昨日の記事「サントリーニ島のワイン@ギリシャ」 の中に、日本にも輸入されているワイナリーがあります。
今年2月、そのワイナリーのオーナーの一人が来日し、セミナーがありましたので、遅ればせながら紹介しましょう。
ギリシャ、サントリーニ島にて
ワイナリー名は「GAIA」で、“イエア”と発音します。
イタリアの著名ワイナリーに同じ綴りで“ガイア”がありますが、まったく関係はありません。
Yanis Paraskevopoulos GAIA Wines Co-owner
ヤニス・パラスケヴォプロスさんはフランスのボルドー大学醸造学科卒業。
アテネ大学ワイン醸造学科の教授を務めながら、1994年にGaia Winesを設立。
現在、Gaia Winesはサントリーニ島とネメア(ペロポネソス半島)にワイナリーを所有し、年間30万本のワインを生産しています。
生産量の約65%を輸出し、最大輸出国はアメリカ。
ギリシャのワイナリーは国内販売が主流なので、輸出が多いイエアは珍しいですが、
ヤニスさんは、「初めから輸出を考えて設立した」と言っていました。
つまり、国際市場を見据えたワイン、ということです。
ただし、国際品種ではなく、ローカル品種に集中したい、ということから、
サントリーニ島ではアシルティコを、ネメアではアギオルギティコ(赤)、モスホフィレロ、ロディティス(白)を中心としたワインをつくっています。
GAIA THALASSITIS 2014 (Greece, PDO Santorini)
セミナーで写真が撮れなかったので、サントリーニ島で撮影した画像を掲載します。
ギリシャ語で読めませんが、日本に輸入されているボトルは英語表記されています。
“テラシティス”は“海からの贈り物”という意味の白ワインで、ブドウ品種はアシルティコ100%。酸とミネラルがキリリとした白ワインです。
これをオーク樽熟成し(フレンチ新樽80%)、2009年から海中で熟成させたワインがあります(500本)。
2010年の海熟成ワインは258本残っており、海に入れていないものと飲み比べたところ、味がまったく違ったと言います。
こんな試みもしているんですね。
GAIA ASSYRTIKO Wild Ferment 2014
天然酵母で発酵させ、樽はフレンチ、アメリカン、アカシアを1/3ずつ使用。
リッチでシャルドネ的な味わいになっています。
「初心者向きではない。食べ物と一緒に楽しむワイン」と、ヤニスさん。
GAIA 14-18h 2014
ペロポネソス半島のアギオルギティコを使ったロゼワインです。
果皮を14~18時間漬け込み、色と香りを出しています。
どこかガメイ的なニュアンスを感じました。
GAIA NOTIOS Red 2014
ペロポネソス半島のアギオルギティコ85%に、シラー15%をブレンド。
ネメアではアギオルギティコ100%が多く、原産地呼称PDOの要件でもあります。
このノティオスは、オーク香がなく、シンプルで、フルーティで、タンニンがソフト。
冷蔵庫に入れてもいい、とヤニスさんは言っていました。
NOTIOSは南から来た人、という意味があります。
モスホフィエロとロディテイスをブレンドした白ワイン“NOTIOS White”もあり、こちらも飲みやすい白ワインで、レモンやマスカット甘い軽やかな香りがありました。
GAIA AGIORGITIKO 2013 (PDO Nemea)
イエアを代表する赤ワインで、ネメアのアギオルギティコを使用し、熟成は500Lのフレンチオークの古樽で12カ月。
甘いトフィのような香り。酸に旨味が乗り、収れん味はしなやかで、コクがあり、ビターチョコのほのかな苦みを感じました。
GAIA ESTATE 2013 (PDO Nemea)
こちらもネメアのアギオルギティコを使用していますが、熟成はフレンチオークのバリック樽で14カ月。毎年は生産していないそうで、一番いいブドウを厳選しています。
「深みのあるワインをつくりたい」とヤニスさん。
タンニンが緻密で、まろみがあり、カカオを強く感じるビターチョコのニュアンス。角が取れた丸みがあり、タンニンがよく溶け込んでいるが、キュッと引き締まるモダンなスタイル。アルコールは14.1%。
「しなやかで、若くても10年たっても若々しく飲める。15年後には深みが増すが、いつ飲んでも楽しめるワイン」だそうですよ。
このセミナーを受けた2月の時点では、まさかこの3カ月後にギリシャに行き、サントリーニ島とネメアでGAIAのワインに出合うとは想像もしていませんでしたが、これは偶然ではなく、必然だったのかもしれませんね(笑)
ギリシャで出合ったGAIAのワイン(2016年5月、ネメアにて)
※輸入元:ヴァンドリーヴ
今年2月、そのワイナリーのオーナーの一人が来日し、セミナーがありましたので、遅ればせながら紹介しましょう。
ギリシャ、サントリーニ島にて
ワイナリー名は「GAIA」で、“イエア”と発音します。
イタリアの著名ワイナリーに同じ綴りで“ガイア”がありますが、まったく関係はありません。
Yanis Paraskevopoulos GAIA Wines Co-owner
ヤニス・パラスケヴォプロスさんはフランスのボルドー大学醸造学科卒業。
アテネ大学ワイン醸造学科の教授を務めながら、1994年にGaia Winesを設立。
現在、Gaia Winesはサントリーニ島とネメア(ペロポネソス半島)にワイナリーを所有し、年間30万本のワインを生産しています。
生産量の約65%を輸出し、最大輸出国はアメリカ。
ギリシャのワイナリーは国内販売が主流なので、輸出が多いイエアは珍しいですが、
ヤニスさんは、「初めから輸出を考えて設立した」と言っていました。
つまり、国際市場を見据えたワイン、ということです。
ただし、国際品種ではなく、ローカル品種に集中したい、ということから、
サントリーニ島ではアシルティコを、ネメアではアギオルギティコ(赤)、モスホフィレロ、ロディティス(白)を中心としたワインをつくっています。
GAIA THALASSITIS 2014 (Greece, PDO Santorini)
セミナーで写真が撮れなかったので、サントリーニ島で撮影した画像を掲載します。
ギリシャ語で読めませんが、日本に輸入されているボトルは英語表記されています。
“テラシティス”は“海からの贈り物”という意味の白ワインで、ブドウ品種はアシルティコ100%。酸とミネラルがキリリとした白ワインです。
これをオーク樽熟成し(フレンチ新樽80%)、2009年から海中で熟成させたワインがあります(500本)。
2010年の海熟成ワインは258本残っており、海に入れていないものと飲み比べたところ、味がまったく違ったと言います。
こんな試みもしているんですね。
GAIA ASSYRTIKO Wild Ferment 2014
天然酵母で発酵させ、樽はフレンチ、アメリカン、アカシアを1/3ずつ使用。
リッチでシャルドネ的な味わいになっています。
「初心者向きではない。食べ物と一緒に楽しむワイン」と、ヤニスさん。
GAIA 14-18h 2014
ペロポネソス半島のアギオルギティコを使ったロゼワインです。
果皮を14~18時間漬け込み、色と香りを出しています。
どこかガメイ的なニュアンスを感じました。
GAIA NOTIOS Red 2014
ペロポネソス半島のアギオルギティコ85%に、シラー15%をブレンド。
ネメアではアギオルギティコ100%が多く、原産地呼称PDOの要件でもあります。
このノティオスは、オーク香がなく、シンプルで、フルーティで、タンニンがソフト。
冷蔵庫に入れてもいい、とヤニスさんは言っていました。
NOTIOSは南から来た人、という意味があります。
モスホフィエロとロディテイスをブレンドした白ワイン“NOTIOS White”もあり、こちらも飲みやすい白ワインで、レモンやマスカット甘い軽やかな香りがありました。
GAIA AGIORGITIKO 2013 (PDO Nemea)
イエアを代表する赤ワインで、ネメアのアギオルギティコを使用し、熟成は500Lのフレンチオークの古樽で12カ月。
甘いトフィのような香り。酸に旨味が乗り、収れん味はしなやかで、コクがあり、ビターチョコのほのかな苦みを感じました。
GAIA ESTATE 2013 (PDO Nemea)
こちらもネメアのアギオルギティコを使用していますが、熟成はフレンチオークのバリック樽で14カ月。毎年は生産していないそうで、一番いいブドウを厳選しています。
「深みのあるワインをつくりたい」とヤニスさん。
タンニンが緻密で、まろみがあり、カカオを強く感じるビターチョコのニュアンス。角が取れた丸みがあり、タンニンがよく溶け込んでいるが、キュッと引き締まるモダンなスタイル。アルコールは14.1%。
「しなやかで、若くても10年たっても若々しく飲める。15年後には深みが増すが、いつ飲んでも楽しめるワイン」だそうですよ。
このセミナーを受けた2月の時点では、まさかこの3カ月後にギリシャに行き、サントリーニ島とネメアでGAIAのワインに出合うとは想像もしていませんでしたが、これは偶然ではなく、必然だったのかもしれませんね(笑)
ギリシャで出合ったGAIAのワイン(2016年5月、ネメアにて)
※輸入元:ヴァンドリーヴ
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