ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

うま味の乗った「鶴沼ピノ・ブラン 2013」@北海道ワイン

2017-08-22 18:02:26 | ワイン&酒
今の日本のワインブームを支えているひとつが、日本ワインでしょう。

手頃な価格で買えるものが多く、産地にも気軽に行け、生産者とのコミュニケーションも日本語で取りやすいですしね。

なによりも、昔と比べて産地が広がり、生産者が増え、日本ワインの選択肢が格段に広くなったのが大きいと思います。

今回紹介するのは、北海道小樽市に本社がある「北海道ワイン」です。
1974年創業なので、古株に入るでしょうか。
「おたるワイン」も、ここのブランドのひとつです。


昨日出かけた試飲会で飲んだのは、北海道ワインの自社農場「鶴沼ワイナリー」の厳選されたブドウでつくられ、同社の厳しい官能審査に合格したワインに与えられる「鶴沼」シリーズです。


北海道ワイン 鶴沼シリーズ

鶴沼地区は札幌から約60km北東の浦臼町にあり、南西向きの斜面に447haの畑があります。

冷涼な北海道ならではの品種のワインが並ぶ中、私がもっとも興味深い、好きな味、と思ったのが、ピノ・ブランでした。


鶴沼ピノ・ブラン 2013  北海道ワイン

ピノ・ブランはアルザスワインでよく見られ、ドイツでは“ヴァイスブルグンダー”と呼ばれる品種ですが、ちょっと地味な印象があるでしょうか。

飲んでみると、じわっと広がるうまみがあり、腰の落ち着いた酸、ミネラル、ほんのりとした塩味があります。
若くして飲むと、シンプルで心地よいスタイルのワインが多いですが、この鶴沼ピノ・ブランは2013年と、約4年熟成しているので、複雑味が出ていて、独特の風味、うまみ、クセになるおいしさがあります。

ほどよいボリューム感があり、うま味の乗った辛口ですので、ワインだけで飲んでもじんわりおいしいですし、料理にも合わせやすいワインだと思います。
アルコール度数12%と軽いのもいいですね。

ワイナリーのオススメは、カルパッチョ、レバーペースト、若鶏のローストなどですが、たしかに合いそう。
私なら、しっとり系&うま味系チーズも加えたいところです。



ワイナリーの方の話では、鶴沼ピノ・ブランは2012年ヴィンテージからあり(以前は“ヴァイスブルグンダー”の名前だったそうです)、現在はこの2013年ヴィンテージ、2015年ヴィンテージが市場でよく見られるようです。

若くして飲むのもいいですが、
「3年くらい寝かせてから飲むと、このワインの良さが出てくる」とのこと。
はい、私もそう思います。

希望小売価格 2000円(税抜)と、ほどよい感じでは?
スーパーでも見たような気がしました。



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