ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

4号機核燃料棒取り出し作業への、米国からの援助の申し出を受理したこと、ひとまずご報告!ど~ん!

2013年11月02日 | 日本とわたし
「東電が、福島第一の危険な収束作業に対する、アメリカからの援助の申し出を受け入れる」
(TEPCO accepts US offer to aid dangerous Fukushima cleanup)


↑この記事のタイトルを読んで、めっちゃ嬉しかったのやけど……読み進めていくにつれて、また不安がこみ上げてきました。
この記事の中には、どういう援助になるのか、具体的な内容は一切書かれてないのです。
しかも、やっぱり、11月の中旬から開始すると言うてます。(8日とは書かれてない)
そして一番の問題は、一回でも失敗したらとんでもないことになる、と言いながら、
ほな、その周りで暮らしてる人らは、いったいどないしたらええのか、ということには、全く言及されていません。
それはあかんやろ?
まずはどういうふうに逃げるのか、どこに逃げるのか、取り急ぎせなあかん放射能対策はなにか、
それを、国はきちっと準備できてるのか、

そこが全くわからんままです。

もしかして、日本のみなさんには、きちんと知らされてるんでしょか?
もしそれならええんですけど……。


それと、アメリカだけでええのかな?とも思います。
他の国を混ぜとかな、また元の木阿弥なんとちゃうのかな?
それに、どうしても、この作業でないとあかんのかな?
他の方法を提案してるとこ、あるいは人はおらんのかな?
それは、今やろうとしてることよりも、少しでも安定性があったり、安全が望めるもんとちゃうのかな?
アメリカは、日本を散々使てきました。
これからもガンガン使う気まんまんの国です。
アメリカの経験と専門知識を入れることに、わたしはなにひとつ反対を唱えるつもりはないんですけども、
きちっと線引きだけはしてもらいたいんです。

助けてもろたからいうて、向こうの核のゴミを引き受けるとか、廃炉に先駆けて、アメリカの企業がどんどん介入してくるとか、
もっと細かいとこまで、これ以上、日本を属国扱いさせんよう、それはそれ、これはこれ、という姿勢を持ってほしいんです。
ほんで、どさくさに紛れてまた、あと5年で切れる原子力協定を、次の30年間、またそのまんまってなことにされてしもたらどうにもならんのです。
なんでかって?
「日米原子力協定」みたいなクソッたれ協定を、自民党が結んでしもたことが、今の日本の不幸の始まりやったからです。
『核の平和利用』やなんて騙し文句に、一番利用されたんは、他のどこの国でもない、日本やからです。
日本は、この協定のおかげで、大量の使用済み核燃料を、「MOX燃料」や「核燃料サイクル」として使用せなあかんと決められてしもてるんです。

そやから、この作業への援助を受けるかわりに……という話には一切せんと、はっきりと宣言し、それを報道すること。
それを訴えていかなあかんと思います。

↓以下、原文を翻訳してみました。わたし程度の英語力なので、あちこちおかしいとこがあるかもしれません。
ご容赦を!


「東電が、福島第一の危険な収束作業に対する、アメリカからの援助の申し出を受け入れる」
(TEPCO accepts US offer to aid dangerous Fukushima cleanup)
11月2日

http://rt.com/news/fukushima-tepco-us-aid-139/

福島第一原子発電所の事故収束、および廃炉作業に対し、アメリカ政府が援助を申し出ていたが、
東京電力(TEPCO)が、その申し出の受入れを決定した。
4号機から使用済み燃料を取り出すという(生命の危機を伴う)重要な作業が、その援助の始まりになる。

東電社長の廣瀬直己は、
「米国エネルギー庁長官アーネスト・モニツ氏(Ernest Moniz)が、事故原発を視察に訪れた金曜日に、決断を下した」と発言している。

東電のウェブサイト上にて公開された、廣瀬氏の声明文

「モニツ長官と私は、本日の会談の中で、日米二か国のみならず、全世界における原子力発電、および廃炉産業に貢献するために、
原子力発電所の安定性や、廃炉のためのテクノロジー、そして知識を共有することによって、
(両国間の)連携をさらに強化する必要性がある、ということで意見が一致しました」


2012年、日本とアメリカは、民間の原子力問題に、より一層の力を注ぐことを目的として、二か国間協議委員会を設置した。

福島原発の非常時における対応や、規制の問題に関する意見を交換するために、月曜、日米の委員会が、ワシントンDCで会合を行う予定になっている。

東電社長は、
「福島第一発電所への、アメリカの経験と専門知識の注入は、日本にとって大きな希望となるだろう」と述べた。
「廃炉への多くの挑戦に、我々は連携をして臨む予定である」と、日本の公営放送局NHKへのインタビューの中で話している。

金曜日、エネルギー庁のモニツ長官は、使用済み燃料プールから核燃料を取り出す予定になっている、損傷の激しい4号機の視察のために、福島第一原発現場を訪れた。

廣瀬氏の案内により、アメリカの当局者は、汚染水の貯蔵タンクや、放射能汚染水処理施設などを含む、原発施設内の他の施設も訪問した。

「4号機の使用済み核燃料棒を取り出す作業は、予定通り、11月中旬から始まることになりそうです」

と、2011年3月に、福島震災によって一連の原発事故が起こってから後に、福島を訪れたアメリカ当局者の中では最もランクが高いモニツ氏は語った。

第4号機の使用済み核燃料棒の取出しは、東電にとって、最も困難で危険な作業である。
それは例えば、たった一回の誤った動作が、すでに非常に深刻な惨事である前回の事故の、何倍ものすさまじい量の放射性物質が、大気中に放たれる可能性を招いたり、
あるいは、すでに深刻な被害をもたらした大爆発の、何倍もの規模の爆発を招くことになりかねない、というような。

4号機には、チェルノブイリの10倍以上のセシウム137が、保管されている。
この福島で、もう一度核災害が起これば、この惑星にとって、命とりとなる大災害の始まりになる可能性もあると、科学者らは警告している。
しかし、この11月中旬から始まる使用済み核燃料取出し作業は、この先何十年もかかると予想されている廃炉作業への、第一歩に過ぎない。


モニツ氏は、
この除去作業は、「国際的な目覚ましい貢献」であり、「我々皆が、今後のステップが順調に、能率よく安全に進んでいく様子を、興味深く見守ることになるだろう」と語った。

TEPCO accepts US offer to aid dangerous Fukushima cleanup
Published time: November 02, 2013 19:39 Get short URL


4 reactor building at TEPCO's Fukushima Dai-ichi nuclear plant in the town of Okuma, Fukushima prefecture in Japan (AFP Photo)

Tokyo Electric Power Company (TEPCO) has accepted Washington’s offer to help with the cleanup and decommissioning of Japan’s Fukushima Daiichi nuclear plant. The move comes as TEPCO prepares for the major operation of removing fuel rods from Unit 4.

TEPCO president Naomi Hirose said the decision was made Friday when US Energy Secretary Ernest Moniz visited the nuclear plant.

“Secretary Moniz and I became consistent through our talking today with the necessity of further strengthening cooperation, to contribute to the nuclear power and decommissioning industry not only between the two countries but throughout the world, by sharing and accumulating technology and knowledge towards the stability and decommissioning of the power station,” Hirose said in a statement published on TEPCO’s website.

In 2012, Japan and the US created a bilateral commission to strengthen engagement on civil nuclear issues.

A Japan-US commission is set to meet in Washington, DC on Monday to exchange opinions on Fukushima emergency response and regulatory issues.

TEPCO’s president said he has “high hopes” that Japan will “benefit from US to experience and expertise at Fukushima Daiichi."

"We will work together to tackle many challenges toward decommissioning," Hirose said in an interview with Japanese public broadcaster NHK.

On Friday, US Energy Secretary Moniz visited the crippled Fukushima plant to inspect preparations to remove fuel rods from a storage pool at Unit 4.

Escorted by Hirose, the US official also visited other facilities at the plant, including storage tanks for contaminated water and radioactive water treatment units.

"It appears that spent nuclear fuel will begin to be removed from Unit 4 as scheduled in mid-November," said Moniz, the highest ranking US official to visit Fukushima since a March 2011 earthquake and tsunami caused a series of nuclear meltdowns at the plant.

The fuel removal at Unit 4 is said to be the toughest and most dangerous operation for TEPCO; one wrong move could result in horrific quantities of radiation being released into the atmosphere or cause an explosion many times worse than the original disaster.

Reactor 4 contains 10 times more Cesium-137 than Chernobyl did. Scientists have warned that another nuclear disaster could be the beginning of an ultimate catastrophe for the planet. The mid-November fuel removal operation will be just the first step in a decommissioning process that is expected to take decades.

Moniz has stated that the cleanup operation “has global significance” and that “we all have a direct interest in seeing that the next steps are taken well, efficiently and safely.”

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10 コメント

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まうみちゃん (二朗)
2013-11-03 14:32:50
いつも情報をありがとう!メールもしたけど僕はサラリーマン達を呼び込むためのスーツデモをやりました。
相当に必死なんですが世の中の人々は知らん振りです。
4号機についてもFAでスピーチしました。あなたからの情報をできる限り拡散するためです。
一生懸命やってるのですがこの日本政府はクソッタレで次から次からろくでもないことを国民に押し付けてきます。戦い叫ぶ人がもっと増えなければこの国は終わりです。どうしたら良いのか苦しい戦いは続きます。諦めてはいませんが、緊急を要することには対処できません。
どうすれば良いのか…
疲弊するのを待っているのでしょうね。
逃げ出すことはしないと決めました。
返信する
Unknown (よもぎ)
2013-11-03 16:10:27
東電への抗議として広まる「電気代不払いプロジェクト」
と言うのがありましたがいかがでしょうか
電気代を払わないと言うわけではないようです

ほんとに次から次で疲れますね。
返信する
残念ながら… (白やぎ)
2013-11-03 20:55:39
記事中にもあった通り、東電社長のコメントを含めNHKのニュースで流れました。
自分が確認した限りでは、このNHKのニュースが唯一、援助受け入れについて報じたものです。

しかし、見出しからもわかるように、あくまでも「汚染水問題」がメインであり、燃料棒取り出しについては触れられる事もなく「廃炉」のひとくくりで丸められています。

米長官 汚染水問題で東電と技術協力強化へ 2013年11月1日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131101/k10015751801000.html

この中で
>汚染水の処理や地下水の汚染の防止、それにメルトダウンした燃料の回収など5つの分野で技術協力を強化することで一致しました
とありますが、どんな5分野なのかすらあいまいです。

この5分野については、東電のHPに社長のコメントが掲載されていました。
米国エネルギー省モニツ長官の福島第一原子力発電所ご視察について 平成25年11月1日 
東京電力株式会社 代表執行役社長 廣瀬直己

(…中略)当社は現在、5つの分野に関して、DOE傘下の国立研究所との技術協力関係を構築するべく調整をしていますが、今回、モニツ長官との会談を通じて、発電所の安定化と廃炉に向けての技術と知見を共有・蓄積し、二国間はもとより世界の原子力発電や廃炉事業に貢献すべく、協力関係を一層強化していく必要があるとの認識で一致しました。
<5つの分野>
・地下水汚染防止
・原子炉建屋内の止水
・廃止措置における廃棄物の処理・処分
・燃料デブリの回収並びに保管・処分
・汚染水の処理
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1231868_5117.html
ただ、残念ながらここでも燃料棒について具体的な記述はありません。

先日の取り出し認可の件でも
 規制委員会は、東電が提出した実施計画について審査を実施。その結果、「使用済燃料は十分に冷却されており、燃料破損が生じた場合でも周辺公衆に対する被ばく線量は十分小さい」とし、「落下試験においても燃料被覆管の密閉性が確保されていた」と評価した。(マイナビニュース 10月30日)
 
 東電は昨年7月、試験的に取り出した未使用の燃料2体で腐食が確認されなかったことなどから、プール内の燃料の健全性は確保されているとみている。(産経新聞 10月31日)
 
 東電は水中カメラを使った燃料の健全性の確認方法や、破損していた場合の作業員の被ばく低減策などを示し、規制委は「災害の防止上、十分なもの」として計画を認可した。
更田豊志委員は「予想しないこともあると思うので、十分な監視を行うべきだ」と述べた。(毎日新聞 10月30日)

と、どのメディアも「東電の計画が妥当である」との報道をしており、10月31日付の河北新報ではゲンダイ同様、規制委田中委員長が「使用済み燃料は潜在的に大きなリスクを持つ。汚染水以上に心配だ。14年末まで終えると言うが、そんなにうまくいくか分からない」と述べた。とのコメントをのせています。
当初から4号機の危険性は指摘されているはずなのに、「燃料破損が生じた場合でも周辺公衆に対する被ばく線量は十分小さい」とは…。

しかも規制委員会のトップ本人が「汚染水以上に心配。そんなにうまくいくかわからない」と考えているのなら、失敗が許されない作業だからこそ、なぜこんなずさんな計画を認可したのか?

そしてついに今日…
燃料最多の福島第一4号機、月内に取り出し開始 11月3日 読売オンライン
 東京電力が福島第一原子力発電所4号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出す計画について、原子力規制委員会は2日、取り出し用設備の最終検査で安全が確認できたとして、東電に今週にも「合格証」を交付する方針を決めた。これを受け、東電は、月内に取り出し作業を始める。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20131103-OYT1T00193.htm

ここまできても、まだ「安全神話」は頑強に残っているのだ…としか思えません。

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二郎さんへ (まうみ)
2013-11-04 02:40:33
二郎さん、実際に、文字通り毎週、心身ともに必死で訴えているにもかかわらず、周りは無関心を決め込んでいる。
このことに対する疲弊感。
それがどれほどのものか……尊像を絶することやと思います。
そんな中、4号機についてのスピーチ、本当にありがとうございました!
やっとやっと、アメリカが動いたけれども、これもまあ、ガス抜き程度のことかもしれません。
けれど、こちらで必死に、それこそこの2週間という間に、
寝食を削って手紙やFAXを送り続けた人、
直接場所に行って、直談判をした人、
小さな子どもを持つ親御さんから活動家まで、
最後まで諦めてはならないと、今もその運動を続けている人たちがいます。
もちろん、日本のためというのが一番だけれども、回り回って自分たちに、そして地球という惑星に影響が及ぶということに気づいた人たちが、
粘り強く伝え続けること、訴えを起こすこと、直訴すること、
これしかやはり、無いのでしょう。

本当に本当にしんどいですね。
でも、わたしも、二郎さんと同じく、逃げ出すことはしない、と決めました。
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よもぎさんへ (まうみ)
2013-11-04 02:44:05
あのプロジェクトの紹介を、こちらでもしようかしまいか、ずっと考えていて、まだ答が出ていません。

それは、あの会社がまだ会社として存続していて、まず一番に削るのが、事故原発への処理にかかる費用だからです。
作業員の方々をとりまく環境は、それでなくても最悪なのに、今以上に削らせることを恐れています。

他の、原発を支援している企業や銀行は、事故原発を抱えているわけではないので、徹底した不買運動を進めたいと思うのですが。
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白やぎさんへ (まうみ)
2013-11-04 02:46:02
日本在住でないと知り得ない、細かな情報をありがとうございました!
しかも、よくわかるようにまとめてくださって、とても助かります。

このコメントもまた、記事の続きとして載せさせてもらいますね。
わたしには、翻訳はしたものの、どうしてもあの記事について、のんきに喜べないひっかかりがあります。
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眞海ちゃんありがとう! (二朗)
2013-11-05 09:34:27
ただただ皆さんにありがとうと。
眞海ちゃんにありがとうと。
そう言いたいです。

毎週抗議を行って、77回です。
そしてそのほかにパパママやスーツデモ
体が悲鳴を上げ始めました。
それでも頑張るしかないんですね。

応援してくださっている方々の
気持ちを胸にこれからも頑張ります。
私の目の黒いうちになんとか!!
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ぶっつけ本番 (terryjam)
2013-11-05 11:46:31
実際の燃料輸送容器を使って作業の安全性を確認する実証試験を追加という記事をさきほどどこかで見かけました。

どうも、事前に実証実験するの忘れてたそうで。
まさかのマジでぶっつけ本番だったらしいですね(笑)。
作業手順も練習なしなんでしょうねぇ。
子供の発表会でさえ事前に立位置、ハケ位置確認するのに・・・。

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二郎さんへ (まうみ)
2013-11-05 11:57:08
二郎さん、疲れてきたら、思い切って休みましょう!
体が悲鳴を上げるのは、もう頑張って我慢して、限界の寸前にきてる時です。
77回もの、毎週の、休み無しの、底なしの、あても無しの、連続は、人間の心身にかなりのダメージを与えます。
結果が見えない、光が見えない、どうしたらいいのかわからないけれども、やらないわけにはいかない。
これは相当のストレスにつながります。

がんばるしかないけれども、二郎さんが任そう、とにかく休もうと決めたら決めたで、物事も人も動きます。
とにかく、ご自身の勘に添うことが大切です。
七転八倒した人間からの助言やと思て、考えてみてください。
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terryjamさんへ (まうみ)
2013-11-05 12:04:45
そのニュース、わたしも読みました。
それで、なんとまあ、この期に及んで同じノリでやろうとしてたのかと……。

もうこれは、徹底的に、しょうがないで済まさないで、どういう工程をどういう人間がどういう手順でやるのか、そして万が一の事故の際には、どういう手はずになっているのか、それを市民ひとりひとりに伝えてからでないと開始してはならないというふうにしないと。
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