ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

熱烈希望!軍隊は救助隊に!武器工場は救助のための道具や機械の生産に!研究者は新たな救助器具の発明に!

2015年09月30日 | 日本とわたし
昨日、またこの冬もお世話になる、かなりご高齢のオイルバーナーの、使用前の点検と掃除をしに来てくれたおじさんに、
いくら地下室といえども、この季節にしては生暖かく湿度が高い密室の中で作業してくれたので、さぞ喉が渇いただろうと、
すでに車の中にいて、次の派遣場所へのナビゲートの設定をしていた彼に、冷たいお水を持っていきました。

すぐに世間話が始まって、彼はどんどんと、身内のこと、友だちのこと、固定資産税のこと、医療保険のこと、固定資産税のことなどを話し始めました。
そしてもう、全く止まる気配がありません。
結局30分以上、彼は車の中から、そしてわたしは運転席側の窓の向こうに立って、話に花を咲かせることになりました。
いや、花を咲かせていたのはもっぱらおじさんの方で、わたしは相槌を打ちながら、ほとんど聞き手に回っていました。

いろんな話題が上がったけれど、いつも行き着く先は、税金の使い道が正しくない、というところ。
だから彼の頭の中では、このことが一番の問題なのでしょう。
そしてそれは、わたしの頭の中でも、大きな問題になっています。

彼の身内にも、そしてわたしの身内にも、そして息子たちの友人の中にも、軍隊に入隊した人がいます。
年々志願する人の数が減ってきたので、今や映画館のスクリーンはもちろんのこと、テレビ画面にも、まるでハリウッド映画の予告編のような、見た目はすごくカッコ良い募集コマーシャルが流されまくっています。
よくこれで文句が出てこないもんだと、目にするたびに思います。

「もうさ、その甥っ子は母子家庭で、暮らしが大変だったわけだ。
そこに、いろいろ資格が取れる、それも特殊で先々役立つことは保証する、みたいなもんばっかでね、
さらに、学ばせてもらうのに金をくれて、しかもその施設たるや、とんでもなく金がかかってるような豪華なもんばっかでさ、
食事もタダ、宿泊もタダ、親を呼んで懇親会なんかした日にゃあ、あんたがこんな立派なとこで勉強してるだなんて…と感激しまくられるわけよ。
その費用は、俺たちの税金から出てんだよね」

いろんな環境の、立場の人が、それぞれの事情や理由で入隊しています。
よく言われているように、移民で、家庭が貧しくて、けれども体は頑丈で、向上心があって、という人。
ただお金のためだけではなくて、もともと軍隊ゴッコが大好きで、兵士になりたくてなった人。
経済上の問題は全く無くても、身に付けたい資格が取りやすいからという人。
そしてもちろん、国のために、人々のために、自分を役立てたいという気持ちで入った人もいます。

でももし、軍隊というものの本質と、戦争に至る真の経緯を知っても、軍というものに所属したいと思うでしょうか。
人を殺し、人に殺されるという、人として許されない行為に順応できるために、徹底的に訓練されても、結局はその現実の凄まじさに身も心も蝕まれてしまいます。
現役兵の自殺は、2011年の時点で、2年連続で150人を超え、その年はそれを上回る過去最悪のペースになっていました。
さらに、退役軍人の自殺は、推定で年間6500人にのぼるとみられています。
意味の無い戦争に、4兆ドル以上もつぎ込んで、その戦争で傷ついた兵士たちを助ける金は無いという軍部。
対テロ戦争などという名目で、もともと足りない要員の中で、何度も同じ兵士が前線に行かされるという現状。
そして心を病み、体を傷つけ、ちゃんとした補助も支援も受けられないまま自殺する人が、年々増えています。
この異常さ、この恐ろしさを、軍という化け物にしがみついて欲を満たしている者たちは、無視し、隠し続けているのです。

そして何よりも異常なのは、その戦争というもののほとんどが、捏造された理由によって始まっているということ。
こんな酷い犯罪が、どうして今もまだ許されているのでしょう。
その犯罪に巻き込まれ、あるいは自ら進んで加わっていった人たちを、わたしたちはどうやったら救うことができるのでしょう。


ユキノシバリさんのブログに、かの『トンキン湾事件』について書かれた記事があります。



トンキン湾事件、攻撃されないなら、攻撃を捏造すればいいじゃない?【集団的自衛権】
https://shibari.wpblog.jp/archives/5692

世界最大の軍事国家であるアメリカが攻撃されると想定する「集団的自衛権」が、日本で議論されている。

米国は、ベトナム戦争に介入する口実として、北ベトナムが、一方的に魚雷攻撃したとでっちあげた。
攻撃されなくても攻撃を捏造して、反撃を正当化するという手段は、歴史的に繰り返されており、トンキン湾事件も、そういった例の一つである。

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という書き出しから始まるこの記事をぜひ、全部読んでいただきたいと思います。

ベトナムはそういった、反撃という破壊と殺人行為を正当化するための捏造によって、あの長い長い年月の間、途方もない苦しみを受けました。
イラクの場合も同じく、もっともらしい虚偽をでっち上げ、国内に暮らす市民に対しては、やらなければやられるという恐怖感を、テレビ画面の色別危険度表で毎日植えつけ、
そして…すでに戦場に駆り出されている兵士たち、そして戦死をした兵士たちに、あなた方が良いと思ってやっていることが、すべては虚構の中にある殺人と破壊に他ならないというようなことを、
口に出したり書いたりすることが、とても憚れるような社会の雰囲気を、メディアは作り上げることに成功しました。

この凄まじいまでの理不尽と大罪を、世界はいつまで放置しておくのでしょう。
そしてこの、星条旗で身を隠した軍需産業でブクブク太った輩らに、どこまでも従おうとする政権を、わたしたちはいつまで力を与えたままでいるのでしょう。

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Louis Farrakhan:
私がイスラエルに行くかどうかですか? 
イスラエルは、私が今行くのには、適当な場所ではないと思います。
多くのユダヤ人は、私に良いイメージを持っていないので。

Mike Wallace:
あなたは、ナイジェリアに行きましたね。
ファラカーンさん、ナイジェリアはよく言われるように、アフリカで最も腐敗した国であるだけではなく、世界で最も腐敗した国かも知れません。

Louis Farrakhan:
ああ、それは違います、ワラスさん。

Mike Wallace:
私が訪れた中では、最も腐敗した国です。
私は25年前に訪れ、最近では昨年も再訪しました。

Louis Farrakhan:
わかりました。
だからどうだと言うのです? 
35年、ナイジェリアは、それだけの歴史しか持たない国なのです。
それに対してアメリカは、226年の歴史を持ちます。
あなた方は民主主義を愛しますか? 
しかし、あなた方はアフリカで、あなた方が採用したばかりの政治体系を、強制しようとします。
黒人が、米国で投票権を獲得したのは、今からせいぜい30年前のことなのです。
あなたは、誰が腐敗していて誰が腐敗していないかを、決める立場にはないのです。
あなた方は黙っているべきです。
あの国民をよく知っている人々に、彼らが困難を乗り越えられるように、助ける仕事をまかせるべきです。
しかし、アメリカは口を閉ざしているべきです。
アメリカ以上に腐敗した国は、地球上に存在したことがありません。
そうです! 
私はアメリカにも、ワラス氏あなたにも、ナイジェリアが世界で最も腐敗した国だと表現するのを許しません。
あなた方は、あれほど多くの人間の血を流したというのに。
ナイジェリアが原爆を落とし、広島と長崎の人々を殺しましたか? 
何百万人ものアメリカ原住民を殺しましたか? 
あなた方がどうして、道徳的審判者の態度を取れますか? 
あなた方は黙っているべきだと思います。
手をあれほど多くの血で汚したアメリカは、発言する権利などありません。
私には話す権利があります。
私の手には、その血がついていないからです。
もちろん、ナイジェリアには腐敗があります。
資源の管理にも誤りがあります。
権力濫用もあります。
権力濫用は、この国を含めて、世界中の国に存在します。
だから、聖人ぶって、彼らに説教するのはやめてください。
むしろ彼らを、助けようではないですか。

Mike Wallace:
説教などしていません、質問をしただけです。
それには答えてもらいました。

Louis Farrakhan:
あなたは、「あの国は世界で最も腐敗した国だ」などと言います。
それは全く意味がありません。


Mike Wallace:
他にもっと腐敗した国があると?

Louis Farrakhan:
はい、私はその国に住んでいます。
私はそこに住んでいます。
まったく、あなた方は、この地球上で、恐ろしいことをたくさん行なってきました。
ですから、あなた方は、発言するべき人ではないのです。
あなた方は、非難がなされる場合、黙っているべきなのです。
これが私の意見です。


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世界最大の軍事テロ国家と成り果ててしまったアメリカという国の在り方に、心を痛めている人、怒りを感じている人、抗議をしている人が、この国の中にもいます。
どんなに声を上げ続けても、一向にその行いや指針は変わらず、もしかしたら絶望であるかもしれないと思っても、
だからといって黙ってしまったら、世界はもう絶対に変わらないし変われない。
未来にもつながらない。
だから、ただただ言い続ける、考え続ける、伝え続ける。
世界のどこかで、誰かが、まるで世界地図に押した小さなピンのように、自分でも無意味かもしれないとふと思ったりしながら、それでも平和を求めて立つこと。
それが少しずつ、僅かずつ、けれどもひとりふたりと増えていけば、いつかピンで世界地図が埋め尽くされる日が来るかもしれません。
正しくないことは正しくないと言う。
いやなことはいやだと言う。

戦争は犯罪です。
人を殺し、町を破壊し、破壊後も長年、汚染や毒物の害に苦しめる。
戦争は勝った側も負けた側も、軍部はもちろんのこと、仕掛けた財閥や大企業、そして軍需産業の責任者たちは、戦争犯罪者として罪に処すべきです。
人殺しを仕事にする。
人殺しの道具の製造で暮らしを支える。
そんな物事がこの世から無くなる日が来るまで、わたしたちは根気よく、抗議し続けなければなりません。

税金の使い道に目を光らせる。
まずはそれがはじめの一歩だと思います。
戦争や兵器に通じる部所や物事に、わたしたちの税金を使われないよう、町議会や村議会に足を運んでみてください。
そして、あなたが暮らすその町や村の議会から、税金の使い道について正すこと。
それが県につながり、地方につながり、国につながっていくように、しっかりと見張っていかなければなりません。
暮らしていく中にそのようなことを加えるのは、なんだかとても面倒な感じがしますが、なんてことはありません、すぐに慣れて日常茶飯事になります。
けれども、そんなことは絶対に無理だという人もいらっしゃると思います。
何か、どんな方法でも良いので、良さそうな、自分に合いそうな、だから続けられそうなことを見つけ出してください。

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今年の2月に、こんなニュースが流れました。

「日本が標的に」『イスラム国』機関誌に掲載
【テレ朝ニュース】2015.2.13
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000044392.html

「安倍晋三が、十字軍を支持するという宣誓を行うまでは、日本は、イスラム国が、テロの標的とする優先順位リストにはなかったのだ。
しかし、安倍晋三の愚かさのせいで、日本のすべての市民と利害関係にある者たち(それは、どこにでも存在する)は、
ヒラーファの兵士たちと、この後援者たちにとって、今、標的となったのだ」

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何が正しくて何が間違っているのか。
物事が複雑すぎて、そんなことは一言で言えないと、人はよくそう言います。
でも、そうでしょうか。
一言では言えないのでしょうか。
戦争は何も解決しない。
戦争は間違っている。
戦争などということで、あなたの手で、武器を持っているからという理由で、まだ子どもの姿をした人を殺してはいけない。
そんな場所に行ってはいけない。

どこの国の軍隊も、自衛隊も、人を救うことを仕事にしてください。
原則的には自国の市民を。
非常事態の場合には、他国の市民も。
そうやって、世界中のどの国も、軍隊ではなく救助隊ばかりになって、今在る武器は一切使用せず、救助に必要な道具や大型の機械を、どんどん増やしていってください。

そのことをわたしは、この世を卒業するその日まで、毎日欠かさず希望し続けていきます。

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