今、『EVO(エヴォリューション)2011』、世界最大の格闘ゲーム大会の決勝戦が始まった。
昨日は朝から夜中の3時過ぎまで、それに、東海岸代表チームのひとりとして出場してる息子の応援をしてた。
息子のニックネームは『Marlinpie』。
彼がゲームがうまいのは知ってた。
けども、親としては、それがなんとも困ることでもあった。
4才の頃に手にしたゲームボーイ、やるゲームやるゲーム、なんでもかんでもその日のうちに完了。
すぐに強なるから、そら面白かったんやろ、なんぼこっちがいろんな作戦練って時間を減らそうとしたり、他の事に興味を持たせようとしても、まるで効き目無し。
口を開いたらゲームのキャラクターの名前やら、どこまで進んだかの報告やら技の話……夕焼けがきれいやな~と話しかけても心そこに在らず。
幼稚園の頃から集団行動がとれん子やった。
列からプイッと離れてっては、門柱の上で仏さんの格好してたり、自分の体の幅より狭い溝に無理矢理体を押し込んで擦り傷だらけになったり、
小学校では、授業中に教室の床で寝そべったり、そうかと思たら意味も無く歩き回ったり、奇行の連発。
じっとしてるのが苦手なんか、他の人がしそうもないことして目立つのが好きやったんか、授業参観に行くたんびに目が・になった。
当然担任には嫌われた。先生の当たりも悪かった。親のわたしでさえ耳を疑うような、酷い言葉をかけ続けた教師もいた。
小学校4年生の時、「急におかあさんが弾いてるみたいなんが弾きたい」とか言い出した。
「音符読めへんのにどうすんのん」言うたら、「おかあさんが弾いたん真似する」と言う。
そんなんでピアノが弾けるようになったら誰も苦労せんわい!と、心の中で文句言いながら弾き始めたら、なんと、ちょっとずつちょっとずつ覚えて、結局は全曲、見覚え作業の繰り返しだけで弾けるようになった。
それは、教える方も覚える方も、もう二度としとうないほどに、根気と時間の要る毎日やった。
その根気と記憶力、ほんで、一応なんでもそれなりにうまいことできるスポーツのセンス。
なんでそれを生かせることに、ゲームなんかと違て、もっとなんちゅうか、実に成るもんに取り組まへんのか……ああもったいないっ!
その思いがずっとずっと、ずっと続いてた。
こっちに引っ越してからもやっぱりゲーム中心の生活は変わらず、旦那とわたし、ほんで息子との、ゲームを挟んでの確執が続いた。
ある日旦那が、「思うんやけど、もしかしたらゲームは、彼にとってはええことなんかもしれんな」と言い出した。
こっちの高校生なら、誰でもちょっとは経験する悪事(煙草とか酒とか麻薬とか)にはまるで縁が無い。
毎晩のように家にやってくるゲーム仲間の大人達も然り、おっきな体のむさ苦しい男の子らが、ゲームのコントローラーとソーダとスナック菓子だけで大いに盛り上がってる。
そのうちに、息子のファン、とかいう人が現れ、遠くは西海岸の方から、お手合わせ願います、などと言うてやってくるようになった。
もうあきらめよか。あの子にゲームをやめさせようなんて思ても無駄や。
その息子、来月で23才。
大学をあともう一年行く予定。メジャーをもう一個増やしたいらしい。
最近では、わたしら親の方から、「なんかゲームに関連する仕事とかしたらええやん」と言い出したりしてるけど、
本人はいつも、「いや、ゲームはあくまでも趣味。仕事にはしとうない」と言う。
今回、初めて大会の様子を見た。
彼がプレーをする時に、猛烈に応援してくれる人がいた。ツィッターで興奮してる人がいた。
彼は、こうやって、たくさんの人に喜んでもらえることをやってたんやと、ふと思た。
大会では、8才のノア君という男の子と、12才の男の子が出場してた。
旦那とわたしが、もうちょっと頭の柔らかい親やったら、息子はもっとのびのびとゲームをして、もっとうまくなって、あんなふうに大会とかに出てたんやろか……と思たりした。
ずっとずっと長いこと、自分が好きなことを親に嫌われてきた子供の気持ちって、どんなやったんやろ。
ずっとずっと長いこと、「ゲームなんかなんでそれほどやりたいの?世の中にはもっと大切なことがあるのに」って責められてきた息子が、なんかものすごく可哀相に思えた。
画面の中の彼は、えりゃ~冷静で、けども満足そうなええ顔してた。
この記事を書いてるうちに決勝が終わった。
日本人勢の活躍が前評判通りすごかった。そら本家やもんね。
金デブさん、ダイゴさん、トキドさん、ずらずらと日本人の名前が解説者の口から出てくる。
何千人もの人達がラスベガスに集合して、その試合の様子を何十万人の人達が見守ってる。
みんなほんまに楽しそう。
息子が明日帰ってきたら言おう。
「残念やったけど、また来年頑張り!応援するしな!」
昨日は朝から夜中の3時過ぎまで、それに、東海岸代表チームのひとりとして出場してる息子の応援をしてた。
息子のニックネームは『Marlinpie』。
彼がゲームがうまいのは知ってた。
けども、親としては、それがなんとも困ることでもあった。
4才の頃に手にしたゲームボーイ、やるゲームやるゲーム、なんでもかんでもその日のうちに完了。
すぐに強なるから、そら面白かったんやろ、なんぼこっちがいろんな作戦練って時間を減らそうとしたり、他の事に興味を持たせようとしても、まるで効き目無し。
口を開いたらゲームのキャラクターの名前やら、どこまで進んだかの報告やら技の話……夕焼けがきれいやな~と話しかけても心そこに在らず。
幼稚園の頃から集団行動がとれん子やった。
列からプイッと離れてっては、門柱の上で仏さんの格好してたり、自分の体の幅より狭い溝に無理矢理体を押し込んで擦り傷だらけになったり、
小学校では、授業中に教室の床で寝そべったり、そうかと思たら意味も無く歩き回ったり、奇行の連発。
じっとしてるのが苦手なんか、他の人がしそうもないことして目立つのが好きやったんか、授業参観に行くたんびに目が・になった。
当然担任には嫌われた。先生の当たりも悪かった。親のわたしでさえ耳を疑うような、酷い言葉をかけ続けた教師もいた。
小学校4年生の時、「急におかあさんが弾いてるみたいなんが弾きたい」とか言い出した。
「音符読めへんのにどうすんのん」言うたら、「おかあさんが弾いたん真似する」と言う。
そんなんでピアノが弾けるようになったら誰も苦労せんわい!と、心の中で文句言いながら弾き始めたら、なんと、ちょっとずつちょっとずつ覚えて、結局は全曲、見覚え作業の繰り返しだけで弾けるようになった。
それは、教える方も覚える方も、もう二度としとうないほどに、根気と時間の要る毎日やった。
その根気と記憶力、ほんで、一応なんでもそれなりにうまいことできるスポーツのセンス。
なんでそれを生かせることに、ゲームなんかと違て、もっとなんちゅうか、実に成るもんに取り組まへんのか……ああもったいないっ!
その思いがずっとずっと、ずっと続いてた。
こっちに引っ越してからもやっぱりゲーム中心の生活は変わらず、旦那とわたし、ほんで息子との、ゲームを挟んでの確執が続いた。
ある日旦那が、「思うんやけど、もしかしたらゲームは、彼にとってはええことなんかもしれんな」と言い出した。
こっちの高校生なら、誰でもちょっとは経験する悪事(煙草とか酒とか麻薬とか)にはまるで縁が無い。
毎晩のように家にやってくるゲーム仲間の大人達も然り、おっきな体のむさ苦しい男の子らが、ゲームのコントローラーとソーダとスナック菓子だけで大いに盛り上がってる。
そのうちに、息子のファン、とかいう人が現れ、遠くは西海岸の方から、お手合わせ願います、などと言うてやってくるようになった。
もうあきらめよか。あの子にゲームをやめさせようなんて思ても無駄や。
その息子、来月で23才。
大学をあともう一年行く予定。メジャーをもう一個増やしたいらしい。
最近では、わたしら親の方から、「なんかゲームに関連する仕事とかしたらええやん」と言い出したりしてるけど、
本人はいつも、「いや、ゲームはあくまでも趣味。仕事にはしとうない」と言う。
今回、初めて大会の様子を見た。
彼がプレーをする時に、猛烈に応援してくれる人がいた。ツィッターで興奮してる人がいた。
彼は、こうやって、たくさんの人に喜んでもらえることをやってたんやと、ふと思た。
大会では、8才のノア君という男の子と、12才の男の子が出場してた。
旦那とわたしが、もうちょっと頭の柔らかい親やったら、息子はもっとのびのびとゲームをして、もっとうまくなって、あんなふうに大会とかに出てたんやろか……と思たりした。
ずっとずっと長いこと、自分が好きなことを親に嫌われてきた子供の気持ちって、どんなやったんやろ。
ずっとずっと長いこと、「ゲームなんかなんでそれほどやりたいの?世の中にはもっと大切なことがあるのに」って責められてきた息子が、なんかものすごく可哀相に思えた。
画面の中の彼は、えりゃ~冷静で、けども満足そうなええ顔してた。
この記事を書いてるうちに決勝が終わった。
日本人勢の活躍が前評判通りすごかった。そら本家やもんね。
金デブさん、ダイゴさん、トキドさん、ずらずらと日本人の名前が解説者の口から出てくる。
何千人もの人達がラスベガスに集合して、その試合の様子を何十万人の人達が見守ってる。
みんなほんまに楽しそう。
息子が明日帰ってきたら言おう。
「残念やったけど、また来年頑張り!応援するしな!」
うちも今迷いの中だけど、何がこの先続いて残るのか、自分のことも子のこともわからへん。
当人が楽しめるものが一つでもあるだけで、人生豊かに過ごせるから、ええよ。
更に応援してくれる家族がいるって、いいよね。
とても懐かしく思い出すのです。
一人で遊びに来てくれた時、大須に何回いったんやろ?私は1回しかついていけなかったけど、旦那と盛り上がりまくり、高校生やったよね。
家でもやってたわ、コントローラーだっけか?なぜか家にもゲームがあって…私は茅の外やったけどさ。
ゲームセンターでドラム叩くのみたときはびっくり
上手すぎます。ピアノもそう、習わずしてあそこまで、本当に音楽家でもいけたのではと、それだけやなかったは、お土産を沢山買うかと思ったら、それは実は…
彼はいろんな才能持ちすぎです。
これから先、まだまだいろいろやってくれそうな気がする。
授業参観‥私だって次女のは恥ずかしくて、目が・ばっかでさ、こちらはお先に23歳、仕事もしてるけど、遊びまくり、ほれ今晩も遅いのさ
ああ~子供のこと話し出したらきりがないわ、まうみさんみたいに冷静に考えられんし、ただただブツブツ言うばかり、というか言う気力も無くなってきた。
おばちゃんも応援してるでね~って伝えて♪
ほんでさ何日の何時頃とか教えて欲しいし,ヨロシク(^○^)/
彼は家の旦那の師匠みたいなもんやから~。
恭平君 今日 ニュージャージーに かえってくるんか?
おかえり ^o^/
いやぁ 残念やった。 でも 何かわくわくして楽しかったなぁ~
ぼくは ゲームのことは よおわからへん
画面見てても どっちが勝ったのかも分からへん状態(^^;
でもあの Marlinpie君のクールな立ち振る舞い見てたら こらファンになるわ!
なにを隠そう わたしの妻は ビデオゲーム好き いわゆるゲーマー
ドラクエ フリークです (格闘ゲームはやらんそうです)
妻の結婚条件… 酒とゲームと朝寝坊に口出しをするな!…と 釘さされてます はい。
その妻にMarlinpie君のことを話したら それは凄い!と言って飛び跳ねてました^^
姫と旦那様が恭平君のゲームの世界に強い興味を持ったり 理解を示すと
恭平君 あっさり ゲームの世界から 少し距離を置きだしたりして… 思いすごしやね
しかし 恭平君もお兄ちゃんも 二人とも 何んでも器用にできるタイプ … 姫に似てるんやね
素敵な家族に 心から拍手
☆(゜∇゜ノノ"☆パチパチパチ!!!
もうほんと、世代が違うの一言に尽きるかも。
なんていうか、生理的にどうしても肯定できんかったのよね。
なので、肯定できるように無理矢理自分に言い聞かせたり、いい方面のことを見つけなあかんと必死になったり、
ほんと、もうかれこれ20年近くも心の中で闘ってきたんやなあ……と昨日も思てました。
その子にとって、コレっていうもんがあるっていうのは、ほんと、幸せなことなんかもしれんね。
それをやっと応援できるようになった、だいぶ遅れてるオカンなのでした……反省!
manmaちゃんちでも応援してくれてたんや!
あんね、もう昨日の夜で決勝戦が終わってしもてん。
ツィッターで予定をちょこちょこっと言うたりしててんけど、
manmaちゃんもご承知のように、あれってめっちゃわかりにくいやん?!
そやし、拓人から「あと30分ほどしたら始まるで」とかいうて教えてもらわんかったら、みぃ~んな見落してるとこやってん。
あかんわ……やっぱり……世界が違い過ぎ!
そやそや、ドラムもあったなあ……。
ほんま、なにやってもとりあえずええとこまでやれる子やから、
それがなんでゲームばっかに……って、ついつい思てしまうねんなあ。
よう言われたわ。
「おかあさんはなんもわかってへん」って。
ほんでゲームセンター、何回もほんま、お世話になって……恭平、嬉しかったと思うわ。うちやったらそんなふうに一緒に楽しんでもらえへんもんな……。
ま、お互い同い年の子を持つ親として、これからもどぉ~ぞよろしく頼んます!
そっか、酒とゲームと朝寝坊に口出しをするな!が結婚条件……かっちょええ~!
わたしもそんなん言いたかったなぁ~……遠くを見つめる目……いやいや、条件なんか出してる場合違たんやった。
わたしが押して押して無理矢理羽交い締めにしてハイ言わせたんやった……がはは!
hidetanも、いっつも左手にバーボンな男前やもんね。いよっ!お似合いのご夫婦!
なんかね、画面見てても、どっちのキャラかもわからんわ、どっちが有利なんかもわからんわ、え?え?え?言うてたら勝ってたり負けてたり。
でもまあ、これからはもうちょっと、応援してる気持ちを息子に伝えようと思てます。
今までずっと、わたしらが嫌がってることをしてるっていう後ろめたさを感じながらやってたやろから。
まあ、ここ数年はもう、かなり諦めの境地に入ってて、別に小言は言わんかってんけどね……。
一緒に応援してやってくれてほんまおおきに!
今日、わたしらが起きてる間に帰ってきたら、ちゃんと伝えさせてもらいま~す。
それだけは、理解できん・・・・
今回、一日中、なんとなく眺めてたけど、チンプンカンプンもええとこやったわ。
けど、やってる子や大人はみんな、えらい細かい技までわかるみたいで、
わけわからん言葉並べて滅茶苦茶盛り上がってたわ。
ほんま、楽しそうやった。
わからんかったけど、そういう楽しさとエネルギーをもろて、なんか嬉しかってん。
私はいい大人になってもゲームをやめられない者です。
自分自身は上手くもなく、普段は上手い人のを観戦して楽しんでいます。
EVOは、ネット中継で日本で見ていました。
上級プレイヤーには感動します。涙すら出ます。
どうか息子さんを誇りに思っていただきたく、コメントさせていただきました。
乱文失礼しました。それでは。
わたしはあの日やっと、実に20年近くもかかって、息子が何度もわたしに向かって言ってた、
「かあさんはなんもわかってへん」という言葉の意味を理解したのでした。
なんとも情けない母親です……。
あの日初めて、息子がゲームをしている場面を観ていて、
そしてその周りで、一所懸命になって応援してくれてたり、
とある日本人さんのように、ものすごく楽しそうに観てくれてたり、
チャットで感動してくれてたりする人達の存在を知り、
わたしも後悔と嬉しさで涙ぐんでしまいました。
ゲームは全くわからないし、やっぱり興味はわかないけれど、
ゲームというものに対する固定観念がガラガラと崩れた一瞬でした。
本当に愚かな母だったと思います。
ゲーム以外は誇りに思う、などと言って、散々傷つけてきたのですから。
ひとりの立派なパフォーマーとして、たくさんの人達を楽しませることができる者として、
もちろん本業の勉強はきちんとしてもらいたいし、
親の家に同居している限りは、家の用事も筒だってもらいたいけれど、
ゲームに関することで、声や表情を曇らせることはもう二度とするまいと心に誓いました。
これからも、もし彼のゲームプレイを観る機会があったら、どうか応援してやってください。
とある日本人さんも、いい大人になってもやめられない、などと言わないで、どうか楽しんでください。
なにかひとつでも、楽しめる時間がある人生は、すてきだと思います。本当にそう思います。
コメントありがとう!またいつでも遊びに来てくださいね。