ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ああみっともない!国会では死に体。バラエティショーでは水を得た魚。逆でしょ逆!

2015年09月06日 | 日本とわたし
辻元議員が「イライラの総合商社」だ…。
こんなバカげたことを質問にして問う番組、それに嬉々として答える人間が一国の総理大臣…。
なら言うよ。
安倍首相は「問われた質問に答えずに(あるいは答えられずに)逃げる卑怯者の総合商社」だ。


どちら(ミヤネ屋と委員会)も一応観ました。
そして、ふつふつと湧き上がってくる怒りと失望に、軽いめまいを覚えました。

もう一度言います。
それほど国民に理解してもらいたいと願っているなら、NHKに要請して、国会中継をカット無しで、実況中継すればいいし、
もっと理解を深めたいのなら、その国会審議の内容を、同時進行で分かりやすく解説しながら中継する国会ライブを流せばいいのではないですか?
全国放送で。
ならば、二度手間にならないで済むし、幅広い意見や指摘、それに答える方の言い分なども、全部いっぺんに伝わるじゃないですか。

今ほどに大事な事柄について審議しているような国会を、軽視しているとしか思えないような行動を取る人間は、しっかりと問責をし、責任を取らさなければなりません。


日本国憲法第63条
内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一に議席を有すると有しないとにかかはらず、何時でも議案について発言するため議院に出席することができる。


そもそも、野党には総理を呼び出す権限はないが、総理入りの審議を衆参ともに要求していた。
けれども、出席を要求できる権限は、自民党が握っている。
その真っ只中での、大阪でのバラエティーショー出演。
だから、抗議しているのです。

でも…安倍総理からすると、

出席したら最後、ガンガンと問い詰められる。
用意してきた答を読むだけでは済まないこともある。
というか、本人がそもそも理解できていないのかもしれない。
いや、理解しようとも思っていないのかもしれない。
もう彼の中ではすべてが決まっていて、それを変えることなどあり得ないのだから。
だから、のらりくらりと、訳のわからない言葉を並べ立てて時間稼ぎをするというような、なんともお粗末でみっともない答弁になる。
基本的に責められてばかりで楽しくない。イライラする。だから自然とヤジってしまう。そしてまた責められる。

で、欠席→ヨイショしてもらえて楽しいお友だちがいる番組に出て、言いたい放題言いに大阪まで行った…ということなんでしょうか。

でも、やはりいくらなんでもみっともない。
一国の、それも国会の審議が大詰めを迎えている時の、首長である人間がすることでしょうか?

以下は、ニュースをつまんだものです。

・安倍総理がきょう、大阪を訪れ、民放のTV番組に出演したことについて、参院特別委員会の理事懇談会で民主党などは、
「法案審議中に国会軽視」、来週8日の特別委員会までに経緯説明求め、
「納得できる説明がなければ、9日以降の審議に応じられない」と伝えました。



・鴻池委員長も厳しく批判をされ、北澤筆頭理事も、「毎回委員会に出てくるように求める」と発言されました。
来週、内閣官房から説明を求めることも確認されました。
国会に対し不見識で、不誠実な対応と言わざるを得ません。

・理事懇談会では、特別委員会が開かれている時間帯に、安倍総理がテレビに生出演していたことについて問題になり、
与党理事が官邸に、事情を確認することになりました。

というわけで、その問題となっている二つの番組のひとつ、『そこまで言って委員会』の様子をまとめてくださった、ミヤネ屋の時と同じLITERAの記事を紹介させていただきます。

↓以下、転載はじめ

辛坊治郎にヨイショされ竹田恒泰と嫌韓トーク
安倍首相が『そこまで言って委員会』でネトウヨに癒されてご満悦!

【LITERA】2015.9.7
http://lite-ra.com/2015/09/post-1459.html

なんなんだこの番組は? 
先日、本サイトでスクープしたとおり、安倍首相は4日の国会をサボって関西へ行き、読売テレビの2番組に出演したが、
4日の『情報ライブ ミヤネ屋』生放送に続いて、昨日6日、『そこまで言って委員会NP』(以下、委員会)が放送された。

『ミヤネ屋』の内容が、安倍首相の主張をなんの批判もなしに垂れ流す“タイコ持ち番組”だったことは既報のとおりだが、
『委員会』は、超タカ派の主張を繰り広げ、ネトウヨから絶大に支持されている番組で、安倍首相は同番組に、過去に十数回も出演している
より安倍礼賛色が強くなることは火を見るよりも明らかだったが、実際、放送された内容は、想像をはるかに超えるトンデモっぷりだった。

「左翼くんの安倍政権・安保法制徹底チェックスペシャル」と銘打たれた今回の放送。
安倍首相の出演は、番組開始30分後ぐらいからだったのだが、その前に、冒頭から「左翼(ひだり・つばさ)くん」なる着ぐるみのゆるキャラが登場



この「左翼くん」に、「国会前の安保反対デモは国民の声」「安保法案の正体は戦争法案だ」といったようなことを言わせ
それに対して、コメンテーターが一斉に反論して、袋だたきにするという仕掛け
ようは、咬ませ犬をつかって、安倍首相がスタジオ入りする前に、安保法制反対論をつぶしておくという“地ならし”を行ったのだ。
 
しかも驚いたのは、いざ安倍首相が登場すると、「左翼くん」が退場してしまったことだ。

「左翼くんの安倍政権・安保法制徹底チェックスペシャル」はタイトルだけ
『委員会』は最初から、安保法制について安倍首相に反対派の意見をぶつける気など、ツユほどもなかったわけである。
 
では、『委員会』は、代わりに安倍首相に何を問い、何を語らせたのか。
 
盛大な拍手と歓声(「ウヒョー!」という声まで聞こえた)に包まれながらスタジオに姿を現した安倍首相。



まずは司会の辛坊治郎からの、
「いま国会開会中で、(出演は)じつはまずいんじゃないですか?」という質問に、
「国民にしっかりと説明せよと言われておりますので、総理大臣の役目として、こういう番組をつうじて、国民のみなさまにわかりやすく説明したいなと思いまして」と返答する。
 
国会をサボって、全国ネットでもない偏向番組に出演する理由の説明にはまったくなっていなかったが、もちろん辛坊はスルー。
そして、安保法制について、安倍首相にこう話しかけたのだ。

「安保法案の話で、一般の反対している人の意見でいうと、この法律が通ると、もうほんとに世界中で、自衛隊が戦闘行為が実際にできそうなイメージをもっている人が多いんだけど
今回の法律、どう読んだってそんなことは一行も書いてないんで、なんでここまでの誤解が広がっているんだと思います?

 
明らかに自衛隊が戦闘行為に参加できる法律なのに、
「そんなことは一行も書いていない」「戦争法案は誤解」だと、先回りして言い分を代弁。
しかも、安倍首相が、
「私たちの説明の仕方にも問題があったのかなあと」と答えると、
辛坊は、
「まあ!謙虚ですね!」とすかさずフォローし、会場は爆笑という、吐き気を催すような茶番劇を見せつけたのだ。
 
しかも、驚いたことに、安保法制に関する質問はこれと、◯×形式で答えるコーナーの、「安保法案は戦争法案ではない」という質問くらい(もちろん安倍の答えはYES)
後はひたすら、安倍首相を礼賛し、マイナスイメージ払拭の機会を与えオトモダチ感覚丸出しの馴れ合いトークを繰り広げたのだ。
 
たとえば、先述の◯×形式で答えるコーナ―では、こんな調子だ。
Q.日本には偏向しているメディアがあると思う
安倍 △「この番組に出てるコメンテーターのような方が出れるような番組がね、増えればいいんではないかと言う人もいますね
 
Q.週刊誌の吐血報道は誤りである
安倍 ×「(咳をして手をみせるというギャグをとばしつつ)高杉晋作じゃありませんけど(笑)」
 
Q.うちの妻は布袋寅泰の大ファンである 
安倍 ◯「YESですね」

 
Q.辻元清美議員はイライラの総合商社だ
安倍 ×「非常に有意義な議論を…」(会場爆笑)

 
Q.橋下大阪市長は近い将来国政進出すると思う
安倍 ◯「可能性はあるんじゃないですかね
 
Q.日本はアメリカのポチではない 
安倍 ◯「YESですね
 
Q.委員会は東京でも放送するべきだ 
安倍 ◯「関西でなければ見れないっていうのもブランドなんですがね、でも東京でも見てみたいって人多いですよ

しかも、こうした安倍首相の回答に、辛坊はじめ、読売新聞特別編集委員・橋本五郎元米国務省日本部長のケビン・メア元外交官で評論家の宮家邦彦安保法制を合憲だと主張する日本会議系憲法学者の百地章ネトウヨのアイドル・竹田恒泰など、安倍応援団のコメンテーターたち聞いていて恥ずかしくなるようなヨイショを連発する
 
たとえば、70年談話については
辛坊が、「誰にも突っ込まれないような、本当に針の穴を通すような(よくできた)もの」、
百地が、「私は大変感動しました。よくやってくださったと思います」、
宮家が、「非常に歴史的な談話だったと思っているんです」とこぞって大絶賛。

アメリカ議会の演説についても
ケビン・メアが、「アメリカ国民の琴線に触れましたよ」「泣いている議員もいました」と褒め、
辛坊が、「アメリカ人が言うんだから間違いない」とお追従を述べた。
 
さらには、『委員会』ならではのネトウヨトークもあった。
竹田恒泰が、韓国の朴槿恵大統領について、
日米韓の三ヶ国首脳会談のときに、せっかく安倍総理が韓国語でちょろっと話しかけたのに、『フーン!』ていう態度をしたでしょう」と、嫌韓丸出しの悪口を繰り広げると、
安倍もうれしそうに、
聞こえにくかったのかねえ、私の発音がアレだったのか」と答える。
 
予備自衛官の葛城奈海にいたっては、拉致問題に触れて安倍首相に、
いざとなったら、自衛隊を救出に使うよということを言っていただきたい」などと、北朝鮮への武力侵攻を提案する始末だった。
 
そして、番組の最後には、前述の「左翼くん」が再登場。
辛坊の「それでは左翼くんと内閣総理大臣、歴史的な握手です!」というかけ声のなか、安倍首相と左翼くんががっちり握手をかわしたのである。
 


なんという茶番、なんというグロテスクな内容だろう。
わが国の総理大臣は、国会をサボって、こんな低レベルのネトウヨバラエティに出演していたのだ。
これが民主主義国家のトップに立つ者のやることだろうか
 
しかも、問題なのは、すでに本サイトで指摘したように、この番組出演が、例の『殉愛』騒動の“黒幕”Iによって仕掛けられたということだ。
 
Iは、『委員会』の制作会社A社の代表で、やしきたかじんの死後は、百田尚樹氏とともに、さくら夫人のイメージアップに奔走。
たかじん利権を自分たちのものにしようと動いていたとして、有名な人物だ。
 
さくら夫人が、「OSAKAあかるクラブ」への寄附2億円の放棄を、同団体に求めて協議を行った際には、百田とIが同席していたことが明らかになっている。
いくらたかじんとの仲が深かったからとはいえ、どうしてIが、寄附放棄を迫る現場に立ち会う必要があったのか。

さらに、『百田尚樹『殉愛』の真実』(宝島社)では、たかじん死去後、追悼番組を予定していた毎日放送に対し、
Iが、「これを流すと大変なことになるぞ」と脅して、中止させたことも暴かれている。
 
また、このIは、右翼人脈にも深く関わっており、在特会とのつながりも指摘されている
『委員会』は、元・在特会事務局長の山本優美子氏をゲストに招いたり、竹田恒泰氏が、「在特会がいいこともしたんです」と擁護したりと、
排外主義を肯定するかのような内容を、日曜午後に堂々と流布しているが、
その根本には、制作者のひとりである、I自身の志向が色濃く反映されているという。
 
そして、このIが、もっとも深く食い込んでいる政治家が、安倍首相なのである。

安倍首相が『委員会』に出演するようになったのも、もともとはIさんがきっかけだった。
安倍首相が『笑っていいとも!』出演時にも、花を贈っていた。
Iさんが『殉愛』騒動があって、読売テレビがさくら夫人を切った後、I さんを切れなかったのも、安倍首相との人脈をもっていたからではないか
」(在阪テレビ局関係者)
 
今回、安倍首相の来阪に会わせて、『委員会』出演をセッティングしたのもIだったという。
事実、4日に、安倍首相が読売テレビ入りしたときの映像が、『ミヤネ屋』で流れていたが、そこには、安倍首相を取り巻くIの姿が映し出されていた
 
そう考えると、安倍首相がこのタイミングで、この偏向番組に出演したのは、別に驚くような話ではないのかもしれない。
安倍はもともと、『委員会』とその下劣なネトウヨ人脈に、どっぷりと漬かっていたのだ。
そして、ここにきて、安保法制で総批判を受けたことで、ホームで慰められたいと、ネトウヨの巣窟に帰ってきたというだけなのだろう。
 
もっとも、そんな人物が一国の総理大臣を務め、こんな番組を放送する連中が堂々とテレビ局を名乗っていられるというのは、
やはり、民主主義の国としては驚きを禁じ得ないが…。
(小杉みずず)


反安倍さんから、抗議、問い合わせ先のお知らせをいただきました。
↓↓↓
[抗議、問い合わせ先 匿名OK、名前もメアド記入も要らない]

読売テレビ
http://www.ytv.co.jp/bangumishinsa/index.html

BPO
http://www.bpo.gr.jp/?page_id=1119

番組名「そこまで言って委員会NP」
放送局名 読売テレビ
放送日時 2015/9/6

みなさん、どんどん抗議、問い合わせをしましょう!

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