以下↓の短編映画は、2005年に、総務省・明るい選挙推進協会が、「若者の選挙離れ」への啓発キャンペーンの一環として製作したものです。
名前はズバリ『希望の党』。
前編後編合わせても20分弱の短い映画ですので、ぜひご覧ください。
ストーリーは、今わたしたちが突きつけられている、『希望の党』というウルトラ極右政党とは全く関係がありません。
これは、選挙権をいい加減に考え、投票行動を疎かにしていた大人たちが、選挙権をはく奪され…、という、選挙離れへの啓発のためのもので、
投票率が5割にも満たないことが多い日本の有権者すべての方々に、観ていただきたいと思います。
「希望の党」前編
「希望の党」後編
「原発ゼロを目指して」「消費税率10%の引き上げ凍結」、という言葉で、あっという間に人々の関心を釣った小池氏。
でも、よく考えてみてください。
「目指す」と言っただけで、期限も方針も全く明らかにされていないままです。
消費税10%の凍結も、立ち止まって考えようというあやふやなものにとどまっています。
そして「日本を一度リセットする」。
この極めて抽象的で乱暴な言葉は一体、どういう意味を持っているのか、なぜ記者は誰一人尋ねないのでしょうか?
さて、ゼロを目指すと言った原発(核燃料発電)と、極めて深い関係にある核兵器ですが、これについて彼女はずっと、確たる持論を発表していました。
この東京に米国の核ミサイルを、というのは、小池氏のウェブサイトにずっと掲載されていたものですが、今は消去されてしまっていますので、ここに紹介しておきます。
なぜなら、話が妙に今と重なっているからです。
日本有事3つのシナリオ
VOICE 2003年3月号
衆議院議員 小池百合子
現代コリア研究所主任研究員 西岡力
杏林大学教授 田久保忠衛
東京に米国の核ミサイルを
西岡:
アメリカが金正日政権を倒すと言っている時に、日本が袖手傍観していると、仮にアメリカが勝ったとして、その後に日本は見放されるでしょう。
あるいは、アメリカが本当に利己主義的になれば、彼らはアメリカまで届くテポドンだけはストップさせるが、日本を狙うノドンは放置するでしょう。
事実、ジュネーブ合意では、ノドンについては触れられていません。
小池:
軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうるのですが、それを明言した国会議員は、西村真悟氏だけです。
わずかでも、核武装のニュアンスが漂うような発言をしただけで、安倍晋三官房副長官も、言論封殺に遭ってしまった。
このあたりで、現実的議論ができるような国会にしないといけません。
今の国会は、時間とのせめぎ合いがほとんどで、労働組合の春闘と同じです(笑)。
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赤文字のところを、もう一度しっかりと読んでください。
そして今回、この会談が行われてから14年後の今、彼女はこう言っています。
希望の党に参加するための条件:
憲法(改正)への対応、それは安全保障にも関わるので、改憲と安全保障に対する姿勢を重視する。
参加前に、一人一人の考え方を確認し、個別に選別する。
安全保障政策については、
「いざという時、党内で右だ左だというのは正しくない」こと、
「リアルな安全保障が必要。北朝鮮の危機が迫る中でどうするのか。同じ方向性を持っていないと、党としての対応が揺れてはまずい」
希望の党と連携する方向の民進党議員の安全保障政策については、
「議論のための議論と、野党としての対案というニュアンスが多かったが、それを超えて『リアルな形での対応ができる安全保障政策』を共有したい」
核武装の選択肢は十分ありうる。
この考えは全く変わっていません。
「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢が十分ありうるというような、現実的議論ができるような国会にしなければならない」
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さて、この『希望の党』ですが、この商標は、小池百合子氏を権利者として、今から7ヶ月も前に出願され、今月9月の1日に出願されていました。
この出願日は、『都民ファーストの会』と『希望の塾』も出願し、商標登録を得ています。
なお、解散予告をする際に、安倍氏は、現時点で自公合わせて320議席を保有している政権なのに、国難を突破するためなどと言って解散し、選挙による議席獲得目標は233議席だと言いましたね。
おかしいと思いませんか?
どうしてわざわざ解散をして、選挙をして、それも国難を突破する(意味不明ですが)ための自党の議席が、90近くも減るのを承知って…これは本当におかしい。
もしかしたら、希望の党の動きを、はじめからわかっていたのではないか。
小池氏との話がついていたのではないか。
日本会議と密接につながっている輩に、日本社会を牛耳り、憲法を壊し、核武装をし、国体を尊び、子どもは飼い慣らし、基本的人権、平和主義、国民主権を無くすという悲願を達成されてしまうのでしょうか。
希望の党にすでに参集している議員は、筋金入りの日本会議メンバーです。
そして、冒頭でも書いたように、これから参集する議員たちはみな、個別に踏み絵を踏まされることになります。
安倍政権さえ倒せるなら、別に小池新党でもいいんじゃない?
と、まだそう思いますか?