ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

第2回ドイツパンクラブ【後編】

2011-02-02 23:59:10 | パン
【前編】より続きます



今回のテーマは 「ドイツパンで栄養たっぷり、手軽な夕食を」 でした。

“手軽な夕食” については、スライスしたライ麦パンにスモークサーモンやハムなどを載せた「カルトエッセン」(火を使わない冷たい料理)を前編で紹介しましたが、

こちらなども、手軽かつ栄養たっぷりなメニューではないでしょうか?
 ↓

固くなったライ麦パンを浮かべたスープ

ライ麦パンの皮はハードなものが多く、ちょっと日にちが経つと、本当にカチカチに固くなってしまうことがあります。




スライスして軽く温めて食べてもいいですが、上の画像のように適当な大きさに切ってスープの中に入れてしまえば柔らかくなり、これひとつで栄養たっぷり
アツアツのスープなら、寒い冬でも身体が温まりますね



今回、夜の食事に合うパンとして紹介されたのが、ライ麦と小麦が半々のラントブロート(ミッシュブロート)。
そして、ラントブロートに合う料理として出されたのが・・・



グラーシュ

ハンガリーを起源とする牛肉の煮込み料理で、玉ねぎとスパイスのパプリカを加えています。
このソースとラントブロートがよく合い、パンできれいにソースを拭き取って完食しました

ライ麦パンとシチューやスープの組み合わせは、パンが水分を吸って膨れるので、お腹も膨れます(笑)
これにサラダなどを添えれば、ちゃんとした夕食になり、しかもお手軽。
栄養価の高いライ麦のパンは、健康にも美容にもオススメです。



今回はこちらのリースリングワインを飲みながらグラーシュをいただきました



Wald代表の渡辺さんは元々は農業を目指していた方ですが、農産加工に進んだことでパン屋さんと出会いました。

「パン作りをするなら国産小麦を使いたい」

「国産小麦を生かすには、粉の成分が似ているライ麦を使ったドイツパンがベスト!」

と思ったそうです。
特に、今回紹介してもらったラントブロートは、国産小麦粉(50%)を使うと、ライ麦(50%)とピッタリ合うのだとか。

その他にも、渡辺さんからライ麦パン作りに関するさまざまな話(乳酸菌と酢酸菌、pH、粉と水の比率、店に付いている酵母の話など)を伺い、へえ~と感心することしきり。

ライ麦パン、ドイツパンなどに関することは店のHPに詳しい説明が載っているので、興味のある方はぜひアクセスしてみてください。




次回(第3回目)は4月開催とのこと。
今から楽しみです
(ドイツパンに興味のある人なら誰でも参加できます)


≪今回のパン提供店≫
      ドイツパン職人工房 Wald ヴァルト

       山梨県甲府市上石田3-3-15
       TEL. 055-230-2161  FAX. 055-230-2162
        http://www.d-wald.com/
       E-MAIL meister@d-wald.com 

       ※地方発送もしてくれます


≪今回のレストラン≫
      ヨーロピアンダイニングビッテ

        東京都千代田区永田町2-9-6十全ビル1F
        Tel.03-3597-4258
         http://www.bittebitte.jp/index.html


≪主催≫  ドイツ食品普及協会
         http://www.doitsushoku.com/



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