アメリカの指図だという事ですね。
これに、二重のゆがみがあると思います。

すでに、07年に、包括的軍事情報保護協定というものを、政府は結んでいて
その中に、今回の秘密保護法案に出てくる要件が、全部書きこまれています
アメリカのために、国民に対して情報を隠す」という法律が、これだと思います。

これ、やはり思いだすのは、「イラクに大量兵器がある」というアメリカの情報を
全世界(の中)でコロリと信じたのは、小泉純一郎とイギリスのブレアだったという、
恥ずべき歴史
だと思いますね。
そして、その当時のマスコミも、きちんと批判が出来なかった。

そういう事が日常化するっていう事が、
この、同盟国と情報を共有するために、国民に対して情報を隠すというのが、この法案の本質だというふうに思います。

なんとかして、これを食い止めていきたいというふうに思います。
ありがとうございました。


↓高野氏のスピーチにあった、『民権』についての記事

皇后陛下お誕生日に際し(平成25年)
宮内記者会の質問に対する文書ご回答より一部抜粋

5月の憲法記念日をはさみ、今年は憲法をめぐり,
例年に増して、盛んな論議が取り交わされていたように感じます。
主に新聞紙上で、こうした論議に触れながら,
かつて、あきる野市の五日市を訪れた時、郷土館で見せて頂いた、
五日市憲法草案」のことを、しきりに思い出しておりました。

明治憲法の公布(明治22年)に先立ち、
地域の小学校の教員、地主や農民が寄り合い、討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で、
基本的人権の尊重や、教育の自由の保障、及び教育を受ける義務、
法の下の平等、更に言論の自由、信教の自由など、204条が書かれており、
地方自治権等についても記されています。

当時、これに類する民間の憲法草案が、日本各地の、少なくとも40数か所で作られていた、と聞きましたが、
近代日本の黎明期に生きた人々の、政治参加への強い意欲や、
自国の未来にかけた熱い願いに触れ、深い感銘を覚えたことでした。
長い鎖国を経た19世紀末の日本で、市井の人々の間に既に育っていた、民権意識を記録するものとして、
世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います。


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1 コメント

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sigenoさんへ (まうみ)
2013-12-06 10:45:38
何度もコメントを入れてくださり、ありがとうございました。

ですが、こちらのコメント欄に、凶器や殺すというような言葉を載せておくわけにはいきませんので、
本当に申し訳ないのですが、わたしの一存で消去させていただきます。
事後報告になったことをお許しください。
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