ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

大平洋全滅の危機を招いてる国の官房長官は言いました。「五輪の東京招致には影響はないと考えている」

2013年08月27日 | 日本とわたし
東京新聞、こちら特報部『世界が注目 政府と落差』の記事を紹介させてもらいます。

世界最悪最大の原発事故を起こし、大平洋を全滅させてしまうかもしれんと、世界中から危惧されてる国の政府が、
五輪招致のみならず、原発輸出を成長戦略のひとつと考えてて、
汚染水漏れの記者会見の場で、マイクを通して、国家の官房長官がこう言うた。

「五輪の東京招致には、影響はないと考えている」

終ってるし……。



世界が注目 政府と落差
【東京新聞・こちら特報部】2013年8月27日

原発汚染水の海外報道

「五輪の東京招致には、影響はないと考えている」

福島原発事故での汚染水漏れで、菅義偉官房長官は26日、こうコメントした。
五輪招致のみならず、政府は、原発輸出を成長戦略のひとつに位置づけているが、
海外メディアの視線は、対策が見通せない汚染水漏れと東電、政府の事故対応に注がれている。
(小倉貞俊、林啓太)

英BBC「認識よりはるかに危ない」

「日本国民の怒りを再び呼び起こしたのみならず、海外諸国からも憂慮されている」。
21日付英紙ガーディアン(電子版、以下の各紙なども同じ)は、汚染水問題についてこう記し、世界的に関心が集まっていることを伝えた。

汚染水問題では、今月7日、政府が、
「汚染された地下水の海への流出量は、1日300トンに上る」との試算を発表した。
さらに、汚染水タンクからの漏れも発覚。
原子力規制委員会は、事故の深刻度を表す国際的な事故評価尺度(INES)で、
「重大な異常事象」であるレベル3への引き上げを検討している。
抜本的な解決策は、見いだせていない。

英BBC放送は22日、
「2年前にメルトダウン(炉心溶融)が起きて以来の、深刻な状況」と表現。
「複数の原子力専門家たちは、東京電力や日本政府が認めたいと思っているレベルより、はるかに危ない状況と懸念している」と論じている。

英紙インディペンデントも20日付で、
「日本政府は、原発閉鎖の費用や複雑さを過小評価し、東電も、問題を組織的に隠してきた」という、専門家の言葉を紹介した。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは22日付で、
「汚染水漏えいの背景には、もっと深刻な問題がある。
東電は、原発内の冷却水の流れを制御できなくなり、状況が悪化している」と指摘。
事故以来、最悪の危機に直面している、とした。

米誌ネーションは19日付で、
「最初に問題を否定し、対応が遅れる。
その末に、事実を認めて謝罪する。
こうした東電の対応は、よくあることになってしまった」と指摘。
「汚染水漏れが続く福島原発が、心配の種であることは、容易に忘れ去られる。
現場の映像がほとんど提供されないことなどが原因で、関連報道がほとんど注目されていない」


独紙「また東電うそ暴かれた」

脱原発の方針を決めているドイツはどうか。
7日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネは、
「東電は6月、外国人ジャーナリスト向けの現地説明で、
『原発事故は管理下にあり、まったく危険はない』と言っていた。
しかし、放射能に汚染された水が、大平洋に流れ込んでいた。
東電はこれまでも、うそをついては暴かれた。
一体、何を学んできたのか」と非難。
「東電のうそが、原発政策を進めようとする安倍首相を、苦境に立たせている」と論評した。

25日付の韓国紙の中央日報は、
「日本の食品恐怖に、積極的に対応すべきだ」と題した社説を掲載。
韓国内で、日本からの輸入食品の不安が膨らみ、「ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)では、放射能怪談が絶えない」と報じた。

韓国政府に対しては、
「徹底した検疫を通じ、国民の不安感を解消するべきだ」
「日本政府が事故情報を隠し、縮小していなかったか、細かく確かめ、対策を促さなければいけない」と訴えた。

海外メディアの強い懸念と、諸課題のひとつと捉える、政府の対応の温度差は、拡大する一方だ。



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6 コメント

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悲しいです (sarah)
2013-08-29 02:07:52
安倍さん、ブエノスアイレスのIOC総会にも自ら行くようですね~。
そんなことをやってる場合じゃない! って思うんですけど~。

NHKも、オリンピック招致キャンペーンを一生懸命しています。
報道すべきことが他にあるだろう! って思うんですけど~。

もう、どいつもこいつも、という感じです。
情けないですけど、「ガイアツ」でなんとかならないものでしょうか。

地球の癌となりつつある日本・・・、悲しいです。
返信する
sarahちゃんへ (まうみ)
2013-08-29 11:19:25
そうみたいですね。しかもなんか大事なことを途中で放っといて、みたいな感じで。

そうなんですか?NHK……オリンピック招致応援?
あ~あ……。
sarahちゃん、ガイアツは多分、期待できんと思います。
みんな、自分とこのことでいっぱいいっぱいやから。
っつうか、日本ほど、自分とこのことでいっぱいいっぱいの国って、今の時点では無いと思うのやけど、

地球の癌……うまい!って言いたいとこやけど、そんなことで喜んでる場合とちゃうね。う~ん……。
返信する
右左の両方の意見を聞いて、自分で考えてください (右側)
2013-08-31 01:16:00
私が書いた意見の、その反論を載せた、その状態で書き込みを制限するのは、いかがなものかと思います。

ーーーーーーーーーーーー
どうせ、コメント載せる気もないでしょうが、一応、コメントします。

以下。
ーーーーーー
まうみさんへ

(Percian)氏が詭弁を使わなければ書きこむ気はありませんでした。
ただ、書き込みの内容がひどい。詭弁だらけ。何のために書いているのか?

ーーーーーーー
話題を変えさせてください。


今回、政府は、東電の対策費に税金を投入することにしました。
国民のアンケートを取っても、80~90%が賛成と言いました。

これが、選挙直後、この女性がプラカード持っていた直後に、同じ金額を
税金で投入すると政府が言ったら、はたして、国民から同様の確率で賛成という%が出たでしょうか?

私も一介のサラリーマンですが、それでも物事を進めようとしたら根回しや世論構成、対策が必要です。

ましてや思い出してください。

民主党政権で、法律度外視して、浜岡を圧力で止め、世論を枝野氏は、『責任の第一義は東電と言い続け、世論はそう思うようになり。』
さらに枝野氏は、出したがらなかった都市銀行に圧力をかけ、東電への融資を強行させた。

この時点から、東電の破たんということは、法律上できなくなり、
政府も、税金を使うことに反対する国民世論の一部を、民主党政府が作ったんです。

ここがキーポイントなんだと思います。

(Percian)さんは、エキセントリックな、と一緒にして、葬り去ろうとしていますが、それだったら、
ブログをせっかく書いている意味もない。日韓関係と異なり、日本人同士話しあう人種と思います。
ブログは苦労されると思いますが、すみません、・・・やはり最初の日記の言葉がきつすぎるから、
多くの反論があったと思いますが、それは、今後のまうみさんが判断することであって、私は過去書きましたが、今はコメントしません。

ただ、政府が代わっても、一度できた世論は、崩すのは難しい。特に法律上は。
これは理解して、行動されてほしいです。

ーーーーーーーーー

私は、意図的か、偶然か、機会を狙っていたのかは、言及しませんが、

今現在は、今回のタンク漏れ事故が発生と、実は、タンク状況は破たんしている、福島原発の中には
毎日400tの地下水が流入しており、

(本当は凍土壁等は、鹿島建設等と進めていたが、不透明。鳴り物入りで入れたアルプスも
溶接の塩分他の影響不具合で停止中。)水からの放射性物質除去もうまくいっていない。

この現状の中、今回のように、大々的にニュースになり、世論が傾いて、政治が動きだした。

もちろん、ずっと福島原発を見られてきたと思うので、御存じだとは思いますが、今回程度の事故は、過去多々ありました。

それに対し、IAEAがなぜ、今回の事故だけを特別に扱うのか、不自然というコメントを出していますが、
日本の報道機関は、報道していません。

理由は推察できるのではないかと思います。

フランスのAP通信から引用します。

福島第1の汚染水漏れ、「混乱招く情報発信」にIAEAが懸念
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2964715/11258152
規制委に宛てた文書でIAEAは、前週発覚した汚染水漏れは「汚染水の漏えいが関わる多くの事態の中で最新のもの」と表現し、「これまでの同様の事態については、INESに基づいた評価が下されたことがない中で、なぜ今回の事態を評価したがるのか、日本の規制当局はメディアと国民に対する説明を準備したいと考えているはずだ」と述べている。

 またIAEAは規制委に対し、今後、INES評価を頻繁に使用することは問題を不明確にすると警告した。その上で「可能な情報発信戦略の一つとしては、同様の事態が発生する中で個々の事態を評価する情報発信ツールとしてINESを用いるのではなく、そうした事態の安全上の重要性について説明するための適切な情報発信計画を練ることだ。そうすることにより、(最長で40年と見込まれている)廃炉工程の期間全体を通じ、INES評価で低いレベルの事態がおそらく長く続く中、メディアや国民に混乱を招く情報を発信することを回避できる」と忠告した。
ーーーーーーーーーーーーーー
私自身、たかがサラリーマンで、機械・電機・建設・冶金ぐらいしか、知識ありません。経済出身でも、経営学等も習ってはおりません。

でも、その小さな組織でも方向性を
変えようとしたら、根回し・準備・関係者が納得するか、準備をして、詰めて詰めて、本番に望むのが普通。

ましてや、世論が、東電憎し、となっている中、裸でいきなり、税金を投入して、政府が関与する、と言ったら
反原発の方々は、税金を使うな!と主張し、
身動きを取れなくなるのは、政府としては目に見えています。サラリーマンレベルの私ででもそう思います。

ましてや国民は風に流されるので、日本という風土を見た時に、私は、今回のこの方法しかなかったと思いますよ。
ーーーーーーーーーーーーー

私は、 (Percian)さんの意見は、経済は少し詳しいのかもしれませんが、現場を知らない方だと思います。
ハッピー古市さんレベルとは言いませんが、

まうみさんの最初の、一番の目的は、まず最初は、福島原発の終息の目途ではなのではないでしょうか?

(Percian)さんのわけわからん、『トリクルダウン』の議論等につきあうつもりはありません。

日本経済・日本人の所得・日本政府が獲得する税金と、福島の復興は、両方ともやらないといけないものです。

日本経済・日本人の所得・日本政府が獲得する税金が減ったら、相対的に、福島の復興への予算が減る可能性があります。
別の手法の『トリクルダウン』は、『トリクルダウン』で、どこかで主張してもらえればいいんです。
前提は、日本経済・日本人の所得・日本政府が獲得する税金を減らさない前提です。
返信する
右側さんへ (まうみ)
2013-09-06 13:06:18
政府は、東電の対策費に税金を投入することにし、そのことに対して国民のアンケートを取った。そしてその結果が80~90%が賛成だった。

いつ、どういう方法で、そのようなアンケートを行ったのか。
その国民というのは、国民の何パーセントを対象にしたのか。
そのようなアンケートをまず行って、その結果、80~90%もの賛成を得た後に、税金を投入しますと政府が公言したのか。

そういう疑問を抱えたまま読み進めていくと、

根回し・準備・関係者が納得するか、準備をして、詰めて詰めて、本番に望むのが普通。

というあなたの意見があり、ならばこの税金の投入は、そういう、あなたが思う『普通』の手続きを経て決められたようにもとれる……。

では、冒頭の、アンケートの話はいったいなんだったのか……わけがわかりません。

そして、国民は風に流されると、そしてそれが日本という風土だと、だから今回のこの方法しかなかったと言う、税金を投入に関してのあなたの意見には、たくさんの矛盾が存在していて、理解することがとても難しいのです。

IAEAが言う「可能な情報発信戦略」という言葉にも、これまで放射能汚染を常に軽く見積もってきた組織としての姿勢が見え隠れしているように思えます。
これまで隠し続けてきた汚染の問題を、ようやくまともな数値と評価付けをした規制委に対し、そのような正直な行動は慎むようにと暗に警告しているように見えます。

けれどもこれは、わたし個人の、これまでの積み重ねによって得た知識をベースにした見解なので、聞き流していただいて結構です。

日本経済・日本人の所得・日本政府が獲得する税金と、福島の復興は、両方ともやらないといけないもの。
それは理想として考えればそうでしょう。
けれども、日本人の所得や日本政府が獲得する税金が減ると、相対的に福島の復興への予算が減る可能性がある、というところにもっていくのことに、わたしは賛成しません。
今現在、無駄な所に回されているお金を回収するだけで、とてつもない額のお金が捻出されます。
それよりもまず第一に、わざと棚上げされている子ども支援法を実施し、できるだけ安全な場所に子どもたちを移すために、復興予算を使うべきです。
何の関係もない市町村の行政にバラまいたりするような愚か者を、政治の舞台から降ろすこと、今回の惨事を招く原因に関与した人間を裁きの場に送ること、これがまず実行されるべきことと考えています。

そしてこれらの意見は、あなたがあなたの意見を述べたことと同じく、わたしの意見として述べたもので、これを理解してもらいたいとも、押し付けようとも思っていません。

別のところでも書きましたが、これをもって、最後の返事にさせてもらいます。
どこまでも平行線のような会話でしたが、いずれにせよ、あなたもわたしも、時間をかけて、一所懸命に言葉を尽くしたことに関しては、互いに意味があったと思っています。
返信する
ご迷惑をおかけしました (Percian)
2013-09-07 01:26:36
まうみ さんへ

マルチポストで意見を貼り付けているのを知らず、まうみさんが真摯に返答しているのを見て、申し訳ないと感じました。
私は、思考のフレームワーク(枠組)が異なると、対話は不可能だという相対主義には同意していないのですが、相手のロジックに意識的か無意識なのかは分かりませんが、詭弁やレトリックとされるモノがあるのではないかと指摘したら、それを詭弁やレトリックだと鸚鵡返しされたら、それは、対話にはなりませんね。要約の悪弊だと思いますが、言葉を尽くして考えることが出来ない人は、その語彙の限界が自身の思考の限界だと素直に受け止め、克服して行くための探求が必要だと思います。自身もそのつもりで探求の途上に居ると思っております。
どんな業界で、どんな分野の出身で、何を学んできたか、何の現場かは分かりませんし、現場を知ってるか知らないかにやけにこだわるのも理解不能ですが、そういったレッテル貼りで分類や序列化された世界で生きているサラリーマンには、3.11の前後で世界が大きく変わってきていること、また、変わらなくては我々の種としての生存、地球そのものの生存すら危ぶまれるのだと、思考を膨らませることは難しいのでしょう。だから、他に選択肢が無かったと他人事のように言えるのでしょうね。それを愚民化政策の帰結だと思っております。だからこそ、過去の出自はともかく、未来のことを自分の頭で考える、皆で考えるということが必要なのだと思います。とは言っても、それは戦時中の隣組のような相互監視や馴れ合いの談合体質とは異なります。ネットの持つ同時性と同報性は、我々の情報への関わり方を大きく変えてきたと思います。玉石混淆を見抜く目と、共生のあり方を自らの価値観の中に持ち、隷属しない一個の人格として社会に立つことが必要だと思います。そうやって、右でも左でも真ん中でも、色々と眺めてみると、多様な見解の群れから、ある方向が見えてくるのではないでしょうか。それが修正を可能とする、共同体の合意であり、そこでは暴力はいかなる形であれ否定されるべきだと思います。
もやもやと考えていたことを書き殴ってしまいましたが、これは本ブログの運営者のまうみさんに宛てた私信です。賽の河原の石積みみたいな事ばかりの現在ですが、これからも、ぼちぼちと貴重な情報発信を行って下さい。
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Percianさんへ (まうみ)
2013-09-08 09:06:08
Percianさん、申し訳ないとか、迷惑をかけたとか、そういうことは一切考えない、感じないでください。
そういうことでは全く無いのですから。
本当に無いのですから。

こちらではなく、違う記事のコメントに、一種の脅迫のような意味合いの言葉が書かれてあったのを読んで、本当にいやな気持ちになりました。
読んでから数日は、どうしても頭の中からそのことが離れず、気がつくと、相手に対する怒りや詰りの言葉が、心の中を渦巻いていました。
こんなつまらない気持ちを長く持つこと自体がバカバカしいと思っていても、やはり負のエネルギーというのは力がありますね、かなり消すのに苦労しました。

家に戻り、やっとゆっくりとインターネットが使える環境で、彼(彼女)から連続で入っていたコメントを全部読み、なるほど、自分のコメントが無視されている、ということに対しての怒りが爆発したのだと分かりましたが、それならなおさら、それほどに会話を求めているのなら、その会話の相手がどういう状態にいるのかぐらいは確認してから怒れよと、別の意味で大変虚しくなりました。
今回は、たまたま旅行に行っているだけでしたが、そのことをちゃんと報告していたのですから。
そんなこともあって、このブログを書き始めてから初めての、コメント拒絶宣言をさせてもらいました。

まあ、もうやめます。終ったことですし、思い出したくもないですしね。

Percianさんの文章には、わたしのざわざわした気持ちを落ち着かせてくれる、不思議な力があります。
これからも、Percianさんが感じたこと、考えたことを、またいつでも教えてください。
楽しみにしています。
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